広島大学体育会男子バスケットボール部の魅力について語ってみました。
こんにちは。
最近コロナがまた猛威を振るい始め、思うように部活動ができない状況が続いています、、、
部活が思うようにできないのは正直辛いです。
昨年から、断続的に活動停止と再開を繰り返し、特に対外交流はずっとできていない状況です。
でも、そんな中でも、むしろそんな中だからこそ一歩踏み出して少しでも成長していきたいと思っています。
特にこうした自粛期間を利用して、何が自分にできるか考えたり、自分や部のことを見つめ直したりするいい機会にしていきたいです。
そこで、今回は、私の所属する、
広島大学体育会男子バスケットボール部
について、紹介がてら部活分析?していきたいと思います!
僕自身改めてバスケ部を振り返りながら、多くの人に広大バスケ部の魅力を伝えられたらなと思います。
概要・環境
広大バスケ部のチーム理念は、
ALL OUT
1 努力を惜しまず、絶えざる自己成長でチームを勝利に導く
2 中国地方代表として礼儀・挨拶を重んじる
3 積極的な地域貢献を通して、多くの人から愛されるチームを目指す
です。
インカレ(全国大会)で勝つという高い目標を掲げながら、人間的にも成長し、さらにはチームとして地域に貢献できるチームを目指しています。
チームの強さとしては、現在2年連続でインカレの出場権を得ています。
また、中国地区新人戦(1・2年生のみの大会)は3連覇中で、これから伸び盛りなチームです。
週(大会のないオフ期は週4)で活動し、年末年始などには長期オフがあります。
もちろん、自己の勉学や進路実現は優先事項であり、教員や公務員志望の部員は4年春頃に勉強のため一時離脱することが多く、就活の部員も、積極的にインターンシップなどに参加しています。
大学院への進学も多く、昨年の卒業生は、8人中5人が広大の大学院に進学しています。
練習環境については、1回3時間程度、バスケットコート3面取れる体育館を女子バスケ部とうまく共有しながら練習しています。
新しく綺麗な体育館というわけではありませんが、広さに関しては申し分なく、40人ほどの部員が一度に練習することができます。
↑練習場所(広島大学西体育館)↑
部員のほとんどが大学の近辺のアパートに一人暮らしですが、電車やバスなどで通学している部員もいます。
ほぼ全員がアルバイトをしており、僕の感覚では、2つ以上掛け持ちでバイトしている人の方が多いんじゃないかってくらいみんな働きます。
中には、バイトの大半がバスケ部で賄われてるような飲食店なども存在するらしく、みんなバイト先を紹介しあったりして効率よく遠征費や遊ぶお金などを稼いでいます。
ただバスケだけをしているわけではありません。
海の日にはみんなで近隣の海水浴場にいったり、ガッツボールとよばれる学年対抗の球技大会があったり、卒業生の送別会は二日間に渡り盛大におこなったりと、学年を超えた部員間の仲の良さも特徴の一つです。
現在はコロナ禍で上のようなことはできていませんが、オンラインで自己紹介やグループで雑談などをして交流を深めることができています。
次からは広大バスケ部ならではの強みを紹介していきます。
学生主体のチーム
広大バスケ部の最大の特徴といえば、
「学生主体」
と言えるでしょう。
広大男子バスケ部には、大人の指導者(コーチ)がいません。
基本的に、学部生や選手を引退された大学院生さんがヘッドコーチとして指揮を取ります。
ただ、卒業されてしまうために、2年以上継続して同じコーチがいることは本当に稀です。
なので、1年周期でチームのカラーが大きく変わります。
そこで重要になってくるのが、最高学年(4年生)です。
うちは色んな意味で「4年生のチーム」なのです。
チームの方針や、チーム戦術、練習メニューの構成、外部との連絡など、多くのことを4年生で話し合って決めます。
一般的なチームよりも、4年生にかかる責任が大きいため、各学年で自分たちの代になった時の準備を早くからしておかなければなりません。
だからこそ、自然と学年間で話し合ったり、計画を立てることができるようになりますし、誰一人人ごとでいられる部員はいないため、全員に責任感と主体性が身に付きます。
また、大人の指導者がいないからこそ、自分たちで考えたり調べたりして、どうすれば上手くなれるのかを模索します。
特に戦術の完成度に関しては、大人の指導者がいるチームと引けを取らないチームに仕上がります。
選手一人ひとりが戦術の意図を理解するだけでなく、戦術の改善点なども積極的に議論することができるので、必然的に上級生になればなるほどバスケットの知識量やIQが高まります。
ただ、課題として、同学年の学生だけでは、知識の持ち寄りになってしまい、意見が深化しなかったりまとまらなかったりしがちです。
だから、早いうちに先輩やOBの方々にノウハウを伺ったり、後輩にも積極的に意見を求めたりして、自分たちの方針の根拠を固めていくことが必要になってきます。
さらには、他大学や地域の指導者や関係者の方々に、練習試合や合同練習などでお世話になる中で、学生だけでは得られない情報や関係性などを獲得していくことも大事です。
総じていうと、広大バスケ部は一人ひとりが主導者であり、そのためのスキルを養うことができる環境であるということが強みだといえるでしょう。
多様な部員のバックグラウンド
部員の多様性も、広大の大きな特徴です。
前提として、広大バスケ部はインカレで勝つことを目指しています。
そのための目標となる競争相手は、レギュラー全員プロ候補の大学になります。
ただ、うちは一応国立大学であり、強豪私学と違って選手を集めたりはできません。
それゆえ、本当にいろんな部員が集まってきます。
強豪高校でレギュラーだった選手もいれば、県や地区大会1回戦突破できるかどうかという高校出身の選手もいますし、現在は高校ではバスケ部じゃなかった選手も多数在籍しています。
「試合に出れるのは強豪出身だけだろう」
って思われるかもしれませんが、全然そんなことはありません。
広大のスタイルは戦術の中で考えるバスケットです。
入学時は無名でも、頭を使って、戦術を確実に遂行できるようになればプレータイムがもらえるようになりますし、実際高校までほぼ無名だった選手がレギュラーやスタートに毎年入っています。
特に、4年生の力は強く、どの選手も4年間で頭脳やスキル、フィジカルなどを培い、見違えるように成長する選手も非常に多くいます。
さらに、Bチームをつくるのは基本的に大会前のみで、全員が切磋琢磨して上手くなることができる環境です。
また、選手だけでなくスタッフも多様です。
コーチ、トレーナー、審判、学連、マネージャーなど、役職だけでもここ最近でかなり増えました。
かくいう僕自身もスタッフで特殊な立ち位置にいます。
特に最近力を入れているポイントとして、スタッフの充実化があります。
決められた役職につくだけでなく、新しい役割を増やしたり、SNSの強化や動画の作成などの企画を考えて実行してみたりなど、新しいことにチャレンジしています。
ある意味ベンチャー企業みたいな感じで、とてもやりがいがあって専門的なスキルを身につけることもできます。
国公立大学だからこそ、どんな人材でも歓迎され、適材適所で活躍することができる環境になっていると思います。
選手のリクルートでは強豪私立には敵わないものの、部員一人ひとりが最大限力を発揮できる環境という点では、強豪私立にも負けない広大の強みになっていると思います。
地域に根ざしたチーム
県内外に広大OBの中高の先生や指導者の方が多く活躍されていたり、先輩方から受け継がれてきた地域のチームとの関係が続いていたりなど、様々な要因があって広大バスケ部は広島県や中国地方では大きな存在感があるのではないかと思います。
中高生のチームの方からクリニックや指導などをお願いしていただけることもたくさんあります。
また、部員も地域貢献の意識が非常に高いと感じます。
現在はコロナ禍で行えていないのですが、地域の子どもたちとのバスケットを通した交流も定期的に行なっていました。
さらには、3年前にあった広島県を襲った豪雨災害の時には、部員のほとんどが災害ボランティアに参加し、被災地の復興に尽力しました。
バスケットを通して多くの人と関わることができるということは間違いなく広大バスケ部の魅力の一つです。
その繋がりがあるからこそ、強い広大を維持・発展することができているのだと思います。
僕も、今まで繋がりを作り守ってきてくださったOBや地域の方々に感謝しながら、これからの広大バスケ部にもっと貢献していきたいと思います。
さいごに
こうしてまとめてみると、僕は本当に恵まれた環境にいるのだなと改めて感じました。
ただ、全国的にみるとまだまだ注目度は高いとは言えないです。
しかし、魅力や強みをうまく活かすことができれば、注目度でも実力でも全国トップクラスになれるポテンシャルを秘めたチームだと僕は思います。
これからの広大バスケ部にご期待ください!!
最後まで読んでくださってありがとうございました!
広島大学体育会男子バスケットボール部
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