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「住まいのはたらき」の授業
こんにちは。中学校家庭科の授業実践をあげています。今回は「住まいのはたらき」の授業です。
基本的には1時間の授業を、フラッシュカード→教科書の音読・問題→主活動の流れで行っています。ここでは主活動のみを記録します。
【住まいのはたらき】
家(建物)がなかったら、困ることは何ですか。
*2、3人を指名し、例示させる。
5つ書けたら持ってきなさい。
→雨が降ると濡れる、安心して寝れない、など
*早い子から持って来させてチェックし、板書するよう指示する。
住まいのはたらきは大きく3つに分けられます。
①身を守るシェルターとしての役割
②家庭生活の場(育児、食事、団らん、もてなしなど)としての役割
③個人発達の場としての役割
*上記は開隆堂のもの。東京書籍では、「生命と生活を守る」「安らぎと健康をもたらす」「子どもが育ち、家族が支え合う」と分けられている。
*住まいのはたらきに1〜3の番号をふる。
(板書された「家がなかったら困ること」を1つ選んで)これは住まいのはたらきの①〜③のどれに当てはまりますか?
*列指名でテンポよく。
自分が書いた「家がなかったら困ること」は①〜③のどれに当たるか、隣に番号を書きなさい。
→雨が降ると濡れる:①、など
*①〜③の中で多かった項目を挙手で確認する。
みんなはその項目を大事だと思っているということだね。でも、もしかしたら家族はその項目じゃないかもしれない。みんなの思いが集まる場所が住まいなのかもしれないね。
【気候風土に合わせた住まい】
住まいには地域の気候風土に合わせて作られるという特徴もあります。
(岐阜県白川村の画像を提示して)何県の住まいですか?
→岐阜県
合掌造りと呼ばれています。このような屋根の形をしているのはなぜですか?
→雪が積もりにくいようにするため
*教科書にある他の「地域による住まいの特徴」も同様に扱う。
(自分の住む地域の特徴のある住まいの画像を提示して)何県の住まいですか?
→群馬県
この住まいの特徴は何ですか?
→高窓
養蚕は群馬の農村経済を支える柱でした。だから、蚕をとても大切にしており「オカイコ」「オカイコサマ」「オコ(蚕)サマ」と尊称で呼ぶのが普通だったそうです。そんな養蚕が群馬の民家構造にも大きな影響を与えたと言われています。
蚕を飼育するには、温度の調節が大切です。そのために、1階に人が住み、2階を蚕を育てる空間にすることで温かい環境を作りました。また、養蚕には換気もとても重要です。そこで、空気の流れをよくするために高窓を設置しました。あの特徴的な部屋の上のやぐらはそのためのものなのです。
その土地の気候風土が住まいに、大きな影響を与えるのですね。
*今日の授業の感想を書いて終了する。