✓死にたいって誰かに話したかった/南綾子
▽あらすじ
あたたかい家庭がほしいと願いながら、
恋人どころか友人もできず
空回りしてばかりしている奈月は、
生きづらさを抱えて日々暮らしていた。
悩みを共有できる人がいないか、
「生きづらさを克服しようの会」を勝手に発足し、
勧誘チラシを撒く。
すると、モテなさすぎて辛いと話す
男性から連絡がきて――。
どうして私たちは他人のように
「普通」に生きられないのか。
生き方に悩む男女が不器用に前進していく。
▽感想
生きづらいって、きっと誰もが思っていることだと思う。
でも私は、この物語に出てくるような
4人のような境遇になったことがない。
自業自得だなと思う人ももちろんいた。
生きづらさを感じている人と集まると
こんなに心地よさそうな環境にかわるんだと思った。
一人一人は生きづらそうなのに、
4人が集まると、とても楽しそうで生き生きしていた。
毎週テーマを決めてそれについて話すということは、
自分の中にある何かを、毒を出すことになるのかな。
きっと誰にでも刺さるお話だと思う。
✓死にたいって誰かに話したかった/南綾子/双葉社
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