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新年快楽!今日から春節です・・中国では春節前後の40日間で延べ90億人が移動すると予測しているそうです⁈日本のオーバーツーイズムが心配ですね・・

こんにちは、春節の思い出に苦笑いしているDJムッチーです。

今日は、太陽太陰暦の正月元日です。旧歴の正月は、中国・台湾・シンガポール・韓国・ベトナム・マレーシアなど、アジア各国で祝います。春節は主に中国や台湾の、旧正月の呼び名です。中国や台湾では、日本同様に春節の時期は故郷に帰省したり、海外旅行に出かけたりします。
中国では、今年の春節前後の40日間で延べ90億人が移動すると予測しているそうです。JR各社の年間乗降数が約80億人ですから、春節時期の中国の帰省や旅行熱が大きいのかが分かりますね。

僕は20年ほど前に、台湾の日系企業さんの広告制作を任されたことがあります。4月発表の新製品のCM制作が大詰めに近づいたのが、ちょうどその年の春節の時期でした。春節は毎年日程が移動することを忘れて、前年の春節と同じ日程のつもりでスケジュールしていたのです。
昨日まで激しく動いていた仕事場が、春節に入るとぴたりと止まりました。商店もレストランもコンビニまでがほとんど閉店で、開いているのはホテルだけの状態です。その間、仕事は進まずお手上げでホテルの天井を見上げる日々。台湾のスタッフは僕の愚かさを寛容に受け入れてくれたのですが、仕事のペースはいつもの通り。仕方なく日本のスタッフを呼び寄せて、突貫で何とか間に合わせたのでした。
CMの主演女優さんと春節明けに会ってみると、オーデションの時より少し太っていたのにはびっくりしました。お母さんの手料理をたくさん食べたのでしょうね(笑)
今では、国際化が進んで当時のようなことはないでしょうが、中国人の春節には家族と過ごすという伝統文化はなくなっていないでしょうね・・・

爆買いではなく体験を楽しみに

春節の大型連休に過ごし方について、アンケート調査したところ15.9%が日本への旅行を上げたそうです。彼らの旅の目的は多い順にグルメ、温泉、冬景色鑑賞だったということです。中国からのインバウンドと言えば爆買いだった時期がありましたが、中国国内の景気停滞を背景に、富裕層しか海外旅行ができなくなっているのを感じますね。
教養ある富裕層の志向は、モノを買うよりも、現地ならではの習慣に親しみながら楽しむという考えを持つようですね。
日本のパウダースノーが有名なので、スキーや雪景色、雪の中の温泉など、日本ならではの風景を楽しめる観光も人気のようで、函館市熱帯植物園の温泉に浸かる猿に人気が出ているようです。
東京や京都ではなく、地方都市をねらっての訪日観光客が増えていることは、地方経済にはありがたいことでしょうが、オーバーツーリズムに陥らないかが心配ですね・・既に陥っているかもしれません(笑)

函館市熱帯植物園の温泉に浸かる猿

東京大学や、北海道大学の見学も人気があるようです。東京大学の赤門近くには大型バスがとめられ、中国からの観光客が門の前で写真を撮ったり、キャンパスの様子を見学したりしているようです。
不景気でアメリカの一流大学の髙い学費は払えないけれど、円安で割安感のある日本の大学はねらい目だということです。僕の中国の友人も、子息をアメリカ留学させることを諦めて、中華街のある神戸か横浜の学費が安い公立大学に留学させるつもりだと、先日会った時に話してました。

中国人に人気の赤門ツアー

春節ブルー

日本でもお正月の帰省に変化が見られたことを、今年のお正月頃に記事に書きましたが、中国でも同じような現象がみられるそうです。
これまでは、春節に家族が待つ故郷への帰省は多くの中国人にとって大きな楽しみだと聞いていましたが、実は「春節ブルー」に陥る人が増えているそうです。
「春節ブルー」の1つ目は、夫または妻の実家に帰ることを非常に苦痛に感じる中国人が増えていることだそうです。中国のSNS「ウェイボー」で、関連のワードを入れて検索してみると、「各回各家、各探各媽」(それぞれの家に帰り、それぞれの母を訪ねる)や、「夫妻分居式過年」(夫婦は別々に新年を迎える)といった記事が多数ヒットするのだそうです。
様々な理由があるようですが、90億人が移動する時期に都市部から郊外の都市へ移動するのも大変で、大国故に夫婦の実家の生活風習がかなり異なるからと言うのが大きいようです。
日本同様に、「もう我慢したくない。お正月くらい、のんびりしたい」と言うのが本音でしょうね。

春節の時期は道路は大渋滞

もう一つは、20代の未婚の男女が、帰省の際、両親や親戚から結婚の催促をされることらしいです。これは、かなり以前から若者の悩みのタネと言われており、古くて新しい問題のようです。

これは伝統文化を古い価値観と見る人々に見受けられる傾向で、外国からやってきた自由を持てあましている結果なのかもしれません。そういう意味で、日本と中国が同じ状況に陥るのは納得できる気がします。
とは言うものの、自由を教えてくれた欧米の国は、啓示宗教を持つ国ばかりです。啓示宗教は神の名のもとに、おせっかいだと思うほど人の行動を細々と抑制します。自由とは抑制の中にあるものなのでしょうね・・・
生活を律する基準が希薄な、日本や中国に自由やダイバシティ―を持ち出すと、「ブルー」が発生するのかもしれませんね。

それでは、今日はこの辺で失礼します・・・
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