ラーニングダイバーシティ - 「できない子」なんていない!
- 村中直人氏の著書「ラーニングダイバーシティーの夜明け」と哲学者・苫野一徳氏との対談から得た気づきを共有したいと思います。
従来の学校教育では、「同じ内容を、同じペースで、同じ方法で学ぶ」という一斉授業が当たり前とされてきたように思います。しかし、人間の学びはもっと多様な可能性を秘めているのではないでしょうか。
私はこれまで、学習スタイルを「視覚型」「聴覚型」「体感型」などと分類したり、ハワードガードナーの多重知能理論(言語的知能、論理・数学的知能など9つの知能に分類)に基づいて理解しようとしてきました。まるで本棚に本を整理するように、子どもたちの学び方を分類できると考えていたのです。
しかし、実際の子どもたちの学びは、そんな単純な分類では捉えきれないようです。それぞれが指紋のように独自の学び方を持ち、しかもその学び方は川の流れのように絶えず変化し続けているように見えます。今日有効だった学習方法が、明日は異なる形に発展していくかもしれません。
では、こうした個性的で流動的な学びをどうサポートできるのでしょうか。ここで重要と思われるのが「冒険モード」という考え方です。これは、子どもたちが「やってみたい」という内発的な動機に従って探求し続ける状態を指すようです。例えば、ある子は様々な本や映像を通して恐竜について学びたいと感じるかもしれません。また、別の子は実際に化石発掘体験に参加したり、博物館を訪れたりすることで、より深い理解を求めていくかもしれません。さらに、数学の問題一つをとっても、図を描いて考えたり、具体物を使って確かめたり、友達と対話しながら理解を深めたりと、それぞれが自分に合った方法を見つけ出そうとするかもしれません。
この「試行錯誤し続ける」プロセスは、人間の自由の本質と深く結びついているように思われます。与えられた環境の中で、「いつ」「どこで」「何を」「どのように」「誰と」「どんな目的で」学ぶかを自分で選択し、決断し続けていく。それは、学びの過程であると同時に、自由を実践することにもなるのではないでしょうか。
つまり、大人の役割として考えられるのは、子ども一人一人が、何を学びたいのか、どのように学びたいのかを探求し続ける過程に寄り添い、支援することかもしれません。それは時として、子どもが新しい興味を見つけ出す瞬間に立ち会うことであったり、その子なりの学び方を模索する姿を見守ることであったりするのかもしれません。
学びのパラメーターは星の数ほど存在し、しかもそれは固定的なものではないように思われます。「ラーニングダイバーシティー」の考え方は、一人一人が自分の学びたいことを見つけ、その内容に対して様々なアプローチを試みながら、自分らしい学び方を探求し続けることの大切さを示唆しているのではないでしょうか。そして、そうした終わりのない「冒険」を支援していくことが、これからの教育に求められているのかもしれません。
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