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ミホカナシリーズ

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ミホとカナのオリジナル創作会話です。こんな会話ありえない!と思うかもしれないけど、ふたりのこと大好きです。
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2021年5月の記事一覧

世界の変え方

世界の変え方

『ねえ、カナ。私ね、世界の変え方がわかったんだ』

学校帰りにふたりで寄る、馴染みの喫茶店。
ミホはいつも、私にいろんな発見を教えてくれる。

世界の不思議、映画や恋愛、そして心のこと。

『変え方? どうやるの?』

私は、なんでそんな話をするの?とは聞かない。だって、前置きなんていらないこの会話が大好きだから。わかっているから。

『すごく簡単なの。想うこと。そしてあきらめないこと』

『それ

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心はどこにある?

心はどこにある?

『ねえ、カナ。心ってどこにあると思う?』

学校帰りにふたりで寄る、馴染みの喫茶店。
ミホはいつも、私にいろんな発見を教えくれる。

世界の不思議、映画や恋愛、そして心のこと。

今日のミホはまるでイタズラっ子のような笑顔だ。きっとすでにミホなりの答えを見つけていて、それを私と話したいんだって伝わってくる。

『あー。それ、わかるよ。心って身体を包んでいるんでしょ?』

『わぁー。そうそう。私もそ

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幸せとは

幸せとは

『ねえ、カナ。幸せってなんだと思う?』

学校帰りにふたりで寄る、馴染みの喫茶店。
ミホはいつも、私にいろんな疑問を投げかけてくれる。

世界の不思議、映画や恋愛、そして心のこと。

今日もちょっぴり難問みたい。けどそれが最高に嬉しい瞬間でもあるの。

『幸せかー。私はね、幸せって・・・幸せであることだと思うな』

『えー?なにそれ?意味深だね』

ミホの嬉しそうな笑顔を見てると、いつも私まで嬉し

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この世界ってなんなの?

この世界ってなんなの?

『ねえ、カナ。この世界っていったい何なのかな?』

学校帰りにふたりで寄る、馴染みの喫茶店。
ミホはいつも、私にいろんな疑問を投げかけてくれる。

世界の不思議、映画や恋愛、そして心のこと。

今日もちょっぴり難問みたい。けどそれが最高に嬉しい瞬間でもあるの。

『何なのって、カナは相変わらずおもしろいね。この世界はね、うちらがこうやって話をするためにあるんじゃないの?』

私は、どうしてそんなこ

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ふたりが好き

ふたりが好き

『ねえ、カナ。ふたりの人を同時に好きになるって変だと思う?』

学校帰りにふたりで寄る、馴染みの喫茶店。
ミホはいつも、私にいろんな疑問を投げかけてくれる。

世界の不思議、映画や恋愛、そして心のこと。

『ふたりの人を同時に? 私は、変じゃないと思うけど・・・それって恋人として?』

私は、どうしてそんなこと聞くの?とはほとんど聞かない。だって、前置きなんていらないこの会話が大好きだから。わかっ

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自由とは

自由とは

『ねえ、カナ。自由ってなんなのかな?』

学校帰りにふたりで寄る、馴染みの喫茶店。
ミホはいつも、私にいろんな疑問を投げかけてくれる。

世界の不思議、映画や恋愛、そして心のこと。

今日もちょっぴり難問みたい。けどそれが最高に嬉しい瞬間でもあるの。

『自由?何でも好きなようにできることじゃないの?』

私は、どうしてそんなこと聞くの?とはほとんど聞かない。だって、前置きなんていらないこの会話が

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傷つかない方法

傷つかない方法

『ねえ、カナ。私ね、心が傷つかない方法を覚えたんだ。知りたい?』

学校帰りにふたりで寄る、馴染みの喫茶店。
ミホはいつも、私にいろんな発見を教えてくれる。

でも、ここ一週間ほどはお互い何かと忙しくてしばらく会ってなかったから、すごく久しぶりな感じ。

だからかな。今日のミホはすっごく嬉しそうな笑顔で、早く私に話したかったんだなってことがすごく伝わってきた。

『ふふ。もちろん。』

私も嬉しく

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どうして遠くのものは小さく見えるの?

どうして遠くのものは小さく見えるの?

『ねえ、カナ。どうして、遠くのものは小さく見えるのかな?』

学校帰りにふたりで寄る、馴染みの喫茶店。
ミホはいつも、私にいろんな疑問を投げかけてくれる。

世界の不思議、映画や恋愛、そして心のこと。

今日もちょっぴり難問みたい。けどそれが最高に嬉しい瞬間でもあるの。

『わぉ。今日は世界の七不思議編だね。』

『うん。こないだ姪っ子に聞かれたんだけどさー、とっさに答えられなかったんだよね。カナ

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人を信じるとは

人を信じるとは

『ねえ、カナ。私ね、人を信じるってどういうことかわかったんだ!』

学校帰りにふたりで寄る、馴染みの喫茶店。
ミホはいつも、私にいろんな発見を教えてくれる。

今日のミホはすごく自信に満ちた笑顔だったから私もすごく嬉しくなった。

『わぁ。ミホ。それ、私も知りたい。教えて!』

私が勢いよくそう答えると、ミホは右手の人差し指を立てながら、畏まって言った。

『それはね。ズバリ、その人の全てを、受け

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いつでも想ったときがはじまり

いつでも想ったときがはじまり

『ねえ、カナ。何かをはじめるのに遅すぎることはないって言うけど、本当にそうだと思う?』

学校帰りにふたりで寄る、馴染みの喫茶店。
ミホはいつも、私にいろんな疑問を投げかけてくれる。

世界の不思議、映画や恋愛、そしてたいていは、心のこと。

『うーん。私はそうだと思うけど、ミホはちがうの?』

私は、どうしてそんなこと聞くの?とはほとんど聞かない。だって、ミホとのこの会話が大好きだから。わかって

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