✓うしろむき夕食店/冬森灯
▽あらすじ
二階建てのレトロな洋館に、
ステンドグラスが嵌め込まれた観音開きの扉。
ドアの両側には二つずつの高い格子窓。
そこから見える満月のような照明と、
美味しそうな香りが漂ってきたら間違いなし。
そこが「うしろむき夕食店」だ。
“うしろむき“なんて名前だけど、
出てくる料理とお酒は絶品揃い。
きりりと白髪をまとめた女将の志満さんと、
不幸体質の希乃香さんが元気に迎えてくれる。
お店の名物は「料理おみくじ」。
今宵の食事も人生も
いろいろ迷ってしまうお客さんに、
意外な出会いを与えてくれると評判だが――。
▽印象に残った文章
▽感想
うしろむき夕食店という店名は、
マイナスな言葉ではなかった。
今まで自分が歩いてきた道を、
“ふりかえる“ことによって、
自分だけが歩んできた道があり、
それこそが今後を生きる道しるべとなる。
振り返ることは悪い事ではない。
むしろ大切なのだ。
志満さんが投げかけてくれる言葉が
どれも背筋が伸びる思いのする言葉ばかり。
お腹がすくようなご飯も最高でした。
マイナスの思いをゼロにしてくれる、
そして次の1へ繋ぐ言葉をくれる
でも、プラスにするのは自分次第。
それを思い出せる素敵な本でした。
✓うしろむき夕食店/冬森灯/ポプラ社
↳サンプルもありますので、ぜひ
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?