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哲学ニーチェとオチトーク The Art of Punchline

で?どーなったん?
と、関西友人から聞かれる。
こっちはトーク終了なのに、あえてのオチを期待されているという、あの沈黙の一瞬。

え?オチないん?

…無言である。
レポートとかプレゼン教育の結果がトークにあらわれる。報告レベルは、オチになる結論がないのだ。
それに比べて関西人。
なにが起きて、どんなんなって、そっからのトークになってくるから、話の盛り上がり方が、全く違う。

結論のオチ、面白い。
めちゃくちゃ笑える。

チラッと開きながら読んでるニーチェが、”笑い方に人間性が表れる”、と言っていた。

どんなふうに笑うか、どんな場合に笑うか、そこには人間性がはからずも表れている。笑い声の響き方に、その人の本性が漏れ出ている。だからといって、笑いに臆病になる必要はない。人間性が変われば、笑い方も自然に変わるのだから。

ニーチェの言葉

確かに、そのとおりだ。
我が子が2歳だった頃、いつもめちゃくちゃ笑ってくれてた。笑い過ぎて、大きくなったら笑わなくなるんじゃないかと心配になってしまったくらい。親バカだ。
そんな私の懸念などサラッとかるーく翻して、当たり前のように、今でも笑顔で側にいてくれている。

それが、めちゃくちゃ嬉しい。
人間って変わるものだ。

バックパッカーで地球を旅して、海外出張バリバリに働いて、誰かと暮らすなんてこと考えてなかった頃の私は、一体どんな顔をして笑っていたんだろう。
あの頃は、また違う楽しみで思う存分生きていた。

ミチテイク、しあわせ。

最近、あっという間に、身長の伸びた8歳児。
“どこまで大きくなるん?”、という問いに、
“心の器は、どこまでも大きくなるんよ”、と返してきた。

トークのオチなんてないけど、藤井風を巻き込んでしまったことは、めちゃくちゃ悪いと心の底から思ってる。


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