社会福祉士が28万人以上登録されても認知されない理由【X100いいね考察#01】
みなさんこんにちはKeiです。
高度急性期病院で医療ソーシャルワーカーとして働いている社会福祉士6年目で、毎月5,000PV以上のソーシャルワーク関連のブログやX (フォロワー1,200人以上)等を発信しています。
▼社会福祉士Keiのソーシャルワークに関するブログ(毎月5,000人以上にみられています)はコチラ↓
今回は下記のポストを深掘りしていきます。
ポストの経緯は社会福祉士業界の危機感のなさ
第36回社会福祉士国家試験が終了した際にX (旧Twitterの)トレンドに社会福祉士が上がらなかったことがきっかけです。
トレンドに浮上しなかったことにより「社会福祉士は国民にとってポピュラーな国家資格ではない」と再確認できました。
同様に、36回実施されている介護福祉士と比較しても、認知度に大きな乖離がある現実を考える必要があります。
社会福祉士の価値を高めていくためには、資格の「プロモーション」及び「ブランディング」が重要です。
詳細は下記で解説しています。
≫ 今更きけないソーシャルマーケティング
社会福祉士は情報社会に埋もれる
インターネットが普及して世界は情報に溢れています。
「社会福祉士の人数が増えれば勝手に普及していく」という幻想は、全ての社会福祉士が捨てるべきです。
「社会福祉士」は名称独占資格であるため、何らかの「付加価値」を生み出すことができなければ資格の価値が衰退します。
「付加価値」を付けるには、マーケティングにおける「プロモーション」及び「ブランディング」が必要です。
「クライエントへサービスを提供する人が社会福祉士でなければならない理由」を可視化することで、社会福祉士の価値は証明されます。
下記で具体的な内容を解説していますので詳細が気になる方はぜひ読んでみてください。
「人数が少ないから認知されていない」はウソ
公益財団法人社会福祉振興・試験センターの統計によると、令和6年1月末現在で社会福祉士の登録者数は28万7222人に対し、介護福祉士は194万1124人でした。
確かに、介護福祉士と比較すると圧倒的人数差です。
認知度が低い理由が本当に「人数」なのか検証しました。
参考までに、国家試験の回数が近しい管理栄養士と歯科衛生士は以下の通りでした。
みなさんの感覚で「介護福祉士」「管理栄養士」「歯科衛生士」「社会福祉士」の認知度を比較したとき、最も認知度高いと感じた国家資格はどれでしょう。
少なくとも、社会福祉士ではなかったはずです。
この検証から、社会福祉士の認知度の低さは「人数」が直接的な原因ではないことがわかります。
社会福祉士はマーケティングを取り入れるべき
介護福祉士→介護
管理栄養士→食事
歯科衛生士→歯
社会福祉士→福祉全般?
今回比較した4つの資格を一言で表せる個人的なイメージは以下の通りです。
社会福祉士に関してはパッと思いつく一言は思いつきませんでした。
資格の名称を聞いた瞬間にイメージが湧かないのは、プロモーションとして致命的です。
社会福祉業界に精通した方は「ソーシャルワークがうんぬんかんぬん〜」などといって説明できるとおっしゃるかもしれませんが、クライエントに対してそのような説明はナンセンスです。
社会福祉学に興味があるならまだしも、興味のない方へ「ソーシャルワーク」のような横文字を用いた表現は、述べた瞬間にシャッターを降ろされてしまいます。
10年後も社会福祉士が存在するとは言い切れない
福祉業界全体を鑑みると、社会福祉士が行うべき仕事の多くが、イノベーションを起こした社会福祉士ではない方に代替されています。
これは非常に良いことですが、名称独占資格である社会福祉士のマーケティング不足が否めません。
ソーシャルワークは身近なところで展開されていますが、担っているのが社会福祉士ではないことが本当に寂しいです。
下記で詳細に解説しています。
≫ 社会福祉士の価値を高める名称独占資格
世界中で取り組まれているSDGsは社会福祉士が取り組むべき課題が多くあります。
日本は17の目標のうち8つを重点的に行うアクションプランを掲げています。
日本ソーシャルワーカー連盟における「ソーシャルワーカー倫理綱領」の倫理基準Ⅲの社会に対する倫理的責任において、ソーシャルインクルージョンが謳われているため、社会福祉士はSDGsの普及に取り組む責務があります。
≫ ソーシャルインクルージョンを具体例を用いて解説
▼Keiのミクロレベルのソーシャルワーク実践を共有できるメンバーシップ(毎月3記事(8日,18日,28日)以上)はコチラ↓
https://note.com/msw_lab/membership