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2020年6月の記事一覧
過去の感覚、あるいはデジャメヴュについて Ⅳ Yu Amin
Ⅳ. 臍
幻の過去の感覚についての奇想は、円環する輪廻という宗教的口実を奇貨として合理化されていた。一方で、始まりと終わりに区切られた直線的な時間を生きるキリスト教世界にあってこの奇想は、時間の始まりが惹起するある不合理を説明する宗教的(かつ科学的な)口実としてひねり出されたこともあった。ボルヘスは、エッセイ集『続審問』(Otras inquisiciones,1937-52[中村健二訳、岩波
過去の感覚、あるいはデジャメヴュについて Ⅰ Yu Amin
プラトン的な想起[アナムネーシス]が、過去の存在を捉えるのだと主張しているのは、本当に確かなことだ。ただし、この過去とは、記憶にないほど古いもの、あるいは記憶されるべきものなのであるが、また同時に[…]本質的な忘却に襲われたものでもある
——ジル・ドゥルーズ『差異と反復』
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1998年生まれの弟はしばしば、90年代後半のドラマやアニメ映画、さらにはCMなどに愛着を感じると訴えてくる。今日、