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銭形平次について

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2024年6月の記事一覧

大川橋蔵・主演 銭形平次 第133話「ご寮はん」(1968)紹介と感想

原作:野村胡堂『銭形平次捕物控』シリーズ 脚本:高橋稔 監督:佐々木康 あらすじ 薬問屋の娘・お雪が自宅の蔵に閉じ込められて燃やされそうになった。 お雪は、幸吉に惚れていたが、幸吉はお仙という女に惚れていた。 現場にはお仙の鈴が落ちており、自然とお仙に放火の疑いがかかっていく。 万七はお仙を捕まえるが、お仙は容疑を否認する。 事件当時、ちょうど木賃宿の女中の撒いていた水がかかったので証明できると言うのだ。 その時、20年前に幸吉と生き別れたという母親が、幸吉に会いたくなり

大川橋蔵・主演 銭形平次 第134話「唐人服の男」(1968)紹介と感想

原作:野村胡堂『銭形平次捕物控』シリーズ 脚本:高橋稔 監督:佐々木康 あらすじ 夜中、金物商をしている備前屋に忍びこんだ謎の唐人服の男は、娘の行方と宝石「楊貴妃の涙」の行方を尋ねた。 見回りの最中に騒ぎを聞きつけた平次と八五郎は、唐人服の男と睨み合うが、素早い身のこなしの男に逃げられてしまう。 なぜ襲われたのか見当もつかないという備前屋の主人。 今年3月、長崎から江戸へ来た唐人使節の従者のうち一人が消えており、その男が備前屋へ忍び込んだ男だと思われた。 その頃、町では唐

大川橋蔵・主演 銭形平次 第135話「呪われた能面」(1968)紹介と感想

原作:野村胡堂『銭形平次捕物控』シリーズ 脚本:柴英三郎 監督:長谷川安人 あらすじ 能の名門の家で起きた殺人事件。 千次郎という後の家元と目されていた男が一刀のもとに切り捨てられ、その際に能の面も真っ二つになった。 平次と万七が捜査に乗り出すが、家元は名誉を考え騒ぎ立ててほしくないと考えていた。 皆が黙り込む中で、平次は血だまりを洗った跡を発見、殺人事件として捜査を続ける。 そんな中、家元の傍に使える弟子である千介という男が、平次に協力を申し出る。 事件は兄弟間での跡目

大川橋蔵・主演 銭形平次 第136話「死人の罠」(1968)紹介と感想

原作:野村胡堂『銭形平次捕物控』シリーズ 脚本:井手潤一郎 監督:佐々木康 あらすじ 船宿・菊川の船頭をしていた栄三は、恋敵の男がおたかを手籠めにしようとしている現場を見た勢いで殺してしまった。 万七と清吉の手を逃れて五年のあいだ逃げ回っていた栄三だったが、世話になった船宿の人たちの顔を一目見たくて江戸へ舞い戻って来た。 万七たち捕方の手から逃げ回る栄三は、五年前に殺した筈の男に会ってしまう。 騒ぎが気になった平次は、万七に手を出すな言われながらも独自に調査を開始する。