【映画チラシ】収集歴もうすぐ50年/素敵なチラシ紹介/No,001 ジョーズ JAWS
映画チラシを集め始めてから、もうすぐ50年になろうとしています。
十数年前に一度数えた時には7,000種類以上あり、それを整理保管したファイルで押し入れの中は満杯になっていました。
“ もう歳も歳だし、このまま持ち続けていてもなぁ ” と思い、ここ数年、オークションサイトなどに出品してお好きな方へお譲りしていますが、子供の頃からの思い出が残るチラシが手元から無くなっていくのは、思っていたよりも寂しいものです。
そこで、好きだったチラシの一部をここで紹介しながら残していこうと思い立ちました。
紹介するチラシの選び方は、その映画作品自体が好きであったり、デザインが好きであったり、思い出が強いものであったりと、完全に個人的な理由となりますが、映画が好きな方、映画チラシに興味ある方やこれから収集しようと考えている方など、皆さんに楽しんでもらえたら嬉しいです。
No,001 ジョーズ JAWS
1975年公開 アメリカ映画
スティーヴン・スピルバーグ監督
ロイ・シャイダー、ロバート・ショウ、リチャード・ドレイファス主演
★記念すべき一回目に選んだチラシは “ ジョーズ ” です。
監督はご存じ「激突」「未知との遭遇」「インディ・ジョーンズ」「E.T.」「ジュラシック・パーク」「プライベート・ライアン」等々、数々の有名作品を残しているスティーヴン・スピルバーグさん。
今年も「ウエスト・サイド・ストーリー」が公開されていますね。
公開当時、“ ジョーズ ” という言葉があまりにも強烈で、サメを英語で “ ジョーズ ” だと思っていた人が多かったことを思い出します。
私にとって、あの頃の映画は “ 娯楽の王様 ” でした。
そう感じていた人も多かったと思います。
また、あの時代を知らない人には信じてもらえないのですが、新宿歌舞伎町の奥にあった映画館(ミラノ座)から新宿駅東口付近まで入場待ちの列が続いていたことも思い出します。
指定席は一部しか無く、1回ごとの完全交代制でもないので、1回目は画面に集中して、2回目は字幕を読んで、などという形で2~3回続けて鑑賞する人も少なくなかった時代でありました。
今のように数ヶ月後にはDVDやブルーレイ化されるなんてことがないので、皆、映画館に足を運んで楽しんでいたものです。
さて、チラシの話に戻しましょう。
何故、このチラシを選んだかというと、やはりデザインです。
このデザインは画期的だったと思います。
“ 題名と女性と海とサメ ”
これだけで他に宣伝文句やキャッチコピーなどといったものは一切ありません。最近ではこのようにデザインで惹きつけるチラシはあまり見かけなくなりました。
◎デザイン系
◎主演俳優強調系
◎一場面切り抜き系
◎出演者羅列系
◎絵系
◎文字系
チラシはいくつかの分類に分けられますが、“ ジョーズ ” は、デザイン系の代表格と言って良いと思います。
その証拠に、これ以降、生物パニック映画で同じようなデザインのチラシが多く見られるようになったものです。
例えば、1978年公開されたジョー・ダンテ監督の “ ピラニア ” です。
“ ジョーズ ” の3年後に公開された作品です。
“ 題名と女性と河とピラニア ”
海が河になり、サメがピラニアになりましたが、
“ 女性が上部水面付近にいて、襲いかかる生物が下から狙う ”
という、“ ジョーズ・デザイン ” を完全に真似ています。
“ ピラニア ” は、2011年にリメイク版の “ ピラニア 3D”、2012年には続編の “ ピラニア リターンズ ” と続きますが、そのチラシやDVDパッケージデザインは、“ ジョーズ・デザイン ” を踏襲していますので、興味ある方は探してみて下さい。
このように、その後のチラシデザインに影響を与える、真似される “ ○○・デザイン ” としてすぐに思い出すのは “ スター・ウォーズ ” ですが、日本公開は1978年ですから、やはり、元祖デザインとして私が初めて認識したのは “ ジョーズ ” だったと言えるのです。
(スター・ウォーズは、また別の回で投稿しますね。)
“ ジョーズ ” のように、昔のチラシのデザインにはセンスがありました。
“ エイリアン ” “ 未知との遭遇 ” なども、素敵なデザインでした。
(この2作品も別の回で投稿しますね。)
しかし、年々 “ 素敵なチラシ ” は少なくなっていった気がします。
“ ジョーズ・シリーズ ” でも後になるほど、そのデザイン性は失われていったような気がするのです。
2作目となる “ ジョーズ2 ” の1種類目は、“ ジョーズ・デザイン ” を踏襲+一場面切り抜き系となっていますが、二枚目はデザイン系としてまだ頑張っています。
しかし、3作目以降は・・・。
個人的感想ですが、チラシのデザインの良し悪しが、その作品の面白さと比例しているような気がします。
今でも映画館に行くと、真っ先にチラシ設置コーナーに向かいます。
チラシは宣伝のためのものなので、本来、当然なことなのでしょうが、宣伝重視に偏りすぎ、情報を詰め込み過ぎなチラシばかりで、“ 素敵なデザイン ” “ 想像させるデザイン ” “ 宣伝文句などいらないデザイン” と思わせるものは最近見なくなりました。
“ ジョーズ ” のような、後年に影響を与える、真似される “ ○○・デザイン” がまた生まれることを期待しています。
《No,002 エイリアン ALIEN》へ続く
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