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✓気まぐれキッチンカーで昼食を/鹿ノ倉いるか
▽あらすじ
就職した会社になじめず退職した家事手伝いとして過ごす日々。
そんな私を案じた母の勧めで、
叔父の営むキッチンカーを手伝うことになった。
しかし、久々に会った叔父さんはクセのかたまり!
メニューは風変わりで気まぐれ。
イタリアンシェフなのにフレンチ風のルーローハン!?
そのうえ探偵気取りで客の私生活を推理したがる。
厄介なシェフとその姪が織りなす飯テロコメディ!
▽印象に残った文章
「子どもから教わる。子どもと同じ目線になる。
子どもと一緒に遊ぶ。そうやって距離を縮めるんだって。
それは血が繋がってるとか繋がってないとか、そんなことは関係ない。」
「大人はすぐそうやって誤魔化そうとする。
言っとくけど、子どもの世界だって簡単じゃないんだよ。
ややこしく考えているだけ。
子どもの問題なら簡単に考えられるくせに、
自分の問題になると無駄に複雑に考えるんだから。
自分がどうしたいか一番大切でしょ。」
▽感想
キッチンカーってこんなに難しくて
アイディアの集まりなんだというのが一番の感想。
容器の中に汁が残ると捨てるのが大変だから
残さないような調理法、盛り付け法を考える。
夏場は調理する側の体調管理も考えなくちゃいけない。
その他色々と、ただキッチンカーから料理をもらう上で
こんなにたくさんの事を考えているんだなあと思った。
それらを踏まえてキッチンカーで売り上げを上げてたり
維持しているだけですごいことなんだよね。
料理も独特で料理の描写も美味しそうに書いてあった!
こういうのが一番好き!
探偵要素は日常に寄り添いすぎて
少しだけ存在感がなかったようにも思える。
全体通してのお話は
ハッピーエンドだし笑顔になれるお話でした。
✓気まぐれキッチンカーで昼食を/鹿ノ倉いるか/徳間文庫
↳サンプルもありますので、ぜひ