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シブサワ・レターを読んで感じたことなど~2023年11月~
シブサワ・レターの11月号が届きました。
岸田総理のPRI(責任投資原則)の年次総会での演説と、11月30日から12月12日にドバイで開催されるCOP28(第28回国連気候変動枠組条約締約国会議)について触れられています。
岸田総理の演説:
「世界の課題解決に貢献し、持続的な成長を実現する企業活動と投資を促すための、特に重要な日本の政策を4つ」をご紹介されました。
1つ目は、GX(グリーン・トランスフォーメーション)の投資の促進。
2つ目は、インパクトに着目し社会課題の解決に尽力するスタートアップへの支援。
3つ目は人的資本の充実のため、開示に関する国際的な基準開発の議論に、日本の経験を提供し、積極的に貢献。
4つ目は、サステナビリティの取組みを促す金融機能の強化であり、特に個人の長期投資を預かる資産運用業者やアセットオーナーの運用力を重視。
大きな変化が感じられる内容かと思いますが、以前から渋沢健さんやコモンズ投信のみなさんから聞いてきたことと、変わりがないことだなと感じました。
これは大げさかもしれませんが、時代が追い付いてきたとでも言ったらいいでしょうか。
そしてブレない渋沢健さん。
付録として、こんなことが書かれていました。
「論語と算盤」よく集めよく散ぜよ
よく散ずるという意味は、正当に支出するのであって、すなわちこれを善用することである
お金をいかに増やすかのハウツウ本の部数は数多いですが、お金をいかに散ずるかという本は少ないです。資産運用するということは、まさに集まっている1000兆円強の一般個人の現預金を、よく散ずるここです。散ずることは、ただ投げ放るということでなく、経済・社会に意味ある支出こそが正当であり、善用することでありましょう。
「論語と算盤」富豪と徳義上の義務
社会の救済だとか、公共事業だとかいうものに対し、常に率先して尽くすようにすれば、社会は倍々健全になる。
それと同時に自分の資産運用も益々健実になるという訳である。
世の中は広く、自分が見えている範囲は限られていますが、実は世の中はつながっているという示唆が行間から読み取れます。サステナブル・ファイナンスとはまさに、健全な社会と同時に自分の資産運用の健実を目指す投資です。
どちらも腑に落ちる文章です。
わたしもそうありたいと思うし、そこを目指していきたいと思います。
ところで、ふと気になり「シブサワ・レター」と検索したところ、『シブサワ・レター 日本再生への提言』という本が見つかりましたので、早速ポチリました。
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2004年に初版本が発刊されています。
コモンズ投信もまだ形がない時代です。
渋沢健さんとはその後出会うことが出来ました。
この本を読むことで、それより以前の渋沢健さんに出会うことが出来そうです。
楽しんで読みたいと思います。
さて、シブサワ・レター~こぼれ話~を、こちらで読むことが出来るようです。
ご参考に。
では。
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