【第35話】 下剋上よ、永遠に。
みらにちは、 未来人J です!
前回は「義務教育」について話しました。
今回は「義務教育」について話します。。。
未来でも、義務教育は
小学校~高校まで行われます。
未来の義務教育の目的は、
価値創造ができる人材の育成です。
価値創造とは、理敬では発明や発見、
文敬では、究極は小説、漫画、芸術、
最低でも、価値創造ライティングです。
義務教育では、価値創造するための
知識、経験、マインドを学びます。
知識については、
現在も学校で学ぶ内容を
一般教養として学びます。
ただ、未来では
在宅でも学べるシステムが
整っているので、
カリキュラムは宿題で消化します。
義務教育で学ぶ主なことは、
情報収集、情報活用、情報発信
という情報処理能力です。
また、A.Iとの共同創作を行うための
質問力や、ディスカッション力も
カリキュラムになっています。
そして、未来と現在の義務教育で
大きく違うカリキュラムが
2つあります。
「現実社会」科目の導入と
「下剋上プログラム」
の創設です。
「現実社会」科目は、
中学生から導入されます。
現実社会の授業で学ぶ内容は、
簡単にいうと、
「いじめをしてはならないと
大人である先生は
あなたに教えましたが、
大人の社会にも
イジメはあります。」
「命に軽重はないと言われますが、
命に軽重があるとしか思えない
現実は存在します。」
「その昔、競争をなくすため、
運動会のかけっこで
みんなで手をつないで
ゴールをする時代がありました。
その時代の生徒は、
社会人となり、
競争社会のど真ん中で
つなぐ手を探しましたが、
上司に、
『つべこべ言うな、こっちは
猫の手も借りたいぐらいなんだ』
と怒られました。」
ということを学びます。
現実社会の授業のおかげで、
学校を卒業し社会に出てから
「話が違う!」と思い悩む
新社会人はいなくなったそうです。
そして、もうひとつの
「下剋上プログラム」は、
未来の義務教育の目玉です!
小学校1年生のときは、
入学者全員が分け隔てなく
一緒に過ごします。
そして、1年生の3月に、
知識、体力、情報処理能力の
実力テストをします。
その結果は、点数まで全て
非情なほど、公開されます。
そして、下位5人は
別クラスに連行されます。
他のみんなから
好奇の目で見られながら。
で、別クラスに連行された
5人は2年生の1年間を
超英才教育で過ごします。
一部の超ウルトラ天才を除いて、
人間の能力にさほど差はありません。
超英才教育を受けた5人は、
3年生になるとクラスに
合流し他の生徒を圧倒します。
他の生徒は、その5人を見て、
バカにしていた5人を見て、
ショックを受けます。
それと同時に、
「やればできる!」
の言葉を実感します。
これが全体の
底上げにつながります。
余談ですが、
英才教育を受けるために、
いっとき、
「下位5位以内を取るための塾」
なるものが流行りましたが
すぐになくなりました。
わざと最下位を取ることは
難しいみたいですね。
普段の言動と比べて、結果が
明らかに不自然ですから、
すぐにバレたそうです。
ちなみに、英才教育にかかった
費用は本人負担となります。
収入を得るようになってから、
税金と合わせて徴収されます。
特殊な計算式で
生活に支障のない金額で
完済するまで徴収されます。
ただ、さすがに英才教育を
受けているので、すぐに
完済する者が多いそうです。
「現実社会」と
「下剋上プログラム」による
義務教育の結果、
教育の世代間固定がなくなります。
日本でも飛び級制度が
開始されます。
上昇したいものは
どんどんと上昇していく!
最下位が最上位に行く社会では、
全体の向上心が上がります!
未来では、子どもたちは
「公共の宝」という認識が
強まっています。
どの子どもが
新しい価値を創造するか
わからない。
貧富の差は関係ない。
未来では、
高収入世帯の子どもたちだけが
高学力となる時代ではありません。
全体の可能性が高められる。
それが社会の価値創造につながる。
そのための「下剋上プログラム」。
未来では、義務教育で育成され、
大学で価値創造力を高められた人材が
総じて活躍している社会です!
次回は「新しいスポーツ」
について話します!
お楽しみに!
注意 この記事はフィクションです。
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