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シブサワ・レターを読んで~2024年11月号~

シブサワ・レター11月号

シブサワ・レター11月が発行されています。
しっかりと読ませていただきました。
重みのある内容です。

平和

平和の重要性と危機感について書かれています。

機内で鑑賞した“Civil War”という映画では、アメリカで再び内戦が勃発し、州の境も超えるのも命がけという内戦の恐怖が描かれていました。また、今の日本の日常生活では考えもしませんが、日本で人の移動が基本的に自由になったのは明治2年。それ以前は移動制限がありました。
そう考えると、「平和」を憲法で明記する国の世界における責任は重大です。自国の国民の自由を「守る」ためには、世界を平和に導くことが不可欠であり、政権が変わっても決して変わるべきではない政策の鉄則です。

シブサワレターより

関所廃止の日は明治2年1月20日だそうです。
移動が制限されることの想像すら難しいと思っていたのに、現在も移動が制限されているひとがいるんですよね。
移動が命懸けというひとも世の中には多くいる。
自分の想像力の無さが恥ずかしい限りです。

出遅れているデジタル決済

ただ、この一カ月で国内外の日常生活を眺めながら最も危機感を覚えたのは、実は日本の出遅れ感でした。本レターを定期的にお読みいただいている方は、私が日本は新しい時代に入ったということを言い続けていることはおわかりだと思います。ただ日常生活のデジタル決済について、日本は本当に取り残されていると痛感しています。
え?でも、日本はIC交通系から、QRコードから、地域マネーから、色々なデジタル決済の選択肢があるじゃないですか、という反論があるかと思います。ただ、地方に出張してタクシーを乗ると未だに、「あ~現金だけなんです」というケースが少なくなく、また、受け付けているデジタル決済のプラットフォームが異なるケースが如何に多いか。誠に嘆かわしいことです。

シブサワレターより引用

ガラパゴス化する日本。
『ガラケー』のように、独自の道を猛進していくのかもしれません。
鉄道の自動改札機には、QRコードやクレジットカードでの乗降に対応するため、付属する機械が増えました。

JRグループ内でも、それぞれにプラットフォームがあり、別の道を進んでいるように見えます。
わたしの財布はどんどん分厚くなっていく感じです。

意外な場所でデジタル決済が出来たりすると、驚いたり喜んだりしているわけですが、まだまだ現金のみという場合も多いですね。
手数料の壁なんでしょうか。

デジタル決済で特に交通系に注目している理由は今回の欧州出張からの体験です。初めてオランダを訪れ、アムステルダム市内の初日は、美しい街並みなので徒歩で楽しみましたが、ミーティングなどへ移動する際に公共交通機関の利用には当初心理的な壁がありました。
しかし、実際に使うと無用な心配だとわかります。自分のクレジットカードの「タッチ決済」あるいは「タッピング」(英語的には「コンタクトレス」と言います)機能を使って自由に利用できます。乗車券の発行など全く不要で、すごく便利。特に市内の移動の場合、タッチレス機能あるクレジットカードさえあれば、外国からの来客者は、別に何か特別のことをすることなく自由に移動できるのです。これがグローバル・スタンダードになっているんだと実感しました。

シブサワレターより引用

日本の指定席での特急券の車内確認は、ようやく少なくなってきました。
いま思うと、コロナ禍がきっかけだったのかな。
乗客と乗務員の接触が減るようにと。

インドのバンガロールでは公共交通機関を利用しませんでしたが、別の意味でのグローバル・スタンダードを体験しました。野外カフェでチャイ・ティーを現地の方にご馳走になり、決済はQRコードで車の駐車場料金も同様。ただ、車内の手元に現金がありました。その理由は、赤信号で勝手に車窓を洗浄して「料金」を要望する貧困層に、小金を渡すためです。
「定期収入が無い人しか現金を使いません」と教えてもらいました。ただ、オチがありました。時々、ホームレスでもQRコード決済を受け付けているようです。
日本の日常生活の現金依存は、いかに世界から後れを取っているのか。コロナ禍が明けてから海外出張が増えましたが、現金を現地通貨に両替したことはほぼありません。クレジットカードだけで全く問題なく現地で過ごすことができるからです。

シブサワレターより引用

ホームレスでもQR決済を使う時代。
果たして日本は。
わたしには海外との比較が出来ないため、わからないですが、着実に便利になっていることは肌感覚でわかります。
ATMの操作をする機会も減りました。

猛烈な速度で変化していく時代。
変化を続けるハードやソフト。
これからどんな深化を続けていくのか。
少なくとも使うべきひとたちのためであってほしいと思います。

日本で世界の先進国・途上国と同じようにクレジットカード一枚やQRコードなどで日常生活のデジタル決済する当たり前の障壁は何か。明らかにテクノロジーではありません。マインドセットだけです。新一万札の「顔」となった日本の資本主義の父は怒ると思います。「世界の時代の潮流に乗り遅れるな、デジタル決済に目覚めよ!日本」と。政府が守るべきは既得権益者でなく、あくまでも国民の自由と利便性です。

シブサワレターより引用

では。

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てっさん
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