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伝家の宝刀。スパン・オブ・コントロールの活用!!!

QAエンジニアのつーつーです!
今回はマネジメントにおける手法の一つ「スパン・オブ・コントロール(Span of Control)」についてです!
管理者1人に対して、どれくらいの人数を管理するのが適切なんだろうか?と悩んだことはありませんか?
業界や業種、会社の文化やチームの状態など様々な要因で適正人数は変わるけれども一つの目安はないものかと🤔

ということで、一つの手段として皆さんのマネジメントに活かしてもらえれば幸いです🙏


スパン・オブ・コントロール(Span of Control)とは

組織管理において一人の管理者が直接監督できる部下の数を指し、
この概念は効果的な管理と組織の効率性を保つために重要になります!
管理者が適切なスパン・オブ・コントロールを持つことで、部下とのコミュニケーションが円滑になり、業務の効率化が図られます🥳

適正人数は5人~8人とされており、最大でも10人。これ以上の人数になると適切なフォローアップができなくなるとされております。

そして、あのGoogleでは「部下の人数を8人まで。」としています😎

もちろん、上記の人数はあくまでも目安の一つで、組織の規模や業務内容、業務の複雑さ、部下の経験とスキル、技術の導入状況などによって異なります。
ここが難しいところですよね。。。でも迷うくらいならまずはこの提唱されている人数に寄せる取り組みをするのが賢い選択だと私は思います👍

活用事例

どのようなシーンがあるのか見てみましょう!

事例1.製造業の生産ライン

製造業の生産ラインでは、スパン・オブ・コントロールは重要な要素です。自動車製造会社では、1人のラインマネージャーが20名の作業員を監督しています。この広いスパンは作業が標準化されており、作業員のスキルが均一であるため可能になります。
作業員は明確な手順に従って作業を行い、マネージャーは主に進捗の確認と問題発生時の対応に集中できる状態をキープできます🚗

事例2.IT企業のプロジェクトチーム

一方、IT企業のプロジェクトチームでは、スパン・オブ・コントロールは狭く設定されています。(大事なことなのでもう一度!GoogleはMAX8名としているそうです😊)
例えば、あるソフトウェア開発プロジェクトでは、プロジェクトマネージャーが5名の開発者を直接監督しています。
ソフトウェア開発は高度な専門知識と創造性を必要とするため、マネージャーは個々のメンバーとの密なコミュニケーションとサポートが求められます。この狭いスパンにより、メンバーは十分な指導とサポートを受けられ、プロジェクトの品質向上と問題解決が迅速に行われます!

メリット・デメリット

完璧な手法などはない中でこのスパン・オブ・コントロールを活用することによるメリットとデメリットをまとめてみました!!ご参考までに!

メリット

1.効率的なコミュニケーション
 
スパン・オブ・コントロールが適切に設定されていると、管理者と部下のコミュニケーションが円滑になり、情報の伝達やフィードバックが迅速に行われます!
2.効果的な監督と指導
 管理者が監督する部下の数が適切であれば、個々の部下に対して十分な時間とリソースを割いて指導やサポートを行うことができます。
これにより、部下の成長と業務の質が向上します🙆‍♂️
3.業務の効率化
 適切なスパン・オブ・コントロールにより、業務の効率が向上し、生産性が高まります。管理者は部下のパフォーマンスを効果的に管理でき、業務の滞りを防ぐことができます。

デメリット

1.過度の負担
 スパン・オブ・コントロールが広すぎる場合、管理者は過度の負担を抱えることになります。これにより、部下への指導やサポートが不十分となり、業務の質が低下する可能性があります。。。
2.管理の複雑化
 逆に、スパン・オブ・コントロールが狭すぎると、管理層が多くなりすぎ、組織の構造が複雑化します。
これにより、意思決定のスピードが遅くなり、効率性が損なわれる可能性があります。(会議をするのが仕事になるパターンですね😱)
3.コスト増加
 管理者の数が増えると、人件費などのコストが増加します。特に狭いスパン・オブ・コントロールを維持するためには、管理者の数を増やす必要があり、これが組織の運営コストに影響します。

一般的な指標

組織管理における一般的な指標になります。絶対ではなくあくまでも参考指標としてご活用くださいませ🙏

1.ラインマネジメント(製造業など) 人数(15~25人)
 
製造業では業務がルーチン化されていることが多く、作業員が標準的な作業手順に従っているため、比較的広いスパン・オブ・コントロールが可能。
2.コールセンター・サービス業 人数(10~15人)
 
コールセンターでは、業務が標準化されているが、個別のサポートやトラブルシューティングが必要なため、適度なスパンが求められます。
3.ITプロジェクトチーム 人数(5~10人)
 ソフトウェア開発やITプロジェクトでは、高度な専門知識と創造性が必要で、密なコミュニケーションとサポートが不可欠になります。

まとめ

スパン・オブ・コントロールの最適な人数は、業務内容や業界によって異なりますが、一般的な指標として製造業では15〜25人、ITやR&Dでは5〜10人、サービス業やコールセンターでは10〜15人が適当とされています。
これらの指標を参考に、組織の特性や業務内容に応じて最適なスパン・オブ・コントロールを設定することが重要になりますので、ぜひ一つ参考にマネジメントの面白さを実感してみてください🥳

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