国際刑事警察機構（インターポール：ICPO）への誤解を招いたのはルパン三世を追いかけてる銭形警部です！加盟各国警察の連携を図り、情報の伝達ルートの役割を果たすICPOには犯罪捜査や犯人逮捕の機能はありませんし、刑部も警官もいません！
こんにちは、峰不二子のようなグラマラスな女性が苦手なDJムッチーです。
先日、国際手配されてたシーシェパードの元代表がグリーンランド（デンマーク自治領）で拘束されました。日本の海上保安庁は、デンマークに対して身柄引き渡し請求をしているようですね。。。はたして引き渡しはかなうのでしょうか？
日本国が、犯罪人の身柄引き渡し請求をする時の方法は、大きく3通り。
1つ目は、
犯人引き渡し条約に則った請求ですが、日本がこの条約を結んでいるのは、アメリカと韓国だけという少なさなので、今回請求するデンマークに対しては効力を発揮しません。中国や韓国でも条約締結国は約30国、欧米には100国以上の国と条約締結している国があるのに、日本は「少なすぎる！」と、今回のようね事象が公になるたびに指摘されています。
2つ目は、
大使館などの外交ルートを通じて請求するのですが、これもなかなかうまく行きません。最近の成功例は、記憶に新しいフィリピンのマニラで捕まったルフィーを名乗った強盗犯一味。これは、犯人が日本人だということでうまく運んだようです。
そして３つ目が、国際刑事警察機構（インターポール：ICPO）を通じての犯人引き渡し請求。今回のシーシェパードの元代表に対しては、この方法がとられようとしています。
インターポールには犯罪捜査や犯人逮捕の機能はありません
インターポールは、国際犯罪の防止を目的として世界各国の警察機関により組織された国際組織で、犯罪の国際化に対応するために世界各国が拠出金を出すなどをして組織された国際機関のことで、本部はフランスのリヨンにあります。
インターポールには、約200の国と地域が加盟していて、国連に次ぐ国際組織です。日本はインターポールに対して、資金の拠出と警察庁からの職員の出向という形で貢献しています。日本の貢献度は世界の中でも突出していて、日本の発言力は大きいと言えると思います。
インターポールの主な仕事は、国際犯罪の情報収集や分析と国際手配などを通じて加盟各国の警察と連携して国際犯罪を追い詰めるという２点。
（情報収集分析と国際手配だけなんです・・・・）
ということでインターポール自体に犯罪捜査や犯人逮捕の機能はありませんから、ルパン三世を追いかける銭形警部のような人は存在しません。
ガーシーはインターポールの国際手配者
インターポールの活動対象は、個人の犯罪に限られていることが特徴で、国家が関与する犯罪には関与しません。
インターポールが出す国際手配は、大きく8種類に分けられていて、加盟各国に出される手配書は、交通違反切符のように色分けされています。
一番緩い国際手配は、青色の手配書が出される、国際情報照会手配書で、所在確認などの情報提供を各国の警察に依頼します。
一番厳しい国際手配は、赤色の手配書が出される、国際逮捕手配書で、犯人所在国の警察に逮捕拘束を依頼するものです。
（交通切符と厳しさの段階が同じなのが面白いですね・・・）
ドバイから強制帰国させられたガーシー元参議院議員には、インターポールから赤色の手配書つまり逮捕依頼が出ていました。ガーシー氏は、ドバイで地元警察に逮捕される直前にめんどうを避けるためか、UAEの配慮で強制帰国させられたのです。
今回のシーシェパードの元代表にも、インターポールから赤色の手配書が出されていました。それでグリーンランドで身柄拘束になったようです。
グリーンランドも捕鯨大国なので、そうとう悪質な行動をとっていたらしく日本に身柄を引き渡すめどがつくかどうかは不明です。
ちなみにオリンピック開催中のフランスは、捕鯨に対する考え方の違いから日本への身柄引き渡しについて反対の姿勢をとっているようです。
（マクロン大統領はシーシェパード元代表の行動は、正しいと考えているようですね・・・）
それでは今日はこの辺で、失礼します。
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第三回トークイベントは、土曜のお昼に開催しようかと
考えています・・・詳しい日程が決まりましたら発表しますね
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