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コモンズ30ファンドの月次報告~わたしの読み方・2024年8月運用分~

コモンズレター

待ってました。
今月も #コモンズ投信#コモンズ30ファンド#コモンズレター 8月運用分の #月次レポート が公開されました。
わたしがどんな読み方をしているのか、皆さんもぜひ体験してください。

コモンズ30ファンド_コモンズレター

渋澤と伊井の想い

今号は会長の渋澤さんからのメッセージです。
『人への投資と企業価値への投資』がテーマです。

新NISAの改正により、日本からインデックスファンドという形で国外へ資金流出を招いただけだという批判もあります。しかし、成長を求める資産を個人が成長性ある国外へと資産配分することは合理的です。そのような投資は長期的に個人資産を形成できるからです。
ただ、インデックスファンドには見過ごしてはならない課題があります。多くの人々が見ているのは「価格」だけで、個々の企業の「価値」の創造が見えていない、あるいは気にしていないことが多いという現状です。
企業の価格(株価)だけを見ていると、相場が崩れてしまうと不安になります。しかし、企業の価値に納得しているのであれば、株式市場の暴落とは、その価値をより低い価格でより多く購入できるようになるため、面白い展開になります。
したがって、NISA制度の改正と共に設立されたJ-FLEC(金融経済教育推進機構)の役割は極めて重要です。価格形成の知識だけではなく、持続可能な価値の創造への理解を高めるべきです。

コモンズレターより引用

『価値の創造』という記述をしていますね。
例えば会社は、得意分野を活かして商品やサービスを開発・提供をすることで、課題の解決に向けて動き、成果をあげることで会社の価値向上を目指すものと理解していました。
向上ではなく創造と書かれたあたり、健さんらしさじゃないかと感じています。
いずれにしても、会社の価値は維持することも大事ですが、そこに創造も加えることは、莫大なパワーが必要だと思います。
でもそこを惜しまずチャレンジする会社に投資をしたいなと思います。

運用状況

ヤマトホールディングスの全売却が大きなニュースです。
ショックなことですが、投資委員会の判断。
全売却の理由は、下記のように書かれています。

ヤマトHDは、日本の物流インフラを支えるという誇りを持つ物流業界のリーダーであり、私たちの生活に欠かせない企業であると評価して、2013年からポートフォリオに組み入れてきました。
その後、Eコマースの発展に伴い荷物の取扱数量が急増する中、業界のリーダーとして同社らしい対応を期待していました。しかし、2017年にはドライバーへの未払い残業問題が表面化し、こうした外部環境の大きな変化に対応できない姿が徐々に明らかになってきました。同社はこれらの課題に対し、2020年から経営構造改革プラン「YAMATO NEXT100」を開始し、一連の事業構造改革に着手しました。
当社もその進捗を注意深く見守ってきましたが、「物流の2024年問題」と言われる業界全体が抱える危機的状況を乗り切るための十分な改革には至らず、同社の「経営力」や企業価値を高める本質的な力が減退していると判断し、2022年から投資比率を低減してきました。さらに対話を続けてきましたが、今回、全株式を売却するという判断に至りました。

コモンズレターより引用

全売却の理由が、丁寧に説明されています。
ヤマトの労働・給与問題、サービスの問題などいろいろと賑わすニュースも聞いてきました。

とはいえ、身近なインフラとなった宅配は、ヤマトの奮闘のおかげです。
配達担当の方や営業所の方の対応には、ありがたいこともたくさんあります。
今後の予想外の変化に期待したいですね。

対話を続けてきたとの記載があります。
具体的にどんな対話が行われたことは書かれていませんので、例えばセミナーなどで直接質問してみてはどうでしょうか。
どんなふうに答えてくれるのか。

顔の見える投資信託の醍醐味だと思います。

今月のピック!

3名のシニア・アナリスト、アナリストがそれぞれの会社について取り上げています。
よく読むと個性が出てますよ。
見比べると面白いかもしれませんよ。
わたしの偏った目で見ていること、ご容赦ください。

KADOKAWA

こちらはシニア・アナリストの上野さんが担当です。
大規模サイバー攻撃によるシステム障害影響および2025年3月期通期業績見 通しを発表業績見通しの発表に対する影響と今後の見込みについて書かれていますね。
そうか、そんなことがあったのか。

サイバー攻撃による業績へのマイナス影響が上期を中心に発生しますが、一方で、電子書籍、アニメ、ゲームなどの成長事業領域が想定以上に好調に推移しており、通期ではその影響を大部分吸収する見通しです。

コモンズレターより引用

電子書籍、アニメ、ゲームなどの成長事業領域の好調さに注目されていますね。
成長事業領域でマイナス領域をカバーする。
電子書籍、アニメ、ゲームってすごい分野なんですね。
淡々と分析されている印象を受けます。

日東電工

日東電工はアナリストの古川さんが担当です。
こちらも第1四半期決算発表のことを中心に書かれています。

力強い市場成長と技術革新が継続 している生成AI分野におけるデータセンタ向けサーバー需要が会社計画より強い結果となりました。また、一部のスマートフォン顧客による生産前倒しや、米国大統領選の結果による自動車市場の同国の方針転換を嫌気した生産の早期化等が今回の決算のトピックでした。
以上のように、市場環境に連動した需要増、顧客の生産計画前倒しによる需要増、政治リスク回避による顧客の先回り生産の思惑等、複合的な要因から形成された決算でした。全てが実需要因とは必ずしも言えない状況の為、引き続き注意深くみていきたいと思います。

コモンズレターより引用

注意点が書かれている内容です。
株式市場は未来を見ているんですね。
数字に惑わされないことも大切なことですよね。
わかりやすく書かれているなって感じました。

資生堂

資生堂はシニア・アナリストの原嶋さんの担当です。
こちらも第二四半期決算について書かれています。

北米における生産システム移行のトラブルで十分な商品の出荷ができなかったという機会損失に加え、これまで当社の業績を下支えしてきたトラベルリテール(空港などの免税販売)の販売減速が響きました。トラベルリテールは中国人旅行客の購買が多いカテゴリーですが、ここに過度に依存するバランスの悪さが露呈した決算であると感じています。
このような状況を踏まえて、会社側は、適正な事業ポートフォリオへ転換するための事業構造改革プランを11月にも発表するとしています。これまでにも約1,500名規模の早期退職支援プランの実施などの構造改革を進めてきた当社ですが、来年1月からCEOに就任する藤原社長が主導して、もう一段踏み込んだ施策が発表されるのではないかと期待しています。

コモンズレターより引用

悪いことが重なったっということでしょうか。
適正な事業ポートフォリオに向けた、事業構造改革プランを発表するとのこと。
来年1月にCEO就任の藤原社長への期待が現れていますね。
推しなんでしょうか。
期待しちゃいます。

個々のシニア・アナリスト、アナリストとの対話の機会もありますので、セミナーやイベントなどで直接話をしてみると、レポートの印象が変わるかもしれませんよ。

こどもトラストセミナー

子どもトラストセミナー、「【空気の価値化!?】ダイキンで空気について考えよう!」について書かれています。
子どもたちが【空気の価値化】について、実証実験を通して学び、いろいろと感じた様子が伝わってきます。
わたしも感じたかったな。

コモンズSEEDCapからのお知らせ

いよいよコモンズ社会起業家フォーラムが近づいてきました。

今年は10月6日日曜。
場所は一昨年までの文京学院大学 本郷キャンパス 仁愛ホールに戻ります。

第16回コモンズ社会起業家フォーラム
10月6日(日)13:00〜17:00
文京学院大学 本郷キャンパス 仁愛ホール

忘れないうちに申し込んじゃいましょう。

9月26日開催の【コモンズSEEDCap歴代の先輩を掘り下げよう企画 vol.2!】も気になるところです。

今号も楽しいレターでした。

YouTubeで配信されている、月次運用報告の動画もご参考に。
アーカイブでも見られますし、ありがたいです。

では。

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てっさん
関心を持ってくれてありがとうございます。 いただいたサポートは、取材のために使わせていただきます。 わたしも普段からあちらこちらにサポートさせてもらっています。 サポートはしてもしてもらっても気持ちが嬉しいですよね。 よろしくお願いしますね。

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