採用アセスメントよくあるご質問集
１．概要
採用アセスメントは、企業における人材採用の極めて重要なプロセスです。このプロセスを通じて、企業は求職者の能力や適性を綿密に評価し、最適な人材を見極めることができます。採用アセスメントの効果的な運用は、企業の将来性と競争力の向上に直接的な影響を及ぼすため、人事担当者にとっては重要な業務と言えます。
『日本の人事部』の調査によると、企業の採用過程で活躍するために必要な人材の性格特性や能力、ストレス耐性を明確にして選考基準に取り入れている企業は全体の約20%に過ぎません。
引用：https://jinjibu.jp/article/detl/hakusho/3220/
採用アセスメントの成功の鍵は、評価基準の明確化と公正な運用にあります。評価基準は事前に明確に設定され、すべての応募者に対して均等に適用されるべきです。また、評価者の訓練も重要であり、偏見や主観を排除した公正な評価が求められます。
最終的に、採用アセスメントは企業と応募者双方にとって有益なものでなければなりません。企業にとっては最適な人材を見極める手段であり、応募者にとっては自己の能力をアピールし、キャリアアップの機会を得る場です。このプロセスを通じて、企業と人材が最良のマッチングを果たすことが、採用アセスメントの究極の目標です。
２．採用アセスメントFAQ一覧
Q：採用でアセスメントを取り入れるメリットを教えてください。
A：採用でアセスメントを活用するメリットは下記４つになります。
・採用のミスマッチを防げる
・人材の新たな発見ができる
・定着率がアップする
・育成計画を立てやすくなる
Q：「コンビテンシー面接」とは何ですか？
A：コンピテンシー面接とは
①応募者が過去に実際にとった行動を聞き、
②その行動が入社後にも再現される反復性のあるものかどうかを確認して、
③実際の仕事においてどのような言動（仕事ぶり）をとるのか予測し、
④組織や仕事か求める能力要件(コンピテンシー)のレベルに達しているかどうか
を判断する面接手法です。
また、企業理念や組織風土とマッチするかについても上記同様に確認をします。
詳細についてはこちらです。
https://note.com/msc_ms/m/medd5b3a3a254
Q：採用コンピテンシーの明確化や整理が重要なのはなぜですか？
A：採用に向けたコンピテンシーを設定しない場合、知識・経験領域での確認に終始してしまい、応募者のポータビリティの高い行動スキル（コンピテンシー）を把握することが出来なくなってしまい、結果として想定した人材を採用することが難しくなってしまいます。逆に、採用コンピテンシーを整理・設定することによって、採用したい人材像が明確になる為、本来必要となる人材を採用しやすくなると言えます。
Q：行動面接とは何ですか？
A：「コンピテンシー面接」とも呼ばれ、対象者が過去にどのような行動をしていたかについて取り組んできたかを収集する面接手法です。
Q：コンピテンシー面接の評価基準はとは何ですか？
A：企業が応募者に求めるコンピテンシーごとに評価することが一般的です。タレント・セレクション・エコシステムズでは、設定したコンピテンシー毎に「BARS尺度」を用いた評価尺度を提供しております。
Q：コンピテンシー面接のメリットは何ですか？
A：過去の実際の行動を聞くことによってコンピテンシーを評価する為、印象評価になりづらく、行動の再現性を予測しやすい点が大きなメリットとなります。
Q：STAR を使った行動面接とは何ですか
A：S（状況）、T（任務・役割）、A（行動）、R（結果）に分けて行動情報を整理する手法「STAR」を活用した面接となります。応募者の発言をこの枠組みに当てはめることによって、評価をするために必要となる情報を漏れなく確認することが可能となります。
Q：採用コンピテンシーを組織のニーズや戦略に合わせてカスタマイズする方法ありますか？
A：はい。ございます。
タレント・セレクション・エコシステムズでは、戦略にアラインしたコンピテンシーを設定する手法を利用することが出来ます。組織の中期のビジネス上の重点課題を29個のビジネス・ドライバーという項目に集約しており、その1つ1つの項目にはコンピテンシーが設定されています。つまり、組織のビジネス・ドライバーを選ぶことで、戦略を遂行するために必要となるコンピテンシーが自動的に決めることができます。通常の企業様で3～4つのビジネス・ドライバーを選定することが多く、MSCからも推奨しております。
Q：採用コンピテンシーを適切に評価するために必要となる評価者のトレーニングはどのように実施しますか？
A：ターゲット・セレクション®では、面接官トレーニングはEラーニングでの提供をしています。
ターゲット・セレクション®では1時間～1時間半の2つのeラーニングを用意しており、そちらで学習することが可能です。
・行動面接の技術：面接を実施するための効果的な質問法、候補者情報の収集法（STAR）など、効果的な面接の進め方について学びます。面接を専門としない現場のリーダーが、適切で効果的に面接を進める方法を学ぶことができます。
・行動面接の科学：データに基づいた意思決定がなぜ正確で一貫性のある公正な採用に繋がるのか、その方法と理由を学びます。感情や印象、バイアスを回避し、職務要件とデータを重視した体系的なプロセスに従って、候補者を選定できるようになります。
Q：ターゲット・セレクション®がなぜArt(技術）とScience(科学）2つに分けられているのかを知りたいですが。
A：現場社員を研修のために時間を費やすことが困難な中で、必要な内容を柔軟に選ぶことができるようモジュールを2つに分けました。
Q：ターゲット・セレクション®において、VC（バーチャルクラス。オンラインでの受講）はできるのでしょうか？
A：はい、可能です。
Q：ターゲット・セレクション®の受講人数について教えてください。
A：最大20名を1クラスで受講可能です。最適人数は16名としています。
Q：ターゲット・セレクション®の行動面接の技術（Art)、行動面接の科学(Science)の所要時間を知りたいですが。
A：各コース3時間半（半日）、両方で7時間（終日）を所要します。
Q：採用コンピテンシーを適切に評価する際に行動データをどのように収集すればよいでしょうか？
A：面接の中で得られた行動情報を適切な情報群とするためにMSC/DDIでは「STAR」という手法を採用しています。「STAR」とは、S（状況）、T（任務・役割）、A（行動）、R（結果）の頭文字をつなげた行動情報を整理する手法となります。応募者の発言をこの枠組みに当てはめることによって、評価をするために必要となる情報を漏れなく確認することが可能となります。
Q：タレント・セレクション・エコシステムズとは何ですか？
A：タレント・セレクション・エコシステムズとは、企業戦略に合った人材の能力要件を定め、科学的手法による面接プロセスを通して、短い時間で最適な人材の採用に繋げる一連のサービスの総称となります。下記の4つのフェーズで構成をされています。
・人材要件を定める：ビジネス戦略を実現するコンピテンシーを設定します。
・インタビュースキルを学ぶ：効果的な面接を実施するためのスキルを学びます。※eラーニング
・インタビューの実施と評価：ツールを使用して面接を実施、評価します。
・オンボーディングと定着：採用・面接した人材の定着と育成のための施策を実施します。
Q：採用コンピテンシーを定期的に見直し、改善する方法はありますか？
A：タレント・セレクション・エコシステムズでは、採用コンピテンシーを設計する手法として、サクセス・コンピテンシー・ファインダー（SCF）というWEB上のシステムを使用することが可能です。本システム内はコンピテンシーを設定するためのシミュレータとしての機能を有しております。設定した結果は保存することが出来、事業環境やビジネスの重点課題が変わった際に再度見直しや再設定をすることが可能です。
Q：タレント・セレクション・エコシステムズを導入することで得られることは何ですか？
A：タレント・セレクション・エコシステムズを導入することで得られるメリットは下記の通りです。
・事業戦略を実行する人材に求められるコンピテンシーが特定でき、評価する仕組みが出来る
・人事と事業部門との間で求められる人材像が一致する
・定められたコンピテンシーが面接の評価に活用できる
・現場面接官のインタビュースキルが向上する
・採用・評価にかかる膨大なコストと時間を削減できる
・採用した人材（プロモーションした人材）が定着するためのツールが活用できる
Q：タレント・セレクション・エコシステムズでは、組織の文化やバリューなどについてはどのように設計ができますか？
A：タレント・セレクション・エコシステムズでは、コンピテンシー以外に「組織適合フィット」も設定することが可能です。「組織適合フィット」は3つのカテゴリ28個の中から選ぶことが可能です。
Q：ビジネス・ドライバーとは何ですか？
A：ビジネスの優先事項（戦略的優先事項と求められる組織文化）を実施し、ビジネスを前に進める（＝ドライブする）ために乗り越えなければならないリー ダーシップに関わる広範囲の課題のことを指します。DDI社では4つのカテゴリー29個のビジネス・ドライバーが設定されています。
Q：サクセス・プロフィールとは何ですか？
A：ビジネスの重点課題を解決するために必要なリーダーに求められる「知識」「経験」「コンピテンシー」「個人特性」の総称のことを挿します。タレント・セレクション・エコシステムズでは主に「コンピテンシー」を重視したサービスとなっています。
Q：タレント・セレクション・エコシステムズではコンピテンシーをどのように設定していくのですか？
A：タレント・セレクション・エコシステムズでは以下の3つの観点でコンピテンシーを設定することが可能です。また、そのためのツールはWEB化されています。
①「ビジネス・ドライバー」：29個の各ビジネスドライバーには実行するために必要となるコンピテンシーが設定されています。
②「職務適合」：対象となる職務（JOB）に必要とされるコンピテンシーが設定されています。
③「職務ステージ」：対象となる階層及び職務のステージ（レベル）を設定することが可能となり、ビジネスドライバーと連動しています。
Q：ビジネス・ドライバーを使用してコンピテンシーを設定するメリットは何ですか？
A：自社の戦略に紐づくビジネス・ドライバーを特定することで、戦略実行に整合したコンピテンシーを特定することが大きなメリットとなります。
Q：本ソリューションで使用しているコンピテンシーモデルの特徴を教えて下さい。
A：DDI社のコンピテンシーは定義だけでなく、具体的な行動で表現された複数のキーアクション（行動例）が設定されているため、評価者にとっても求められる行動が明確にわかります。また、具体的な行動例であるため、啓発方法がわかりやすく、採用や昇格後の能力開発につなげることが可能です。
DDI社では、40年以上にわたり、世界中の組織のコンピテンシー・モデルの構築と職務分析を行い、さまざまな業界、職種、階層の数万名におよび方々へのインタビュー、アンケート、フォーカスグループインタビューなどを経て、職務責任や職務活動の性質、組織のビジョンやバリューを達成するために必要なコア・コンピテンシーを明らかにしました。これらの結果に基づき、コンピテンシーライブラリーを開発・改良し、現在のコンピテンシー・ライセンスにある114のコンピテンシーにまとめられています。
Q：タレント・セレクション・エコシステムズは、どのような属性の企業に適していますか？
A：中途採用が多く、現場で採用・昇進・昇格における権限を多く持っている企業様との親和性が高いと思われます。
Q：コンピテンシーはリストから直接決めることは可能でしょうか？
A：はい。可能です。
MSC/DDIではビジネス・ドライバー、職務適合からコンピテンシーを設計することを推奨しておりますが、直接リストから選定することも可能です。多くのお客様ではビジネス・ドライバーと職務適合からコンピテンシーを選び、不足している能力項目があった際にリストから補足する形で選ぶケースが多いです。また、自社のコンピテンシーが既にあり、DDI社のコンピテンシーに読み替える際に直接リストから選定するケースがあります。
Q：採用面接の際の面接質問事項のガイドブックなどありますか？
A：はい。
タレント・セレクション・エコシステムズではコンピテンシーごとに推奨質問をまとめたインタビューガイドがございます。このガイドを活用することによって普段面接の機会が少ない方（現場のマネジャーなど）が面接の質問内容に迷わずに済みます。また、コンピテンシーに準じた質問を標準化することも可能となります。
Q：タレント・セレクション・エコシステムズを導入すること活用できる面接ツールは何ですか？
A：行動事例を引き出すための「インタビューガイド」と行動基準ベースの評価尺度「BARS」が利用できます。
・「インタビューガイド」：設定したコンピテンシー毎に行動を拾うための質問例が複数使用できます。それにより普段面接を担当していない現場の方でも行動面接がしやすくなり、準備の労力が削減できます。また人事側で質問を決めることで得られる行動情報を標準化することも可能となります。
・「BARS」：設定したコンピテンシーの評価基準を明確にするためにご活用いただけるツールです。コンピテンシーのパフォーマンスの有効性を3つのレベルで評価するために、選定いただいたコンピテンシー毎にそれぞれのレベルに関連する具体的な行動例を示しています。活用することにより面接官の目線を揃えることに繋げられます。
Q：タレント・セレクション・エコシステムズで活用できる能力開発ガイドとは何ですか？
A：能力開発ガイドは、能力を開発するための手引書となり、こちらもコンピテンシー毎に用意されています。採用や面接後のスキル強化の方法や、能力開発に活用できる具体的な行動例が記載されています。
Q：コンピテンシーのライブラリーだけ使うことも可能なのでしょうか？分割導入なども出来るでしょうか？
A：はい。可能です。
下記の4つのプランから選ぶことが可能です。
・「コンピテンシー」：「ビジネスドライバー」「コンピテンシー」
・「選抜」：「ビジネスドライバー」「コンピテンシー」「インタビュースキル学習（eラーニング）」「インタビューガイド」「BARS尺度」
・「能力開発」：「ビジネスドライバー」「コンピテンシー」「能力開発ガイド」
・「フル」：「ビジネスドライバー」「コンピテンシー」「インタビュースキル学習（eラーニング）」「インタビューガイド」「BARS尺度」「能力開発ガイド」
Q：現場のマネジャーを素早く採用面接のスキルをつける方法をお持ちでしょうか？
A：はい。
タレント・セレクション・エコシステムズではeラーニング（動画）で基本的な面接手法を学ぶことが可能となります。
Q：ターゲット・セレクション®について、Art(技術）とScience(科学）の両方を受けないとだめなのか知りたいですが。
A：必要性に応じて選択すれば大丈夫です。両方受ける必要は必ずしもありません。DDIでは採用担当者に両コースを受講させることを推奨していますが、状況によっては、Art(技術）コースだけで十分な場合もあります。また、選考に深く関わっている人たちは、Science(科学）も必要かもしれません。
Q：タレント・セレクション・エコシステムズはJOB型採用にも対応していますか？
A：はい。対応しています。
具体的なJOB（職務）リストが設定されていることから、各JOB（職務）に求められるコンピテンシーを簡便に選定することが可能です。JOBは16領域145職種になり、職種毎に必要となるコンピテンシーが設定されています。JOB型採用面接において、知識、経験領域については現場経験のある面接官は聞くことが可能ですが、コンピテンシーについてはイメージがつきづらいとよくお聞きします。その点でタレント・セレクション・エコシステムズのJOBと連動したコンピテンシーモデルが使用できることは非常に有用と言えます。
Q：タレント・セレクション・エコシステムズの導入にはどのくらいの時間がかかりますか？
A：最短5営業日後に導入可能です。（必要条件：導入プランの決定／契約手続きの完了／サービス提供開始日の決定／アカウント設定情報の連携）
Q：タレント・セレクション・エコシステムズの導入後、どのようなサポートが受けられますか？
A：弊社コンサルタントによるコンピテンシー設計のワークショップやコンピテンシー面接を実施する為の研修実施、採用面接のコーチング支援など、ニーズに応じて様々なアフターフォローを提供します。詳細は、弊社担当者にお問い合わせください。
Q：タレント・セレクション・エコシステムズを導入する際に考慮すべきセキュリティ上のリスクは何ですか？
A：本システムにおいて下記のセキュリティ上のリスクがあると考えています。それに対しての対応策も下記のように対策を講じています。
・データ漏洩
→対策：強力な認証とアクセス制御の導入しています。
・アクセス制御の欠陥
→対策：強力なパスワードポリシーの実施とマルチファクタ認証の導入しています。かつ、セキュリティパッチの適用とシステムの最新化をしています
・データの保護と暗号化
→対策：データの暗号化の導入と適切な鍵管理の実施かつデータのセキュアなストレージとバックアップの確保しています。
・共有リソースのセキュリティ
→仮想プライベートクラウド（VPC）やセグメンテーションの使用によるネットワークの隔離かつ、ユーザー間のアクセス制御とアイソレーションの実施しています。
Q：タレント・セレクション・エコシステムズの導入費用概算について教えて下さい。
A：導入費用は企業規模（従業員数）によって異なります。詳しくは営業担当にお問い合わせ下さい。
https://ddi.msc-net.co.jp/l/958322/2022-11-28/43vn4
Q：タレント・セレクション・エコシステムズの契約形態を教えて下さい。
A：タレント・セレクション・エコシステムズはライセンス商品となり、導入後3年間ライセンスを使用すること出来るようになります。期間終了後は再契約することも可能です。詳しくは営業担当にお問い合わせ下さい。
https://ddi.msc-net.co.jp/l/958322/2022-11-28/43vn4
３．マネジメントサービスセンター（MSC）よくある質問集
４．おすすめ関連ソリューション＆コンテンツ
５．DDIについて
DDIは、世界最大手の革新的なリーダーシップ・コンサルティング企業です。1970年の設立以来、この分野の先駆者として、リーダーのアセスメントや能力開発を専門としてきました。顧客の多くは、『フォーチュン500』に名を連ねる世界有数の多国籍企業や、『働きがいのある会社ベスト100』に選ばれている世界の優良企業です。
DDIでは、組織全体におよぶリーダーの採用、昇進昇格、能力開発手法に変革をもたらす支援をすることで、すべての階層において事業戦略を理解し、実行し、困難な課題に対処できるリーダーの輩出に貢献しています。
DDIのサービスは、現地事務所や提携先を通じて、多言語で93カ国に提供されています。また、同社の研究開発投資は業界平均の2倍であり、長年にわたる実績と科学的根拠に基づいた最新の手法を駆使して、組織の課題を解決しています。
◆DDI社の4つの専門分野
DDI社は、4つの専門分野を中心に、長年の実績と科学的根拠に裏付けられたソリューションと、より深い洞察を提供し、優れた成果を生み出しています。
６．会社概要
会社名:株式会社マネジメントサービスセンター
創業:1966（昭和41）年9月
資本金:1億円
事業内容:人材開発コンサルティング・人材アセスメント
