道普請(みちぶしん)が旅の目的~津南町見倉集落~
道普請ってなに?
道普請ってなに?って感じのひと、結構いますよね、きっと。
都市部に住んでいるひとにとっては、尚更。
そういうわたしも、言葉は知っているものの、自分が住む地域の活動に係わった経験はないなぁ。
なので道普請も当然、ゼロです。
ネットで[道普請]と検索すると、こういうのが出てきました。
”道路の修繕または開設をすること。道路工事。みちづくり。”
美濃市のサイトには、こんな感じで書かれていました。
”地域の皆様の協働活動により、生活環境を良好に保全していくため、道路や水路などの修理・草刈りを行う勤労奉仕の作業です。”
旅の目的になるってどういうこと?
わたしは以前にこんな投稿をあげました。
見つけたときはこれだ!って思いました。
この時は既に、同じ日のこへび隊活動にエントリーしていたので、少し落ち着いて考えたのち、結果参加することに。
結果的に、道普請をすることが旅の目的になりました。
津南町見倉集落
新潟県中魚沼郡津南町。
自然豊かな町です。
越後妻有大地の芸術祭などで何度か訪れたり、宿泊したことはあり、ちょっと関係してみたいなって思っていた町でもあります。←最近、こういうのを結構期待しています。
今回道普請をしたのは見倉集落。
カタクリの群生し、水の美味しい集落でした。
津南町の中心部からは中津川沿いを車で30分ほど走った場所。
この方面にも何度か来たこともあり、ほとんど慣れた道です。
切り立った崖が印象的ですね。
道普請&溝普請
まずは道普請。班にわかれて、わたしは信越トレイルの通行路の掃除、落ち葉や枝の撤去などの作業を3時間程度。
次に見倉橋(吊り橋)への通行路も掃除しました。
有名な場所ですね。
つづら折りの結構な坂道。
休憩中も地元話、子どもの頃の話をしてくださったり。
体験ってことで、見倉橋を渡らせていただく配慮も。
このあたりの采配や各所でみた段取りは流石だなって思いました。
その後は溝普請(水路清掃)。
もうすぐ水田の耕作も始まり、用水路も活躍しますからね。
殆どが土側溝。
水を引くために、集落の方々が一所懸命に水路を掘る作業された様子を思い浮かべ、胸が熱くなりました。
人力作業だったと思いますしね。
清掃はこっちはガチな作業でした。
それが楽しくて面白いんですよね。
昼前から始めて、16時頃までかかりましたからね。
やるなら本気で。
通水した時の気分が最高です。
なんだろう、あの達成感。
水路に水が流れたときは、どんな気持ちだったか。
相当の感動があったに違いありません。
そして、バーベキューで懇親会。ここでもいろいろな話を聞けました。
それにしても、ホントご馳走さまでした。
山菜たっぷり。
最高でした。
お昼も山菜をいただいちゃいました。
もう、ホント山菜祭り。
さてさて、いつものように超簡単ですが、集落の方たちと話したメモです。
・小学生の時は掃除した坂道・吊り橋を毎日歩いて通学したそう。
↑え!この急坂を、という感じの坂道でした。通学だから片道だけというわけにもいかないですし。
・中学生は寄宿舎生活をしていた。
↑ここはもうちょっと深堀して聞いてもよかったかな。
・結東の棚田の話。
・掃除した水路はなぜ必要だったのか。それは米をどうしても作りたかったから。
・熊、狐、兎などの話。
↑書ききれないw。
・他の季節、集落についてなど。
・たくさんの生活の知恵。
など。覚えきれずに情けない…。
感想など
・”同じ釜の飯を食う”って感じなのかな。一緒に作業をしながら話しをする、雑談することが財産になるんだなぁ。普通に聞くのとは違う、この漢字は何だろう。この地域や集落の昔から今の生活のことを聞けたのが良かったですね。
・掃除して通水したときの喜びはなかなかのものでした。当時、人力で水路をつくったひとたちが、通水を見たときの喜びはどんなだっただろうと想像しているところです。
・わたしは、今回がかなりガチな作業だったこと、特に通水まで見られたことがとても良かったなって思いますね。通水という完成形を見られたことで、達成感が大きかったからだと思っています。
・作業中もそうですけど、集落の方、地元の方からあそこが綺麗、ここが綺麗、あそこにはあんな歴史が…などなど…といった話もたくさん聞けました。そういう雑談的な話って、とても興味深い話が多くて、メモとりたかったな。
・作業終了後の懇親会で、集落の方たちから、参加者の方たちから、いろいろな話を聞けたのも、とても良かったですね。今の話、昔の話、いろいろな話。まだまだ聞きたかったな。
・楽しい、楽しいと言っていたら、変なひとだだと言われました。やっぱり。でもですね、参加して喜ばれる、道普請して喜ばれるっていうのは、参加者にとってもとても嬉しい、楽しい経験だと思うわけです。
・他の活動でも同じこと。関係が緩くてもいい、少しだっていい。あそこに行ってきたから、あそこに関係してきたと言える場所が出来ること。また帰ってくるねと言える場所があること。それは幸せなことだと思います。
また、伺いますね。
では。
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