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努力した結果が目に見える形で成果として手に入ること

退職に向けて週に1回程度出社をしている。
ホームで電車を待ちながら、前日にとてつもなく風呂掃除をしたことばかり考えていた。
緊張を紛らわすために、面接までの時間部屋の掃除をしまくっていたのだ。

これまでほとんど掃除という行為に魅力を感じたことはなかったのだけど、そうじゃないんだなっていうのがよくわかった。ただ目についた汚れを綺麗にするために、道具や手段を選んで全力投球する。そうすると、向かっていった場所は必ず綺麗になる。

努力した結果が目に見える形で成果として手に入ることが、この世の中にあといくつ残されているのだろうか。このまま転職活動が続けば、やがて我が家は余すことなくピカピカになるだろう。

電車のホームでは、お風呂場のドアの下にあるパッキンについて考えていた。前日はスライドドアの溝がもともと黒かったのではないかというレベルに黒カビで覆われていたのを、泡ハイターとクロスを使って綺麗にした。しかし、どうしても黒カビが落ちない場所がある。ゴムでできたパッキンだ。触ってみると、どうやら取り外すことができるらしい。

帰ったら泡ハイターでパッキンを塩素漬けにすることばかり考えていたら会社についていた。

計画的に現在の仕事をたたんでいたので、会社に行ってもやることがほとんどない。同僚に誘われて昼ごはんにパスタを食べた。コロナ禍以降、何度も一緒に食事を共にしている同僚なので、斜めに座ってマスクをしたまま談笑し、黙食……とお互い外食時の暗黙の了解がマスターできている。清々しい昼ご飯。コロナ禍ふるまい検定のようなものがあったらふたりとも2級くらいは勉強せずとも取れるとおもう。

社内にいるとあまりにも暇だったので午後は客先へ顔を見せに。道中、街路樹が伐られている場所があったが、幹から直接枝が生えて葉っぱが生い茂っていて、生命力の強さを感じた。ちょうど、愛知万博のモリゾーみたいになった木が等間隔に並んでいて異様だった。転職したら、こんな感じに気ままに散歩するみたいな時間も休日以外は無くなるんだなあと思うとちょっと寂しい。

今日までの消費期限の水餃子があったので、夕食に食べた。水餃子の上にカット野菜を乗せて水をかけてチンすると食べられるようだったので、そのようにしたら、上の野菜にはほとんど火が入らなかった。モヤシとニラだったので、そんなに問題はなかった。

食後、リモート仕事だった家族が運動がてら買い出しに出る。コンビニで一蘭のカップラーメンを見つけたと4つも買ってきた。最近、インスタントの一蘭が気に入っているらしく、ことあるごとに調べている。実店舗で売っていることが少ないので残念に思っているようだ。たまに行く有楽町のビックカメラにはいつも一蘭が置いてあるので、そのうち買って帰ろうか。

入浴の際、ドアのパッキンを外して漂白した。ある程度は綺麗になったが、こびりついた黒カビは完全には落ちなかった。風呂場のドアを外すというのもやってみたかったが、調べたときにみた方法では外すことができず、拍子抜けした。無理に外して、戻らなくなっても困ると思ったので、これはまた次回。

数日前と比べると、見違えるほど風呂場が奇麗になっていて嬉しい。程よく自分にストレスを与えて、今後も掃除を行っていけたらいいなと思う。



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