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ザロンバイ 諸説あること

「ザロンバイ」という、独特な響きのあるこのワードは、最初、なかなか脳みそに定着しなかった。

漢字で書くと座論梅だと知ってからも、ザリンバイ?と読み違えたり。

けれど、じわじわと浸透していって、逆に頭から離れなくなった「ザロンバイ」。言ってみたいだけである。

座論梅は新富町の湯之宮にある梅園で、国の天然記念物に指定されている。

樹齢はなんと600年以上で、元は一株であったものが横に広がり、現在は約80株ほどになっている。

「ザロンバイ」という名前の由来は、実は分かっておらず、次のような説があるという。

・”ザロミ”という梅の種類から
※実際にこの種類があるのかは、ネット検索では見つけられなかった。

・江戸時代に藩の境界線を協議する場として利用されたから

・幹や枝が横に広がる様子が、人々が語り合う様子に見えるから

どれもありそうでいて、どれも決め手には欠ける説たち。

けれど、明確な事実・史実がない中で、こういう由来なんじゃないか?というのがいくつか湧いてくるのは、人々がその場所に思いを巡らせているということだ。

少なくとも江戸時代初期には梅園として楽しまれていたこの場所が、今も同じように在り、きれいに整備されていることは、その結果なのだろう。


座論梅には、神武天皇が湯あみをした際に、梅の杖をついたことが起源との言い伝えも残る。(湯之宮の地名もここから来ているよう。)

今日は建国記念の日。
これからもずっと座論梅を楽しめるように、思いを巡らせたい。







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