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✓小公女たちのしあわせレシピ

▽あらすじ
契約社員の野花つぐみは、
お菓子のレシピが隠された『小公女』
の古書を見つける。
それは不思議な老女・メアリさんの遺品だった。
「ぶどうパン」「トライフル」「アブラミのお菓子」・・・
つぐみの本探しと菓子作りはやがて、
簡単にやり直せない過去を抱えた人々との
優しい縁を結び始める。


▽印象に残った文章

日常に奇跡はたくさん紛れているけれど、
気づくことこそが本当に奇跡なんだなと

道ばたで何かが光って見えたら、
あなたは拾う?泥だらけで、
誰もが見向きもしないかもしれないけど、
もしも心が動いて、拾ってみたら、
それが奇跡の始まりかもしれないの。

魔法なら、いつもの自分と違うことしたって
誰も咎められない。

けれどもレールの上も外も、
そこにいる人にとっては、
ただの自分の道だというだけだ。

▽感想
メアリさんのマイペースというか、
自分を持っている生き様が良いなと思った。
でも、その生き様は記憶がなくなった後の
生き様だから、
本当のメアリさんではないのかも・・と思ったり。
でも記憶を失った後なら、余計に本当のメアリさんが
出ている?とも思ったり・・。

大人だったり、子供だったり、
色んな人とのかかわりをもてたメアリさんは
きっといつも充実して楽しい毎日だったんだと思う。

レシピもイラスト付きで描いてあって
イメージが付きやすくて読みやすかった。

谷さんの本はとても元気が出る。


✓小公女たちのしあわせレシピ/谷瑞恵/新潮社


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