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✓襷がけの二人/嶋津輝

▽あらすじ
裕福な家に嫁いだ千代と、女中頭の初衣。
「家」から、そして「普通」から免れてもそれぞれの道を行く。
仲間ような、師弟のような関係だった良家の分か奥さまの千代と、
芸者で女中頭の初衣。
戦後すべてを失った千代は、
住み込みの女中に、視力を失った初衣は
三味線の師匠となり――


▽感想
女中暮らしや、うまくいかない旦那との暮らしや、
それを渡り歩いて初衣との絆を結んでいく千代。
ちょっとのんびりしているせいで、
旦那は離れていくし、いやな話は聞いてしまうし・・・
千代の体を普通じゃないと言った旦那さんは、
なんにも分かってないなーと思った。
身をていして体のことを千代に教えてあげた初枝さんはすごい。
千代さんのことを好きなんだろうなと思った。
主人が死んでも旦那が死んでも二人でやっていく姿を
見せてくれたなあと思った。
千代さんの女としての人生は満足できたのかなと思ってしまった。




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