大川橋蔵・主演 銭形平次 第134話「唐人服の男」(1968)紹介と感想
原作:野村胡堂『銭形平次捕物控』シリーズ
脚本:高橋稔
監督:佐々木康
あらすじ
夜中、金物商をしている備前屋に忍びこんだ謎の唐人服の男は、娘の行方と宝石「楊貴妃の涙」の行方を尋ねた。
見回りの最中に騒ぎを聞きつけた平次と八五郎は、唐人服の男と睨み合うが、素早い身のこなしの男に逃げられてしまう。
なぜ襲われたのか見当もつかないという備前屋の主人。
今年3月、長崎から江戸へ来た唐人使節の従者のうち一人が消えており、その男が備前屋へ忍び込んだ男だと思われた。
その頃、町では唐人飴を売る男・あちやさんが人気を集めていた。
平次は、八五郎にあちやさんの見張りを命ずるのだった。
紹介と感想
謎の唐人服の男はなぜ備前屋へ現れたのか。
平次は、丁寧な捜査のもとに獄中で無念の死を遂げた男の真相を掴み、残された者の行き場のない思いと、本当の悪の存在を見抜きます。
そして、最後は悪党相手に得意の大芝居が決まります。
為さんが八五郎の捜査に付き合ったり、瓦版を売ってみたりと、本業は何だったけという姿を見せてくれるのも楽しいところです。
今作ならではという特徴があまり無く、全体としてはかなり地味な捜査物ですが、その分ストレス無く観ることができる安定感のある一編となっています。
※2024年6月14日11時頃まで東映時代劇YouTubeチャンネルでも観れます※
アマプラの東映オンデマンドでも観れます。
キャスト
ゲスト
あちやさん/和崎俊哉
備前屋/藤岡重慶
お美代/桂 麻紀
大須賀十兵衛/沼田曜一
大川橋蔵版レギュラーキャスト(当話出演者のみ)
銭形平次/大川橋蔵
八五郎/林家珍平
お静/八千草薫
お弓/鈴村由美
為吉/神戸瓢介