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小説

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記事一覧

【小説】祠裁判〜あの祠、壊したんか!〜

 ここは山奥の田舎町、若者の流出によって過疎化が進んではいるが地域の住民が仲良く平和に暮…

【小説】アイデア不足の創造神

 ここは天界、あらゆる神や天使が住んでいる場所。  神々にはそれぞれ役目が与えられており…

小説家とエッセイストと詩人

 目を覚ますとそこは白く広い部屋だった。広いとはいっても大広間というわけではなく、一人暮…

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【小説】耳たぶ通貨 (微下ネタ注意)

 「あっっっっつ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~」  2025年、夏。  地球は年…

【小説】遺言状・ザ・ベスト 第6話.少年と火

旅行から帰って3日、遺言状を書き上げた僕は家の近所の河川敷にいた。街全体が寝静まった夜…

【小説】遺言状・ザ・ベスト 第5話.信者と劇、帰り

駅から出てきた人がバスに乗り、バスから降りた人が駅に向かう。そんな光景をボーッと見なが…

【小説】遺言状・ザ・ベスト 第4話.小説家と木

部屋の窓から、海を見ている。波は穏やかで風もほとんど吹いていないようだ。海岸沿いを車が走り、砂浜で人が歩いている。目線を少し上げると観光地として有名な島が見える。島までは大きな道路が繋がっていて、その道路を通って、時折車が島に向かう。  大人への第一歩と呼べる初体験を終えた僕はその後数日間予約していた近くのホテルに泊まり、また別の土地へと移動した。  今泊まっているのは海沿いのホテル。観光地ということもあり少し値段が高かったが、綺麗な海を見たかったので奮発した。  ここでまた

【小説】遺言状・ザ・ベスト 第3話.どエロい女と川

東京で数日過ごした僕は、今、大きな川を見つめている。僕の目の前にある巨大な川は、日本三大…

【小説】遺言状・ザ・ベスト 第2話.脱獄犯と繰り返し

高校二年生の夏休み3日目、朝8時、僕は旅行のための身支度をしている。財布、スマートフォン、…

【小説】遺言状・ザ・ベスト 第1話.自殺率50%とボール

小説にストーリーが必要なように、曲にリズムが必要なように、遺言状には人生が必要だ。良い小…

富士山百面相〜季・雲〜

季  今日は晴れてるから富士山が見える。恐らく日本一大きく見える。私は富士山が好きで、富…

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【小説】全知くんと全能ちゃん 6.春のちカミナリ

第6話です。 ↑今までの話 春のちカミナリ 「今日は心理カウンセラーの講師の先生に来てい…

【小説】全知くんと全能ちゃん 5.バナナ50本を求めて

5話です。 ↑今までのお話 バナナ50本を求めて 「それでは、私たちのクラスはチョコバナナ…

【小説】全知くんと全能ちゃん 4.走り幅跳び

第4話です。 ↑これまでの話 走り幅跳び 体育の授業、今週は体力テストが行われている。 体育の授業は全部嫌いだけど、体力テストは特に嫌いだ。 握力、持久走、反復横跳び、ボール投げ、走り幅跳び等々。 あらゆる競技であらゆる能力が数値化されていく。 その数値を見た時、『お前はこれっぽっちの人間だ!』 と改めて言われているみたいで、なんとなく嫌悪感を抱いている。 今日は最後の体力テストの授業、走り幅跳び。 普通は1時限中に2,3種目やるものだけど、他の種目が予定より 早く終