✓カレーの時間/寺地はるな
▽あらすじ
僕の祖父には秘密があった。
終戦後と現在、ふたつの時代を
「カレー」がつなぐ絶品”からうま”長編小説。
ゴミ屋敷のような家で祖父・義景と
暮らすことになった孫息子・桐矢。
カレーを囲む事案だけは打ち解ける祖父が、
半世紀の間抱えてきた秘密とは。
▽感想
頑固な祖父と少し弱気な孫息子とのやりとりで話が進む。
とにかく頑固で気の強い祖父には
まったく共感というか、
祖父の気持ちには寄り添えなかったな~~。
そして気の弱すぎる孫息子にも
もっとしっかりしろよ!!!の連続。
でも、そんな二人がカレーを食べる時、
祖父は孫息子の好きな甘口を買い、用意する。
孫息子も、自分らしく素直に話をする。
カレーにまつわる昔から今の話も
祖父がカレーを愛する理由も分かるなあと
思いながら読んだ。
あの過去があってこその祖父なのだ。
テンポ感が良くてAudibleだったけど
聞きやすくて、あっというまに聞き終わった。
✓カレーの時間/寺地はるな/実業之日本社