【相談】人事が悲しすぎて辛いです
【相談】会社員27歳男性
最近転勤で東京にきました。金融機関で営業職として働いているのですが、不満があって相談しました。
私たちのような金融営業職というのは結構年収が高いように見られているようです。実際私もそう思ってこの業界に入ったのです。実際年俸制の証券マンや保険外交員などはゼロから始めて歩合制で数千万円の年俸を稼いでいる方もいらっしゃります。
大手の金融機関では数百万円のボーナスが変わることもありますが、基本的にはほぼ一律で、営業成績というよりはその人の職責によって年収が変わります。よって営業を一生懸命に頑張って数字を出すというのは、翌年のボーナスを上げるためというよりは、出世して将来の年収を上げるために頑張るといった感じでしょう。
ですので、出世競争から遅れてしまったら、もう年収を一気に上げることはできないでしょう。まあざっくりいうとそんな環境で働いています。
そして、営業職の成績というのは大体担当する顧客で変わってきます。顧客の資産やニーズが高い人が多く担当できることができたら、普通に仕事していれば数字が取れますし、微妙な引きつき顧客しか担当できなければ数字は上がらずに、出世競争に遅れることになります。新規開拓は水物ですのであてになりません。
私は今回イマイチ顧客層を担当することになりました。周りの同期に比べてめちゃくちゃ数字が遅れてしまうことになりました。心配です。どうすればいいでしょうか。
【ななにに@メンタル兄貴の回答】
聞いたことがあるかと思いますが、二ーバーの祈りというものがあります。
神様、
変えることができるものについて、
それを変えるだけの勇気を私にください。
変えることができないものについて、
それを受け入れるだけの冷静さを私にください。
そして、
変えることができることと、変えることのできないものとを、
識別する知恵を私にください。
というものです。
あなたの人事に関しては変えられるものでしょうか。ゴネれば変えられるものでしょうか。受け入れられるものでしょうか。見分けるのは難しいものでしょうか。
変えられないものという前提で書いていきましょう。
気持ちの最終目標は事実を受け入れて目の前のことに一生懸命取り組むことです。
事実は受け入れるしかないでしょう。課題はどうやって受け入れるのかということです。
傷ついた気持ち、落ち込んだ気持ちはそのまま流してしまいましょう。自分の感情を内的に変えることは無理です。外的なものに頼るとすれば薬物、アルコールなどありますが、癖になるので辞めたほうがいいです。運動で発散できる人はしてもいいと思います。私はそもそもそういう感情のときに運動はやる気が起きない人でした。
100年前の哲学者アランの言葉を借りると「悲しみをかみしめる」ということも良いのではないかと思います。
大体の人が陥る罠は、事実と感情をごちゃごちゃにしてしまうことです。事実は事実として受け入れて、感情は感情として受け入れる必要があります。
事実にかんして、こうなったきっかけに対して自分の何の本能が傷つけられたのかを考えます。「基本的生活ができないような生存本能、本来備わっている性本能」などがあげられます。そして、自分自身に「利己心、身勝手さ、不正直さ、配慮のなさ」がなかったかどうか確認します。これを紙に書きだしましょう。そうすれば、今回の事実の中身が明らかになります。
次に感情です。感情は自分で動かすことはできないでしょう。過ぎ去るのを待つしかないです。心の風邪みたいなもんです。悲しみを治すには風邪を治すときと全く同じ療法を使います。
悲しみというウイルスがあなたの中に入っています。まずはそのウイルスがあなたの中で増殖することを防がなければいけません。そのためには安静にして感情を刺激しないことが大切です。あまりハードにメンタルを使う仕事はせず、酒を飲んだりせず、ゆったり過ごしましょう。その際、今回のことが思いだすこともあると思いますが、「あー人事微妙だったなー」と思うだけで、その先の出世は仕事については考えないようにしましょう。未来のことなんて誰も正確に言えないのですから事実を事実として受け入れて、その悲しみをかみしめることが大切です。
それができるようになったら、時間が過ぎるのを待つだけです。あれこれ考えずに目の前の仕事に取り組むだけです。何も考えずに目の前の今やっていることだけ考えましょう。もともと人間は一度に二つのことを考えたり、二つのことができないようになっています。
雑念が入っているということはあなたはいまの仕事でミスをする可能性があるということです。運転しているのであれば事故を起こす可能性があるということです。これは本当に危険なので本当に目の前のことに集中してください。そうしているうちに事実は残りますが悲しみという感情はあなたの体から抜けているでしょう。
ご相談、ご質問はななにいにtwitterまでお願いします。
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