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ポケモンバトルで学ぶHRの基本:採用・配置・育成・評価の考察
おはこんばんにちは。成田です。
突然ですが、私はHRの仕事もポケモンバトルも大好きです。ポケモンSVのオンライン対戦では、毎月マスターランクに上がる程度にはやりこんでおり、最終順位は30,000位くらいです(ちなみに「好きなポケモンを活かしたいだけ」のエンジョイ勢なので、ガチ勢ではありません)。
特にドオーが好きで、どんな構築でも無理やり組み込むほどの愛があります。アーマーガア×ドオーのコンビは、受け構築の要として私の鉄板です。
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そんな私が日々仕事(=HRのこと)とポケモンのことを考える中で、ある日ふと思いました。
「ポケモンと人材マネジメントって、すごく似ているところがあるのでは?」
と。
この記事では、ポケモンを人材に見立てながら、HRの観点からポケモンバトルを考察してみます。
人によっては、「人をポケモンに例えるなんて!」と気分を害される方がいるかもしれません。少し無茶な部分があることも重々承知ですが、これはあくまで私の趣味を交えたブログです。リラックスして楽しんでいただけると嬉しいです!
想定読者
• ポケモンバトルに興味があるHRパーソン
• ポケモンバトルが好きでHR分野に興味がある人
• 人材マネジメントの概要をポケモンを交えて、楽しく・わかりやすく理解したい人
(ニッチすぎる読者層かもしれませんが)もしこのどれかにピンときた方がいれば、この記事はきっと楽しんでいただけるはずです。
[はじめに]
人材マネジメントについて
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まず「人材マネジメント」について、簡単に整理します。
人材マネジメントをシンプルに分解すると、「採用」「配置」「育成」「評価」 の4つが基本的な柱となります。(当然他にもありますが)
これらのプロセスは互いに関連し合いながら、組織全体のパフォーマンス向上を支えています。
採用
組織の未来を形作る最初のステップです。
企業が達成したいビジョンや目標に基づき、「どのような才能をチームに加えるべきか」を考え、適材適所の人材を見極めます。
ポイント: 企業の求める価値観やスキルに合致する人材を選ぶことが重要。
配置
人材をどのポジションで活かすかを決めるプロセスです。チーム全体のパフォーマンスを最大化するために、それぞれの能力や特性に応じた適切な役割分担が必要です。
ポイント:市場の変化やトレンドを踏まえ、特定の課題を解決できる人材を適切に配置することで、組織の競争力を高める。
育成
採用した人材が持つポテンシャルを引き出し、組織全体の成長につなげるプロセスです。仕事の経験や研修を通じてスキルを伸ばし、組織の中での役割を拡大していきます。
ポイント: 「どの人材に、どの分野を伸ばすための投資を行うべきか」を見極めることがカギ。
評価
評価は、社員が取り組んだ成果を公平に測り、フィードバックを行うプロセスです。適切な評価は、報酬やキャリアの決定だけでなく、社員のモチベーションや信頼感の向上にもつながります。
ポイント: 公平性・透明性を保ちながら、社員の成長を促す仕組み作りが求められる。
「採用」「配置」「育成」「評価」は、それぞれが独立しているわけではなく、組織の目標達成に向けて有機的に結びついています。
これらの要素を適切に組み合わせることで、個々のパフォーマンスを最大化し、組織全体を成功に導くことができます。
ポケモンバトルについて
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つづいては「ポケモンバトルってどんなもの?」という方のために、簡単に解説します。
ここでは、シリーズ最新作『ポケットモンスター スカーレット/バイオレット』(以下、ポケモンSV)を例に挙げます。
※注意書き
HPをH、こうげきをA、ぼうぎょをB、とくこうをC、とくぼうをD、すばやさをSと表記するなど、一部非公式用語を用います。
ポケモンバトルの基本ルール
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ポケモンバトルは、トレーナー(プレイヤー)が選んだポケモンたちで戦略を練り、相手を倒す対戦ゲームです。
オンライン対戦では主に以下のルールで行われます。
形式:6匹のポケモンからシングルバトルなら3匹、ダブルバトルなら4匹を選出し、相手と戦う
目的:相手のポケモンを全て倒せば勝利
制限:「そのシーズンの使用可能ポケモン」や「レベル制限」などのレギュレーションが定められる
このシンプルなルールの中で、ポケモンの「タイプ相性」や「技の選択」「チームバランス」などを考慮した高度な戦略性が求められます。
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スカーレット/バイオレット(SV)ならではの特徴
ポケモンSVでは、特に以下の要素がバトルの戦略性をさらに深めています。
テラスタル(新システム)
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ポケモンが「テラスタイプ」によって特定のタイプに変化し、タイプ一致技の攻撃力が1.5→2倍に上がるシステム。従来のタイプ相性を逆転させたり、予想外の展開を作り出せます。どこでテラスを切るかいつも考えますよね。
こんな場面で使う
こちらはギャラドス(水・飛行)、お相手はサンダー(電気・飛行)。
サンダーの10万ボルトを読み、水・飛行タイプのギャラドスに「テラスタル」を切り地面タイプに変化。4倍弱点の電気技10万ボルトを無効化し、「りゅうまい」を積んでA・Sが1段階上昇し有利な展開へ。
持ち物と特性の組み合わせ
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ポケモンが持つ「特性」(固有の能力)や1匹につき一つだけバトルに持ち込める「持ち物」の選択が勝敗を左右します。
特性
ギャラドスやランドロスの特性は「いかく」で相手の攻撃力を下げる
ラウドボーンやヤドランの特性「てんねん」は相手の能力上昇を無視できる
持ち物
「きあいのタスキ」⋯体力が満タンの時、即死技を体力1で持ちこたえる
「こだわりメガネ」⋯特攻が1.5倍になる代わりに、場に出した最初に使用した技しか使えなくなる
流行(メタゲーム)
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オンライン対戦では「環境(メタ)」と呼ばれる流行があります。
シーズンごとに使用率の高いポケモンや戦略が異なり、それに対する対策が必要です。
対策の例
「いかさまダイス スケショカイリュー」に対し、「B特化のアーマーガア」でてっぺきを積んで物理技を完全にシャットダウン
「最速・ブーエナ持ち以外のハバタクカミ」に対して「スカーフランドロス」で上からじしんで倒す
ポケモンバトルと戦略性
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ポケモンバトルは単なる「じゃんけんゲーム」ではなく、選出、技の順番、戦況に応じた判断力が求められる頭脳戦です。
また、 「好きなポケモンをどう活かすか?」 を考えることで、プレイヤーの個性や想いが戦略に反映されるのも魅力です。
次のセクションでは、このポケモンバトルの考え方が、HR(人材マネジメント)とどのように結びつくのかを考察していきます!
[本題]
採用:勝つためのポケモン選び
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ここでは便宜上、採用の目的を「ポケモンバトルに勝つため」と設定します。(エンジョイ勢の楽しみ方については今回は触れません!)
市場調査と方針の決定
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ポケモンバトルで勝利を目指すなら、まず最初に市場(環境)調査を行い、戦略を組み立てることが必要です。
市場の流行やトレンドをしっかりと把握し、方針を決めないと、空回りした策になってしまいます。ただし、ポケモンにおいては「愛」で乗り切れるケースもあります!(例:好きなポケモンを活かすために、あえて不利な環境で挑む)
• 好きなポケモン1匹を軸に戦略を練るのか
• 環境で流行しているメタポケモンを揃えて順位を上げるのか
これらの方針はプレイヤーによって異なりますが、採用活動にも同じような意思決定のプロセスがあります。企業においても、「愛を重視した採用」(カルチャーフィット重視)や、「成果を重視した採用」(即戦力重視)といったスタイルが存在します。
ちなみに、私は完全に愛でドオーを採用していますが、ドオーはレギュHにおいて使用率27位とかなり上位なので、カルチャーと能力がバッチリフィットしている理想的な採用とも言えます。
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戦略方針と要件定義
次に、方針に基づいて「採用ターゲット」を明確にします。
ポケモンで言えば、6匹の構成(=人材戦略)を描き、どんなポケモンを迎えるべきか要件定義を行うステップです。具体的には以下の観点を考慮します。
• 必要な能力(種族値・個体値・努力値)
• 適切なタイプ・特性
• 環境での有利性
これらを踏まえて、採用基準を固めていきます。
ポケモンバトルにおける「能力値」と採用基準・人材マネジメント
特に重要な要素として、ポケモンの能力値は「種族値」「努力値」「個体値」の3つで構成されます。これを人材マネジメントに当てはめると、以下のように考えられます。
種族値:ポケモンの「基礎能力」
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種族値は、ポケモンの「種族としての強さ」を数値化したもので、基本的に変えることができません。
たとえば、ピカチュウの種族値合計は「320」と決まっており、どのピカチュウでもこの数値は不変です。特性も種族ごとに基本的に決まっています。
• 人に置き換えると…
種族値はその人が持つ「地頭」「運動神経」「性格」「マインド」など、生まれ持った基本的な適性や素質に相当します。
人材マネジメントでは、この種族値を理解することで、個々の強みを活かすポジションを見極めることが重要です。
個体値:ポケモンの「才能」
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個体値は、ポケモンの「隠しステータス」として存在する値で、同じ種族・性格・レベルのポケモンでも個体値によって能力に差が出ます。
たとえば、同じピカチュウでも「攻撃力が低いが素早さが高い」などの個性が生まれます。
• 人に置き換えると…
個体値はその人が持つ「得意/不得意」「強み/弱み」に相当します。
例:「論理的思考は強いが、コミュニケーションは少し苦手」など。
人材マネジメントでは、個体値を見極め、その人の強みを活かし、弱みをどう補うかを考えることが求められます。
努力値:ポケモンの「伸びしろ」
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努力値は、ポケモンがトレーニングや戦闘経験を通じて得られる値で、能力を強化するためのものです。
捕まえたばかりのポケモンでも育成次第でステータスが大きく変わります。効率的に努力値を伸ばす方法として、「ドーピングアイテム(薬)」を使う選択肢もあります。(怖)
• 人に置き換えると…
努力値は、その人が「経験や学習を通じて伸ばせるスキル」に相当します。
ここは人もポケモンも共通しており、投資や育成の観点で差別化できるポイントです。
例: トレーニングプログラム、OJT、自己学習などを通じて能力を向上させる。
これらの要素を考慮することで、「チームに必要な能力」を持つ人材(ポケモン)を見極めることができ、採用の精度を上げることができます。
ただし、採用はスタート地点にすぎません。その後の育成や配置を成功させるためにも、採用時点での判断は非常に重要です。
考察:人材マネジメントでの応用
ポケモンバトルで求められる「能力値」を人材マネジメントに当てはめると、以下のように活用することができます。
種族値:生まれ持った特性を見極め、「適材適所」でその人を活かす。
個体値:個々の強みや弱みを理解し、それを補完する仕組みを作る。
努力値:伸ばすべきスキルや能力を見極め、適切に投資する。
企業では、これらを意識することで、社員一人ひとりの能力を最大限引き出すことが可能になります。まさに、ポケモンと人材マネジメントは「適材適所」と「育成」で共通していると言えます。
育成と配置:採用したポケモンをどう活かすか?
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採用したポケモンをどのように育成し、勝利へ導くか――この「育成論」を考えることは、企業においても同様です。採用後の社員をどのように成長させ、組織に貢献してもらうかを計画するプロセスとよく似ています。
育成と配置で重要なポイント
育成と配置において、特に重要なのは以下の点です。
市場の環境を考慮すること
環境が常に変化する中で、選んだポケモンをどう活かすかを考える必要があります。
一匹一匹のポテンシャルを最大化すること
個々の能力を引き出し、それぞれの役割を明確にすることが大切です。
これらを考慮しながら、ポケモンに適切な役割を与え、活躍させることが求められます。
対戦方針に応じた役割の違い
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ポケモンバトルでは、トレーナー(プレイヤー)の対戦方針によってポケモンに与える役割が異なります。以下は代表的な対戦方針の例です。
1.対面構築
1on1の勝負を重視し、一匹で相手を突破する力を求めるスタイル。
→ 火力の高いアタッカーが主役。
2. サイクル構築
交代を駆使して有利な対面を作り、じわじわ相手を削るスタイル。
→ 耐久力に優れた受けポケモンが重要。
3. 展開構築
サポート役のポケモンを活かして盤面を整え、エースポケモンで全抜きを狙うスタイル。
→ サポート型ポケモンとエースの組み合わせが鍵。
蛇足で私の構築について話をします。
私の場合は対面構築を軸にしつつ、一部サイクル構築も取り入れた構成を採用しています。その結果、アタッカー4匹・受け2匹という構成に落ち着きました。
現環境では、「展開要員」も必要な場合がありますが、現状ではゴリ押しパワーで押し切れることが多く、必要ならば受けポケモンで詰ませられると判断し、この構築にしています。(なお、ハイパーボール級で沼っていますが…!)
育成の具体例として、私は以下のような努力値配分でポケモンを育てています。
アタッカー: 攻撃力(A or C・S)に重点を置き、火力重視で育成。
・カイリュー(A・Sブッパ。イカサマダイススケショカイリュー強すぎ)
・ガチグマ(このポケモンのみH・C特化。シルクスカーフを持たせてブラッドムーン打つだけで相手が沈む)
・ミミッキュ(A・Sブッパ。くさわけいのちのたまミミッキュ。ばけのかわ強すぎ)
・ジャローダ(リーフストームを当てるだけでCが2段階上がるチート。へびにらみも強すぎ)
受け: 防御力(H・B or D)を特化し、先発ポケモンの交代先や特定のポケモンを完全に停止させられるように調整。
・ドオー(H・Cブッパ。どくどくと自己再生で相手がなにもできなくて詰む)
・アーマーガア(H・Bブッパ。てっぺきボディプレスが強すぎ)
蛇足話は以上です。
考察:人材マネジメントの観点で見る育成
ポケモンの育成方針を人材マネジメントの観点で捉えると、以下のように考えられます。
1. 対戦方針 = 組織の戦略
ポケモンバトルでは、対面構築、サイクル構築、展開構築といった戦略に応じて育成方針が異なります。企業でも、組織全体の戦略に応じて、どのような人材を育成すべきかが変わります。
[1]短期プロジェクトに強いエース型人材
方針:営業部門では、1人で大きな商談をまとめられるトップ営業マンを育成。
例:短期間で成果を上げるスキル(プレゼン技術、スピード感ある意思決定)を強化。
[2]チーム全体で支えるサポート型組織
方針:企画・開発部門では、全員が協力して長期的に成果を出せる体制を構築。
例:チームでの意思疎通を円滑にするスキル(ファシリテーション、調整力)を磨く。
[ポケモン例]
• 対面構築なら「アタッカー重視」で即座に相手を倒す火力を育成。
• サイクル構築なら「防御特化」で交代を繰り返して有利な盤面を作るポケモンを育てる。
2. 役割分担の明確化
ポケモンバトルでは、アタッカー、受け、サポートなど、それぞれのポケモンに明確な役割を与えます。
同様に、企業でも社員一人ひとりの強みを活かし、組織全体で役割を分担することが重要です。
アタッカー:営業部門のエース社員が数字を伸ばすために、周囲がリソースを集中投入。
受け: 総務部門や経理部門の社員が、リスク管理や資金繰りなどバックオフィスの安定を担当。
サポート:プロジェクトマネージャーが、他部署との連携や進捗管理を行う。
[ ポケモン例]
アーマーガアがカイリューの攻撃を受け流す役割を担い、ジャローダが特性「あまのじゃく」を活かして全抜きを狙う。
3. 努力値の配分 = 投資と育成
努力値をどこに振るかでポケモンの育成結果が大きく変わるように、人材育成でも「どの分野に投資するか」を明確にし、リソースを最適配分することが重要です。
・営業力が強みの社員には、さらに提案力を伸ばすトレーニングを。
•物事を着実に進める社員には、プロジェクト管理スキルを付加する研修を。
4. 市場環境への適応
ポケモンの育成では、環境で流行しているポケモンや戦術への「対策」を練ることが不可欠です。同様に、企業も市場や競合のトレンドに対応して人材ポートフォリオやスキルセットを調整する必要があります。
DX推進が進む環境:企業全体でデジタル化が進む中、データ分析やAIに詳しい人材をリスキリング・育成。
顧客ニーズの変化:顧客対応力を高めるために、カスタマーサポートチームの育成を強化。
[ポケモン例]
カイリューやサーフゴーが流行している環境では、それらをメタれるポケモン(ラウドボーンやマスカーニャ)を採用・育成する。
育成は、採用した人材(ポケモン)をどのように活かすかを考えるプロセスです。具体的な育成方針を持ち、適切な投資と役割分担を明確にすることで、社員一人ひとりのポテンシャルを最大限引き出せます。さらに、配置を通じて適材適所を実現することで、チーム全体でシナジーを生み出し、組織のパフォーマンスを最大化できます。
「市場環境への適応」×「育成方針の明確化」×「適材適所の配置」
これこそが、企業とポケモンバトルに共通する勝利への秘訣ですね。
評価:活躍をモニタリングする
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さて、最後に評価について考えてみます。
ポケモンバトルでも、人材マネジメントでも、評価は「採用したメンバーが目標に向けて期待通りのパフォーマンスを発揮しているか」を確認する重要なプロセスです。
ポケモンにおける評価
ポケモン環境での評価基準は、ズバリ「勝率」です。選出したポケモンがしっかり役割を果たしているか、以下の観点でモニタリングします
役割の実行:選出したポケモンが期待された役割を果たせているか。
• 例: アタッカーがしっかり相手を突破できているか。
技構成の適正: 技の選択が環境に合っているか。
• 例: 環境ポケモンに対応する技を覚えているか。
枠の有効活用:貴重な6枠を無駄にしていないか。
例えば、何度も選出したポケモンが期待に応えられなかった場合、別のポケモンと交代する判断が必要になることもあります。
この交代は決して「失敗」ではなく、勝利という目的を達成するための重要なプロセスです。
私ごとになりますが、先日までパーティーにハッサムを採用していました。しかし、ハバタクカミが環境から姿を消したことで選出が難しくなり、さらに火力不足が目立つようになったため、泣く泣くミミッキュに交代しました。その結果、ミミッキュが鬼神のごとく活躍!特性『ばけのかわ』で1回の行動が保証され、『くさわけ』でSを上げ、『いのちのたま』の火力でゴリ押しするスタイルが現環境に刺さっています。
(なんの話だ?)
人材マネジメントにおける評価
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一方で、人材の評価はポケモンほど単純ではありません。評価は、定められた目標や基準に対して、以下のポイントをモニタリングするプロセスです。
目標達成度:設定したKPIや業績目標を達成しているか。(業績評価など)
成長の度合い: スキルやパフォーマンスが向上しているか。(能力評価など)
チームへの貢献度: 個人の成果だけでなく、チーム全体にどのような影響を与えているか。(情意評価など)
人材評価には主観や情緒的な要素が入り込みやすいため、ポケモンのように「数値だけ」で判断することはできません。
例えば、 ポケモンでは「勝率=活躍度合い」と明確ですが、人では「成果」と「プロセス」の両面を評価する必要があります。評価結果は、社員のキャリア形成やエンゲージメントにも直結するため、慎重な判断が求められます。
評価と改善のサイクル
評価は単なるチェックポイントではなく、改善のサイクルを回す起点でもあります。ポケモンでも、人材マネジメントでも、評価を通じて見直しや育成プランの再構築を行うことで、さらなる成長とチーム力の向上につなげることができます。
ポケモンと人材マネジメントの評価プロセスには共通点もありますが、人の評価には感情や主観が絡むため、より複雑である点が大きな違いです。
ただし、どちらも最終的な目的は同じです。「目的を達成するために、適切な評価と改善を行う」――このプロセスが、勝利と成功を導く鍵となります!
おわりに
ここまでポケモンバトルと人材マネジメントの類似点についてお話ししてきました。
「採用」「育成」「配置」「評価」という4つのプロセスを、ポケモンに見立てながら考察することで、どちらもチームのパフォーマンスを最大化するための共通した仕組みがあることがわかります。
ポケモンバトルでは、「好きなポケモンを活かしたい」「勝ちたい」といった思いを軸にチームを構築し、育成し、勝利を目指します。
一方、人材マネジメントでは、社員一人ひとりのポテンシャルを引き出し、組織全体の目標達成に向けて適切に導くことが求められます。
結局のところ、ポケモンバトルでもHRでも、中心にあるのは「人(ポケモン)」です。それぞれの特性や強みを見極め、適材適所で活かし、育て、必要に応じて配置換えや改善を行う――このプロセスを丁寧に繰り返すことで、目標を達成する力が磨かれます。
ポケモンとHRという、一見無関係に思える2つの世界を掛け合わせることで、少しでも新しい視点や発見があれば幸いです。
最後にひとこと…
もしこの記事をきっかけに、ポケモンバトルに興味を持ったHRパーソンや、HRに関心を持ったポケモントレーナーが現れたら嬉しいです!
「勝つための戦略」「個々の特性を最大限活かすこと」の面白さを、どちらの分野でもぜひ体感してみてください。
それでは、ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
ポケモンもHRも、楽しみながら進化していきましょう!
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