小山盛り2杯とはなにか?
「一回分は、付属のスプーンに小山盛り2杯です」
時短営業で、より密になったジムでトレーニングを終えた僕の目に入ったこの文字。
新しく買ったプロテインにあった記載だ。
これ、さっと分量、分かります?
だいたい、まず、小山盛りが分からない。
そして、付属のスプーンに関わらず、そう、スプーンを付属させたにも関わらず、「2杯」というのも訳が分からない。
このプロテインを買ったマッチョたちで、正確な分量を飲めている人は、果たしているのだろうか?
たまに「山盛り一杯」と書いてあるプロテインもあるが、それだって「山盛り」の程度が分からない。
ましてや、小山盛りはだ。
そして、2杯。
このプロテインは、日本製。
たまに、海外製のプロテインを買って、
「チャックの上にプロテインが入り込んでいるから、袋を開封すると、プロテインが飛び散ります!日本製では考えられません」
と低評価をつけている、たくさんの方々は、これは許せるのだろうか?
きっと、経費削減で同じ大きさのスプーンしか作らないのかもしれない。
しかし、ならば、なぜ、一人前が「タンパク質21.8g」なのか?
小山盛り2杯で、21.8g。
いろいろ半端すぎない?
それなら、スプーンすり切り2杯でタンパク質20gでいいんじゃないの?
タンパク質の一回分はプロテインによって違うのだけど、15gから24gくらいの間が多い。
そう考えると、2杯で18gだって、20gだって、いいはずなのにな。
メーカーは、製品会議とかで、どう決めたんだろ。
「このスプーンでいいよ、もう。作ると高いし」
「そうすると、一人前は半端になりますよ?」
「へぇー、どのくらいになるの?」
「このくらいで2杯ですかね?」
「それはどう?山盛り2杯?」
「うーん、山盛りにしては少ないですかね?」
「でも、すりきり2杯にすると、18グラムぐらいになっちゃうな。20は超えていきたいな」
「そうですね。山盛り2杯だと24グラムくらいになりますよ?」
「それだと多いかな。もう少し少ない方がいいかな。」
「そうしますと、やっぱり、このくらいですかね?」
「そうだね。そうすると、それはどのくらい?」
「山盛りじゃないし、すりきりでもないし・・・。少し山盛りくらいですかね?」
「それなら小山盛りだな!それで2杯で行こう!」
となったんですかね?
プロテインの話題になると、「メーカーは粉を早く無くしたいんですよ」とドヤ顔でいう人がいるけれど、それなら、「小山盛り2杯」にしますかね?
確かにプロテインは、「山盛り1杯」とか、謎の記載が多くて、こういうの、感じ悪いなあと思う。
ただ、小山盛り2杯は目的がまったく分からない。
判断のしようがない。
まあ、いいやと思っていたけれど、最初は「小山盛り2杯?ふーん」で済んだのだが、毎日、繰り返しても、慣れないし、覚えられない。
毎回、「小山盛り・・・? 2杯・・・?」となる。
ある程度、体作りをしている人は、タンパク質の量とかカロリーとか、ザッと計算していると思うんですけど、微妙に困るんですよね、こういうの。
こういう小さいことって、意外と心に来るんだよね。