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オンライン・ファシリテーション・スキルを高める方法12選
多くの人材育成担当者にとって、対面型研修形式のファシリテーターとして優秀であることは、以前からスキルセットの1つです。しかし現実には、オンライン研修はアプローチに調整が必要となります。以下に挙げたものは、オンライン・ファシリテーションの成功に向けた10つのヒントとして定評のあるものです。
1.不測の事態に備える
誰しも、研修実施中に何らかの不測の事態に陥る事など考えたくないものですが、オンライン配信時はそれらに備えたプランの準備が大切です。インターネットがダウンしたり、電話の接続が切れたりしたら、あなたならどうしますか? 帯域幅の問題で、動画が使えなかったらどうしますか。こういった問題に即座に対処し、参加者への影響を最低限に抑えるために、緊急時対応策を準備しておきましょう。願わくは、それを使う機会は一度も訪れないでほしいものです!
2.セッションの準備をする
セッションに必要な材料を確実に準備しましょう。そして、セッションの前に、授業内容の時間配分の計画を練ってガイドとし、途中で時間の問題が発生した時に、調整できるポイントを確認しておきます。セッションが始まってから時間調整の方法を探ることがないようにしましょう。
3.成功の鍵となるツールとして声を利用する
ウェブカメラを使用する場合もあれば、使用しない場合もあるでしょう。どちらの場合でも、参加者を引き込み、情報を明確に伝達する鍵となるツールは、ファシリテーターの声です。適切なスピードかつ、はっきりと話すように心がけましょう。さらに大切なのが、温かみのある会話調のトーンで参加者の関心を引くことです。
4.安心できる環境のお膳立てをする
多くの参加者にとって、これは新しい環境となります。彼らがログインしたら歓迎し、雑談をしながら、気持ちを楽にさせましょう。これら最初のわずかな瞬間に、参加者はこのセッションやファシリテーターであるあなたの雰囲気を感じ取ります。
5.参加者の名前を呼ぶ
セッションの中、常に参加者の名前を呼ぶことにより、彼らがつながりを強く感じられるようにしましょう。質問を投げる、コメントに返答する、チャット上の会話、何であれ人は個人的にアプローチされていることを敏感に察するものです。それらがデジタル・ギャップを埋めてくれます。
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6.参加者の技術的ニーズに対応する
どんなプラットフォームであれ、ほとんどの参加者は使用方法やツールの扱いを一度聞いただけでは不十分です。セッション中にあらゆるタイミングで、これらのツールの使い方を伝えるよう心がけてください。
どこに何があるのかをさりげなく伝えてもらえると、参加者はありがたいものです。そして、質問に対する返答や、実習の発表に要する時間は長めに見越しておきます。彼らはファシリテーターとのやり取りに、これらのツールを操作しているからです。
7.参加者を読み、調整する
オンライン・ファシリテーションは柔軟に対応することが重要で、状況に応じてアプローチを変える心づもりも必要です。とてもおとなしく、なかなか話したがらないグループがいるとします。その場合は、しばらくチャットに切り替えて、返答を入力してもらうことも可能です。また、とてもおしゃべりなグループがいて、時間的に内容をカバーするのが難しくなることもあります。その場合も、しばらくチャットツールに切り替えます。参加者の様子と状況に応じて調整しましょう。
8.参加者の積極的な関与を働きかける
参加者がセッションの冒頭から積極的に関与できるように心がけましょう。彼らがログインした時点で、「調子はどうですか?」「どこから参加しているのですか?」などと聞いてみましょう。セッション中も、彼らの体験や洞察を語ってもらうよう促します。潜在的な課題や効果がどのあたりだと思うか尋ねましょう。積極的に参加してもらえるよう、頻繁に質問をしましょう!
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9.共感をもって耳を傾け、返答し、自己肯定感を築く
明らかなようでありながら、しばしば見落とされてしまうオンライン・ファシリテーション・スキルの鍵が、共感しながら参加者に耳を傾けるというものです。慣れないテクノロジーの前で、参加者はフラストレーションを感じやすいものです。うまく使いこなせないと、自尊心を傷つけられたような気にもなります。
チャット上のコメントや、口頭で伝えられる意見に表されている感情に気をつけましょう。ヘルプが必要な人がいるようなら、共感を示しましょう。これが新しい環境かもしれないことを認識しておいてください。指導やガイダンスを途切れることなく提供し、参加者に自信を与え続けましょう。ファシリテーターが参加者と共にこのセッションをナビゲートしているという安心感を与え、またそれを楽しんでください。
10.実例や類似例を利用する
セッションで内容を説明する際には、ストーリーテリングという方法が強力なツールですがリモート環境では非言語的コミュニケーションが少なく、うまく活用するのは難しいかもしれません。代わりに簡潔な実例や類似例を準備して、内容の説明に利用しましょう。こういった短い実例の方が、オンライン研修ではより効果的に伝わります。
11.頻繁に確認する
トピックが変わる際は、ここまでの内容を理解し、次に進んでも大丈夫か、参加者に手短に確認しましょう。確認方法としては、フィードバック・ツールの利用や、笑顔マーク、OK/いいねマークなどがあります。質問に対する反応がなかったり、実習に参加していない人がいたりする場合、プライベート・チャットを手早く送り、何も問題がないか確認します。
フィードバック・ツールを利用して、グループが全般にどう感じているかを測ることも可能です。例えば、「全部OKなら緑のチェックマークを、質問があれば赤のXマークを選んでください」などと質問します。こういった方法で、参加者全員から反応を得たり、また速やかに彼らを再び引き込んだりすることが可能です。
12. 楽しむ
ファシリテーターとして、私たちは昔ながらの対面型研修を楽しんでいます。オンライン研修も同じです。対面の研修と同じように、臆せずに冗談を言い、楽しい演習を取り入れてみてください。
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13.関連ソリューション
14.おすすめコンテンツ
15.会社概要
会社名:株式会社マネジメントサービスセンター
創業:1966(昭和41)年9月
資本金:1億円
事業内容:人材開発コンサルティング・人材アセスメント
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