見出し画像

3月からチョコレート菓子が値上げされます。原因はコロナや戦争によるコストアップではなく主要輸入先国ガーナを襲った大雨と洪水。「ビーンズショック」がチョコレート値上げの大きな要因です!

こんにちは、DJムッチーです。
3月からいろんな食品が値上がりするというニュースでメディアがにぎわっています。「またか、でも仕方ないか・・」って思ってたんですけど、ニュースの中でチョコレート菓子だけは別の理由であることを報じていました。
「ビーンズショック」と言う言葉で紹介されてたんですが、西アフリカのカカオ豆生産国が、異常気象に見舞われてカカオ豆の生産が低水準になったとのことでした。
調べてみると、日本のカカオ豆の70%がガーナ共和国からの輸入。ガーナ共和国は、昨年9月の集中豪雨で大規模な洪水被害が発生して大変な状況に陥っているようです。日本も緊急援助を始めています。
カカオ豆の価格は、昨年末の段階で、一昨年末の6割増しになっていて、ここまでの値上げに上乗せして値段が上がると予想されています。日本のカカオ豆トレーダーは、現在は原料の在庫があるので、国内価格への反映は早くて6月頃と指摘しています。。買いだめに走るのはやめましょうね!

板チョコが高級品になるかもしれない

日本のチョコ価格が安すぎるから児童労働が減らない

カカオ豆は世界の生産量の7割をアフリカが占めていて、アフリカを象徴する農産物と言えます。ゆえにカカオ豆生産と貧困、労働災害、森林伐採という問題の相関が、日本で認知されている以上に国際社会では頻繁に問題として取り上げられます。 カカオ豆とアフリカの問題は、チョコレートの価格が安いことが一因であると言 われているのには驚きました。カカオ豆はコーヒー豆と比べて加工に手間がかかり、大規模な設備投資が必要 であるにも関わらず、日本国内のチョコレートは安価で利ざやが小さいことから、カカオ豆農家の収入は低くなっているというのです。おまけにカカオ豆は高温多湿の低地が栽培に適していて、高地を好むコーヒーのような大規模プランテーションには向いていない。こうした理由から家族経営が基本となり、近年需要増に伴って生産量が増加していることから、児童労働の増加は止められないのだそうです。
安穏とチョコを食べていられないですね・・・

低地栽培のカカオ豆畑を洪水が襲った

カカオ豆の生育に適した高温多湿の低地は、一度洪水が起こると取り返しのつかない状況に陥ります。昨年9月のガーナを襲った洪水では死者は18人、被災者は約26万人に上り、約2万戸の家屋が倒壊したほか、農地、道路、橋梁等のインフラに被害が発生しているとのことです。
今年のチョコレート価格は、かなり高騰することが予想されますね。

高温多湿の低地で育つカカオ豆

代替チョコが登場

西アフリカのカカオ豆栽培が起こす環境問題を重く見た、イギリスのスタートアップ企業の「ウィンウィン・フードラボ」が、カカオを使わない「カカオフリーのチョコレート」を製造することに成功したようです。
この代替品は、チョコレートのような味がして、チョコレートのように溶けて、チョコレートのように折れて、チョコレートのように焼くこともできるけれど、カカオは一切使ってないのだそうです。
同社共同創業者で、材料科学の博士号を取得し、料理人としてのキャリアも持つドレインさんは、イギリス産の大麦とイタリア産のキャロブに着目しました。キャロブはカカオと同様にポリフェノールの抗酸化物質が豊富に含まれているキャロブの木からとれる豆。この2つの欧州産食材を発酵させ加工することで、チョコレートに含まれる風味成分を作り出すことに成功したのです。
似たようなことをしている企業はいくつもあるようですが、カカオを使わないチョコレート製品を市場に投入したのは同社が初めて。2022年5月に新商品を発売したところ1日で完売し、購入者からは「本物のチョコレートじゃないなんて信じられない」という声もあったといいます。
でも、これは世界で最悪の舌を持つと言われるイギリス人が開発して、イギリスの市場での反応のお話し。
世界で最高の舌を持つ日本人に受けるかどうかは、分かりませんね・・・
バレンタインの義理チョコにはもってこいかもしれません(笑)
舌の優劣話は、ページ下のリンクの記事をご参照くださいね・・・

ウィンウィン・フードラボ 開発の チョコもどき

チョコレートは、嗜好品なので価格が上がると買い控えの対象になりやすい商品です。西アフリカのカカオ豆の問題は日本の経済を揺るがしかねない問題になってしまうかもしれません。
ガーナチョコレートが、ゴディバ並みなんてことは避けたいですものね。

それでは、今日はこの辺で失礼します。

皆さんからのサポート心よりお待ちしています。。。
よろしくお願いします、
話のネタに困ったら使ってください
スキとフォロー、コメント、とてもうれしいです。 

じゃあまたこの次
DJムッチーでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?