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自己紹介③外資系企業ナースの転落。パワハラで潰されたキャリアと発達障害の発覚

続き。


「転落」。上司が日本人マネージャーになってからの悪夢

 大変ながらも、英語を使いながら企業看護師として働くことを楽しんでいた私に、大きな転機が訪れます。
 私を採用してくれたアメリカ人上司が、アメリカの本社に異動することとなったのです。それによって、自分の運命は大きく変わることになりました。

日本流のフィードバックが自分を苦しめた

 私の上司は、厳しいことで有名な日本人の女性に変わりました。上司からのフィードバックは、マイクロマネジメントという、すべてが細かくチェックされるというスタイルに変わりました。
 
 アメリカ人上司の時にはある程度じぶんの力量に任せてくれ、チャレンジさせてくれる空気感のなか、自分の特性を活かして難しい事にも挑戦しながら、失敗もしながらそれでも思いっきり働くことができていました。

 しかし、日本人上司は、『上司の求める形』にすべてのことを運ばないといけない、彼女がYES、といわなければ、すべての評価はゼロ、
もしくは仕事のすべてがやり直しになりました。
 
 アメリカの企業なのに、日本の細かさと上から押さえつけられる感覚、
上の人の言うようにできないと評価されないという体制にガラッと変わりました。

 たぶん、すごく嫌われていたんだと思うのですが、最後の最後になって、彼女の一言ですべてのプロジェクトを白紙に戻されるという事が立て続けに起こります。
 
 頑張っても頑張っても、評価はついて来ず、全てがかみ合わなくなっていき、自分に自信を無くす毎日が続きました。

 リードしてきた英語での監査で満点といいうスコアを出しましたが、彼女の『わたしのことが気に入らない』が業務や査定にまで及び、私の給与はその上司になってからというものピタリと上がらなくなります。
 
 ある朝、上司に気に入られている同僚が先に皆の前で昇進が発表されました。私より遅れて入職して、英語もできない方だったので、彼女のすべてをサポートしてきた私。それなのに、ずっと頑張ってきた自分は、結果を残そうとも、何も評価してもらえない。

  ぷつんと糸が切れたように、すべてが一瞬で虚しくなりました。
「これ以上ここで頑張っても、私は評価してもらえないんだ。もう、辞めよう。」

 4年間頑張ってきましたが、やるだけのことはやったという思いもあり、自分が一生懸命やっても評価してもらえないような場所に居続けるのはやめようと心に決めました。

 不眠や胃痛も続いていて、体も心も疲弊していた自分。それでも大志を抱き、新しいことに挑戦し続けました。
 私だけじゃなくて、仕事が忙しくて息子にも寂しい思いもさせたし、ベトナムやドバイの出張に行っている間は、母に息子を見てもらったりと、家族にも負担があったので、大変だったと思います。

 心無い言葉、悪意を感じる場面もたくさんあり、好きな仕事でもここまで居場所が無くなってしまうものなのか…と、上司が変わることの影響の大きさも感じました。

 

英語でのコミュニケーションが楽だったのには、まさかの理由があった。

≪関連記事≫

 私が数年前から英語を通じて外国人と関わるようになってから、不思議とすごく解放された気持ちになっている自分を感じてきました。

 後に、自分でも思いもしなかった理由が明らかになることになるのです。

「外国人といると気が楽で、なんだか本当の自分でいられる。」
 
 この気持ちの背景にあったのは、自分自身に隠れていたASD、自閉症スペクトラムという発達障害の存在があったことが明らかになります。
 

自己紹介①~④&発達障害関連記事は下記より。↓↓↓


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Mina Sato IQ130 ASDの心理士/脳外科ナース/Nativecamp日本語講師
本当にありがとうございます!応援してくださる気持ちが本当に嬉しいです。「サポートをいただきました」の通知が、わたしの人生のうちの今日一日という日を幸せにしてくださいました。色々ありますが、あなたの一日も素敵なものになりますように。