素直に真面目な読書スポット The truth about reality
海を眺めながらこの真っ直ぐに続く関門海峡を渡る。山口県に入るこの道は、萩へと続いていく。
あっ、うわっといきなり感じるハンパない圧。
なんだ?、と思ったら。
萩といえば、吉田松陰の松下村塾でございました。
とゆーことで、ちょっと寄り道。
のつもりが、いやいや、こんな貴重な時間は有り難すぎることに気付く。思わずパチリ。
出雲大社推し、島根出身の深井龍之介さんのコテンラジオが頭の中でリピートする。吉田松陰、めちゃくちゃ熱く語ってた回だった。熱狂ヒートやば。と思ったら、萩はもっと凄かった。
さて、あの夏を過ぎ、回想録にしては早すぎる日々を忘れないようにと振り返る。サラッと手にとった、にしてはハイレベル過ぎた一冊、吉田松陰の遺書と言われる”留魂録”を、なぜか、開いてしまったのだ。
が、10分ほどで閉じた。
やば。抜けれなくなる。
これは、入ってしまうと抜けれない沼予報。
こーゆーときは、恐竜くん著の”知識ゼロからの恐竜入門”で、安定ラインに帰還。読書は、大体3冊くらい並列しているのだけれど、フラットなレベルの基準本が、今コレなのだ。
え、なんでそれ?
ご存知ない方に、ちょっと紹介。
恐竜くん、こと田中真士さんは、自分が未来に残せるものとして、代表格のティラノサウルスはもちろん他の恐竜化石も自ら所有している。好きなことへの楽しみを、ずっと持ち続けてほしいという、子どもたちの未来への好奇心を託している、サイエンスコミュニケーターという活動家なのだ。
センスあるユーモアと信頼できる一冊。ほっと一息。
そこへ、ただいまー、と息子帰宅。
椅子に座っておやつごはん。
安定の存在の安心感の中、再チャレンジで”留魂録”、半読了しました。
はい、気合いでいきます。
Are you ready?
これは、死を予期した吉田松陰が、冷静に最後の言葉を綴っている。神に祈るでもなく、仏教に傾倒するでもない。
死生観のみならず、大意として京都に大学校を設立する構想が記載されている。
人生を春夏秋冬として捉えられている文脈が多い中、未来へ残す、托すといった思いが綴られていた。
子どもたちがもっと、好奇心をもってもらえる場を、と
恐竜教室を再開催することを決めた恐竜くんと、重なる。
もちろん、松蔭のような激しい生き方ではない。
ただ、きっと、そこには私には分からないくらいの多くの戦いがあるのだろう。
“真剣は上手くなることやないで、大好きになることや。”
と、ナイス哲学男児。
だんだん上達してきたスケボーしながら答えてくれた。
フランクルの”夜と霧”を想い起こさせる”イカの哲学”とは、また別の重厚さ。すっぽり沼から抜け出せたのは、海辺で読書、のおかげです。
この一冊、覚悟が要ります。
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