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#217【神奈川】のりおりくんで小さな旅をした日のこと
ごきげんよう。Anneでございます。
毎年、この季節になりますとざわざわとしてくる湘南エリア。
真夏の海も大変人気がありますが、それと同じくらい多くの方が楽しみにしているのが「紫陽花」の季節です。
昨年もお散歩をしながら多くの紫陽花を鑑賞しましたが、今回はかねてより計画していた方法で、紫陽花探しの旅に出ることとしました。
その計画というのは‥‥
江ノ電一日乗車券「のりおりくん」でめぐる紫陽花!
「のりおりくん」とは、Anneのnoteにたびたび登場している「江ノ電」で導入されている一日乗車券のこと。
最近なかなか使用しない硬質券が個人的にはお気に入りですが、2021年春より「デジタル版のりおりくん」も登場したので、そちらを利用されるのもよいでしょう。
早速購入して、江ノ電を待ちます。
のりおりくんのパンフレットには、江ノ電の車体の種類が説明されており、どれがくるかな~!と待ち時間ですらわくわく。
やってきたのは1200形!
江ノ電は鎌倉ー藤沢をつなぐ電車のため、始発駅で待っていれば座ることが可能です。
わくわくするのはやはり一番前。せっかくなので、そこから景色を眺めます。
特におすすめなのは2000系で、フロントガラスが大きな一枚ガラスになっているモデル。運転手さんの安全確認はもちろん、後ろに乗っている乗客としても広く景色を見られる点でも人気があるのではないでしょうか。
これは私を乗せてくれていた1200形
途中下車が楽しい
「のりおりくん」最大の利点は一日乗車券であること!
(そりゃそーだと思われるかもしれませんが、一時期販売中止していたので、使えるとやっぱり嬉しいのです)
ちなみに、江ノ電沿線には駅員さんのいない無人駅や、カード用改札しかない駅もあります。そんなときはちょっとドキドキしますが、そのままホームに出入りして問題ありません。そう、のりおりくんを所持しているのなら、ね!
ということで、紫陽花を見に行く前に最近お気に入りの海辺へ行きましょう。
昨年も記事にしていますが、そことはまたちょっとだけ違うエリアの稲村ケ崎。
晴れの日には江ノ島と富士山を一堂に見晴らせる「稲村ケ崎公園」を目の前に、ちょっぴり寄り道。
駐車場横の小さな階段を降りてトンネルを抜けると、そこは黒砂の浜。
海から川に変化する、不思議な場所でもあります。
この日は靄がかっていたので富士山は難しいかと思いましたが、どうせここまで来たなら、と公園まで来ました。
う~んやっぱり、富士山はまた今度、ですね…!
のりおりだけど歩きたくもなる
「のりおりくん」を使う旅、と言っているのに歩くのか、と思っているそこのあなた。
そうです、やっぱり歩いてしまうのです。
なぜか
海を眺めて歩くのが好きだから。
入道雲を見ると、夏が近づいていると少しわくわく
成就院は旧紫陽花参道
紫陽花前の寄り道もほどほどに、歩いてたどり着いたのは成就院。かつて紫陽花参道として盛り上がっていた場所です。
しかし、なぜ「旧」なのか。それは、紫陽花株の多くを2015年から2017年にかけて震災後の南三陸へ移植を行ったため。
ゼロになったわけではないのですが、かつての賑わいからは落ち着いています。
ということで今回は山門側の咲き具合をぱちり!
そのまま足を進めて極楽寺へ向かいます。
歩道と車道の間に柵がないので、慎重に慎重に。
極楽寺の木漏れ日
昨年もこの季節に訪れた、極楽寺。少しずつ、咲き始めていました。
しかし、ここでのわたしのお気に入りはこの石畳。お辞儀をして、一枚。
さわやかな木漏れ日から、風が抜けていきます。
江ノ電極楽寺駅前にはピンクの花が付いていました。絵画のようですね。
さて、極楽寺~長谷と言えば、江ノ電唯一のトンネルがあることで有名ですが、その付近は大きな電線があるため、なかなか撮影が困難です。
また、トンネルを望む場所は車道に面しているため、無理に粘って撮影ができる場所でもありません。あくまでも、安全第一、です。
なんて考えながら、トンネルの撮影を諦めたAnneは、川のせせらぎが聞こえる江ノ電極楽寺駅のホームベンチに座っておりました。
江ノ電は単線のため、すべての駅にホームが二つあるわけではありません。すれ違い待ち合わせがあるタイプの線路です。
ここ、極楽寺はホームが一つの駅で、反対方面の電車が来るときには、少し待っていなければなりません。
それでも、反対方面行の列車のディティールを観察したり、発車後に過ぎ去る江ノ電はなかなか早いものだと思っているだけですぐに待ち時間は終わってしまいます。
ちなみに、極楽寺駅の改札はタッチ券対応のみのため、のりおりくん使用時はそのまま通り過ぎます。(本当にドキドキします。何なら、わざわざのりおりくんを手に持って通り過ぎたりします。※必須ではありません)
長谷寺の高低差に驚いた話
極楽寺を出発し、次の駅である長谷で下車するという一日乗車券利用時ならではの贅沢をして向かったのは「長谷寺」。
そう。Anneが昨年行きそびれた場所です。(詳しくはこちらの記事参照)
滑り込みで入場!のりおりくんを見せることで粗品のミニファイルもいただいて、早速散策開始です。(「のりおりくん」の提示で江ノ電沿線の様々な施設でサービスを受けることができます!要チェック!)
長谷寺の中では様々な種類の紫陽花が植えられており、その経路は「観音山あじさい路」へと続きます。
そうです。山のすそ野が紫陽花でおおわれているのです。
思った以上の階段の出現に若干の驚きを隠しつつ、それでも平然と、足は紫陽花の方へと歩みを進めていきます。
海抜約21メートルほど。長谷駅の海抜が4メートルほどというので、その差は歴然かと思います。高い!眼下に街を臨みつつ、足を持ち上げます。
それでも、こんな紫陽花たちが迎えてくれると思うと、意外と疲れないものです。本当に美しい空間でした。
きっと今週あたりが見ごろでしょうか。
今年でも、来年でも、いつでも、一生のうちにぜひ見てみていただきたい。うわぁ‥‥!と、感動で声が漏れたのは、久しぶりのことでした。
それでもまだまだ光則寺
もう今日は紫陽花DAYなのだ!!!と、意気込んで、長谷寺を後にしてからすぐ近くにある光則寺へ向かったAnne。
静かで、人気の少ない境内を散策しながら、珍しい紫陽花に目を奪われます。先ほどの長谷寺の青やピンクとは異なる、白い紫陽花が多い印象。丁度、この時咲いていたのが白が多かったのかもしれません。
ちなみに、紫陽花の色づきは土壌の”酸性度合い”によって変化するのですよね。同じ花でも色づきが少しずつ異なるのはこのためです。(リトマス試験紙のイメージ!)
どうして、白い花って緊張するのでしょうか。なぜか、背筋をシャンと伸ばさなくてはいけない、そんな気持ちになるのです。私だけ‥‥?
物見やぐらで使われていたらしい、と散歩中のご夫婦の会話を耳に挟みながら、少しわき道に逸れたところにその「花」はいました。
ほわ~っとした太陽光を独り占めして、輝いていたこの紫陽花。
スポットライトとはまさにこのことを形容するためにある、というくらいにピンスポの太陽光。
きっと、ここを通るのが5分前でも、5分後でも出会えなかったかも。と思ったら、この瞬間に出会えた奇跡に感謝を抱かざるを得ませんでした。
そして、この記事をここまで読んでくださったあなたにも、最大限の感謝を胸に。
のりおりくんを握りしめて私は帰ります。
今度はあなたがのりおりくんと共に、素敵な出会いがありますように‥‥!
ああ今日もいい一日だった。帰りの江ノ電、なに形が来るかな~!
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雨雨フレフレもっとふれ~!雨の日でも、こちらの記事で小さな旅に出てみませんか?
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Location:
神奈川県鎌倉市・藤沢市
成就院/極楽寺/長谷寺/光則寺
江ノ電沿線
MyPartner(Camera):SONY α7iii /
TAMRON 28-200mm F/2.8-5.6 + nisi Black Mist 1/4
SONY FE 90mm F2.8 Macro G OSS
iPhone12mini
Photo&Text:Anne
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