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エンパワーメントできる面会を〜入管面会withデニスさん

こんにちは!私たちMoving Beyond Hateは、現在「BOND~外国人労働者・難民とともに歩む会」のメンバーとともに、月に2,3回東京出入国在留管理局(品川入管)の被収容者との面会活動に参加しています。今回、実際に入管で暴力を受け、現在は入管に対する二つの裁判で闘っているデニスさんと一緒に面会をして感じたことをMBHメンバーから報告します!

入管の待遇は「人間の扱いではない」

今回私たちが最初に面会させていただいた方(Aさん)は、入管では病気があるのに手術が受けられない、入管職員に「はやく(国に)帰りなさい」と言われる、食事がひどい、部屋の扉に外からチェーンと鍵をかけられるといった差別的な扱いをされていました。Aさんは日本に家族がおり、帰国することができずに難民申請をしています。刑務所と入管どちらの暮らしが良いか、と問われると刑務所の方が良いと即答し、妻と娘が日本にいるのに帰国を迫られる自分の現状を外に発信してほしいと私たちに伝えました。

そのようなAさんの訴えに対し、デニスさんは弁護士は入管に対する影響力が大きいから弁護士をつけ、入管に要求をしていくようにと強く勧めます。病気の人を入管に収容することや、難民申請をしている人を帰国させようとすることは「国際法違反」であるとも伝え、デニスさん自身の経験をシェアしつつ、入管と闘っていくようにとAさんを力づけていました

デニスさん「診断書を取って」

面会をしたもう一人のBさんも、日本に家族がおり、生活基盤が日本にあることから、祖国に帰ることが難しい状況にあります。数か月前から心臓の痛みがあり、入管内の検査で病気と診断されているにもかかわらず、入管側は「問題ない」とし、薬を処方してほしいというBさんの要求も拒否したといいます。

Bさんがデニスさんに今やっておくべきことはなにかを聞いたところ、普段から入管や外部の病院で検査した際の診断書をもらうこと、「仮放免になったら、大きな病院に行って診断書(心臓に関する)を取って。弁護士が助けられる可能性が高まる。」と伝え、証拠資料として診断書を持っておくことの重要性を訴えかけていました。また、妻が弁護士とやりとりをしていることについて、直接自分がやりとりし、困っていることを伝えることが大事だ、と伝えていました。

感想

Reika
今回のデニスさんとの面会では、入管の非人道的な待遇が常態化している中で、被収容者に改めて入管の在り方がおかしいことに気づかせ、彼ら自身で権利主張をしていくことの重要性を訴えかけられたのではないか、と思います。

また、デニスさんも長期収容を経験したことから、その経験をもとにしたアドバイス、中での生活について感じることを被収容者の人々と共有できていたことは、学生の面会だけではできないことだったと感じます。

今後も面会に継続的に参加していく中で、実態把握にとどまらず、中にいる被収容者や外にいる仮放免の人々と信頼関係を築き、どう入管の差別に対し連帯し、取り組んでいけるのかを考えていきたいです。

Tao
デニスさんと一緒に行った今回の面会では、デニスさんが収容されている人をエンパワーメントしていること、そして実際に収容されている人がデニスさんに刺激を受けていることが印象に残りました。

面会に行く以上、ただ収容者の方に話をたくさん聞いてそれで終わり、というのではなくて何らかの形で収容されている方に力を返さなければいけないと感じます。しかし、自分はデニスさんのように収容者と同じような経験をした人間ではない以上、デニスさんのようなエンパワーメントをしていくことは難しくもあります。

それでも、外から入管のレイシズムを訴え、収容されている人や収容されていた人と共に闘うことでエンパワーできる部分はあるのかもしれません。私が面会に行ったのはまだ数回ですが、その度に入管と日本のレイシズムのひどさと、それらに戦略的に対抗していくことの必要性を強く感じます(今回はデニスさんとAさんが「入管での扱いは人間の扱いではない」という言葉に強くうなずき合っていました)。それに加えて今回は自分の参加の仕方についても、少なくとも面会で自分から質問を投げかけたり、発信やキャンペーンの方法を自分なりに考えたりと小さなことを失敗しながらでもしてみようと感じた面会でした。

最後に

今回一緒に面会をしたデニスさんへのインタビュー動画が以下のリンクからご覧いただけます。ぜひ一度ご覧ください!

https://www.instagram.com/p/CftacDNJEbK/

また、Moving Beyond Hateでは一緒に活動するメンバーを募集しています!今回の記事のように入管に面会に行ったり、学習会をしたり、ミーティングをしたりといった活動があります(参加頻度は自由で、学習会等はオンライン参加も可能です)。ご興味のある方はお気軽にメールなどでお問合せください!

お問合せはこちら:movingbeyondhate@gmail.com
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最後まで読んでいただきありがとうございました!


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