脳内にもリンパが流れている
2015年、バージニア大学医学部で
中枢型リンパ管という、全く新しい組織が、人間の体内に存在することが発見されました。
中枢型リンパ管は、脳から余分・不要なリンパ液を廃液する役割を担っており、神経疾患や免疫性をよりよく知る上で重要な組織です。
これまでリンパ系組織は、脳内には存在しないものとされてきていました。
中枢型リンパ管は、脳内部及び外部血管から血液を廃液する硬膜静脈洞内にあり、またその主要血管付近にあると言うことです。
中枢系リンパ管の存在の発見は、多発性硬化症や、アルツハイマー症、自閉症などといった難解な疾患を理解し学ぶ上で大きな役割を果たすのは確かだということです。
リンパ系は動脈から血液成分が血管外に流れ出て、その液体が酸素や二酸化炭素の受け渡しを行い、ブドウ糖などのエネルギー源の受け渡しを行います。
それから、液体がリンパ液となって排水されて静脈に戻ることで、生体内の細胞は生き続けることができます。
もしもリンパ系が詰まり、狭窄してうっ滞すれば、液体は停滞し、細胞は酸欠に陥り機能しなくなります。
これまで
原因不明とされていた神経疾患が、リンパ系の炎症によるうっ滞が原因で神経細胞が壊死していく原理等が理解されていく可能性がある
とされています。
下垂体周囲にも硬膜静脈洞は存在し、頭蓋骨の歪みも含め、歯科治療とは密接した関係にあると考えます。
噛み合わせの影響は頭蓋骨の歪みにとどまりません。 全身に及びますが、特に位置的にも近接し、直接的な変化、反応をもたらされる筋肉が多数存在することから頸部、頚椎への影響は大きいと考えられます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?