#221【神奈川】鎌倉文学館で文化人に思いを馳せる
ごきげんよう。Anneでございます。
先日、鎌倉の「紫陽花」について、そろそろ見ごろである。という記事を公開したところでありますが……
このエリアでの花の見どころ、実は「紫陽花」だけではないのです…!
今日は、これからの季節だけでなく、一年中いつ訪れても自然の魅力を堪能できる場所を紹介したいと思います。
バス旅もよいもので
さて、今回は江ノ電ではなく、江ノ電バス(江ノ電と同会社”江ノ島電鉄”が運営している路線バス)に乗り、「海岸通り」駅にて下車をします。
江ノ電バスは主な色がオレンジ色×クリーム色で、緑多き鎌倉湘南エリアを運行していると非常に華やかなのですよ。
バスって、普通の車より目線が高くなるので乗るとわくわくしませんか?特に後ろの方。私だけでしょうか‥‥?
鎌倉に行くなら、江ノ電に乗りたいです!というそこのあなたは、「由比ガ浜」駅から歩くこともできるので、そちらもおすすめです。
バス停すぐの鎌倉エフエム放送局の横道に入り、突き当たったところで見事な紫陽花と出会ったので記念撮影!
え、今回は紫陽花じゃないんじゃなかったの?と思いましたか?紫陽花”だけではない”なので、紫陽花もあります。せっかくの季節なので。たくさんの方と、この紫陽花の儚さと美しさを共有したいではありませんか!
そのすぐそばにひっそりと「加賀谷邸」が出現。
誤解を恐れずに表現しますと、ジブリ作品に出てきそうな、木造のクラシックな建物。まっくろくろすけが金平糖を手に出てきても、何の違和感もありません。
現在は立ち入ることができず、塀の外より外観を望むことしか叶いませんが、意匠に凝った建築は、建築技法に詳しくなくても一見の価値ありと感じました。
さて、そのまま道なりに進むと、またまた突如として現れたなんだか魅力的な建物。
侵入できないように柵があったものの、説明板があったため、この建物の名は「旧諸戸邸(鎌倉市長谷こども会館)」であると認識。
上記リンク先の鎌倉市Webサイトに記載が細かくされておりますので、この建物のたどった歴史などに興味がある方はぜひご参照ください。非常に興味深かったですし、耐震強度の問題で、立ち入ることができなくなってしまったことを大変残念に思います。あと数年早くこの建物の存在を知っていたら‥‥。。。
叶わぬ願いを書き連ねても仕方がありません。現存する外装も充分に魅力たっぷりなので、そちらを共有しましょう。
バス旅の良いところは、目的地まで歩けること!
ちなみにバス旅上級者は、目的地の一個手前の駅で下車して道草もぐもぐしながら歩きます。今の季節特に、おすすめですよ!カメラも持って、ぜひ!
自然あるところ文学者あり
もはやAnneお決まりとなってきた道草もここまでにして、本日のメインディッシュと参りましょう。
到着しました。鎌倉文学館です!
鎌倉文学館は「旧前田侯爵家別邸」を、鎌倉市が寄贈を受けたことから、1985年より文学館として再利用されています。
小さな石のトンネルを抜けると、だんだんと明るくなってきて、木々の向こうに旧別邸が見えてきます。
別邸は国の登録有形文化財となっており、建物内の撮影は禁じられています。木造の梁や、ステンドグラスが醸し出す美しく優雅な空気感をカメラに収めたくなりますが、我慢しましょう。心のシャッター、プライスレスです。
それでも、入館前に目に入る様々な意匠は目を見張るものがあり、あと少し、あと少し、と多くのシャッターを切ったのでした。
心行くまで写真を撮ったら、一旦カメラさんには鞄の中でお休みしてもらい、靴を脱いで館の中に入ります。
そうなのです。絨毯張りの館の中の見学となるので、玄関で靴を鍵付き靴箱にしまうのです。夏場にサンダルを着用される際は、靴下を持参するとよいかもしれませんね。
私が訪れたときには、特別展「作家の気持ち」が行われており、川端康成や萩原朔太郎など文学者たちの原稿や手紙などを通して、書籍作品からは見えずらい”生の気持ち・声”を垣間見ることができました。
鎌倉文学館では、このような特別展企画を愉しむことができます。皆さんもぜひ、訪れた際には館の内装だけでなく、特別展も満喫してください!
海を望むバラ園
ここまで読み進めてくださった方は、今日のテーマが紫陽花ではない花、であったことを半分くらい忘れているかもしれません。ここからがお花のターンです。
館を出ると、その目線の先にうっすら海岸が見えるのですが、その手前の庭に広がっているのがバラ園です。
ちなみに、この地形のことを「谷戸」というそうで、鎌倉の特徴的な地形なんだそうです。(【谷戸・谷津・谷地など】丘陵地が浸食されて形成された谷状の地形のこと。Wikipediaより)
毎年季節にかけて”バラまつり”が行われているようで、現在もその期間中でした。開花状況に関しては、鎌倉文学館公式Twitterをチェックです!
青い屋根と鮮やかな薔薇のコントラストが美しいのです
色とりどりのバラと共に、鎌倉文学館の紫陽花も見ごろでした◎
ここでご紹介しきれないくらいの一面のバラ!なんとその数200種250株だそう!今の季節と、秋にも楽しめるそうなので、秋には色づく葉っぱとともに彩るバラが見られるのかもしれません…!また秋にも訪れてみたいなあと、決意を固くするAnneでした。
ぜひ、この秘密の花園に皆さんもいらしてくださいね…!
建築美を堪能する
さて、先ほどお話した通り、鎌倉文学館館内では撮影が禁じられています。美しい外観だけでも‥‥!と、少しでも空気感が伝われば幸いです。
ちらりと見えるステンドグラスが素晴らしきアプローチ
建物の正面左側の入り口は、来館者が使うことはありませんが、出窓部分が特に素敵。
また、このすぐ隣に資料庫があり、その建物も同じ建築材で建てられておりました。
また、敷地内には、文学者たちの作品が刻まれた明りが所々にあり、それを見つけて読んでみるのもよいかもしれません。
鎌倉文学館、自然がいっぱいで、写真に残せない気になる館、行って見たくなったのではないでしょうか?訪れる際には、休館日などのチェックをお忘れなく!
暖かなオレンジの明かりが、待っていますよ。
ちなみに…帰りは鎌倉まで歩いて(やっぱり歩くのです)鎌倉彫の素敵なお店に出会ったり、江ノ電なに形が来るかな~!なんて考えながら帰路につきましたとさ!
最新鋭は行き先表示版に季節のモチーフが登場するのですよ!今はもちろん紫陽花!
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文学、歴史…時として旅は過ぎ去った時代のことを私たちに教えてくれます。次はこんな場所を旅してみませんか?
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Location:
神奈川県鎌倉市
鎌倉文学館
江ノ電
MyPartner(Camera):SONY α7iii /
TAMRON 28-200mm F/2.8-5.6 + nisi Black Mist 1/4
SONY FE 90mm F2.8 Macro G OSS
Photo&Text:Anne