厄祓い。
前厄なので、祈祷をしに行ってきた。
その時間帯は僕しかいなかった。
祈祷を終えた後にお話をしてもらったのだが、その話が面白かったのでここに残したいと思う。
①けがれ
厄というのは自分の身がけがれるていることで起きてしまうという。
そのけがれを落とすために昔からいろいろと行われてきた。
昔「けがれ」には気が枯れるという漢字が使われていたそう。
気が枯れてしまうことで、自分が普段ならしないことをしてしまう。
環境が変わったり、役職が変わったりそんな時に気が枯れやすくなるのそうだ。
今の言葉で言えば、このけがれはストレスに置き換えらえれるのかなと思った。
ストレスをため過ぎないように、そう過ごすことが何より厄から自分を遠ざけてくれるんだなと感じた。
②神様の語源
僕らが当たり前に使っている神様という言葉。
その言葉の語源と言われているものを教えていただいた。
それは鏡であるそうだ。
色々な説がある中、納得感があるのがこの鏡が語源という説だそうで。
神様は尊い存在であり、畏れ多い存在であるので、昔から神様と人間の間に鏡が置かれていた。
人間は鏡に向かい「鏡様、かがみさま」と言っていたのだ。
そこから「が」が抜けて「かみさま」になった。
また、鏡は映像を映し返すものであり、神様は見えないものを返すというところが似ている点でもある。
神様は人間のことを見ていて、その人が頑張った分を返してくれる。
鏡と同じように映すものがなければ返すものもない。
ただ神様に祈るだけでは何の意味もないのだ。
③祈祷
祈祷は神様に食事をしていただき、まず神様に幸せになってもらう儀式ということを今日初めて知った。
ただ祈ることくらいしかしらなかったので驚きだった。
食事で神様に幸せになってもらい、先ほどの鏡の話ではないがその幸せを神様から僕らにもおすそ分けしていただけたらありがたいというものだった。
本当に知らないことが多いし、今回はそれを知ることができてよかった。
おわりに
子供のころは両親についていったら神社で、儀式中もとくに何かを考えることなく自分の名前が呼ばれたときにちょっと嬉しいくらいだった厄除け。
知らないことばかりだったが、少しでも知ってみると意外と面白いなと思った。
日本人は無宗教と言われるが、案外そうでもないような気がした。
無宗教というよりも、無知の方が多いのかもしれないと思った。