「ばらん」に込めた想い
大学院生の頃、実習先のスクールカウンセラーの先輩から忘れられない言葉をいただきました。
「心理の仕事はばらんのようなものだよ」と。
ばらんとは、お弁当のおかず同士の間に挟まれている、あの緑色のジグザグでペラペラの仕切りです。具材がくっついたり味が移ったりするのを防ぎ、保存性を高める役割を果たします。彩りを添える存在でもあります。
それを聞いて、ばらんはわたしが目指す心理士像、人間像そのものだと感じました。目立たなくても自分がいることで周囲が引き立ち、全体が豊かになる。そんな存在でありたいと心から思ったのです。
先輩はさらに、こう続けました。
「心理士として目指すべきなのは、『先生のおかげ』って言われることじゃない。記憶に残らないくらいでいい。ただそこにいることが大事なんだよ」
何かに貢献し続けなくてはいけない。
エネルギー源にならなくてはいけない。
味のする人間でないといけない…😵💫
と気を張っていた、半人前にも満たない自分を優しさで包み込んでくれる表現でした。
尊敬する先輩の言葉と眼差しを引き継いで、これからも歩んでいきたいと思っています。
まだまだ勉強中ですが、仕事だけでなく、出会ったすべての人にとってばらんのような存在でありたい。
そんな想いが込められています🍣