ぶらり都内散歩～中央区－墨田区編～
前回のあらすじ。東京タワーからスカイツリーまで散歩途中の、日本橋からお送りします。
日本橋を後にしてまたしばらく歩き続けると、「江戸桜通り」なる道にあたった。その名の通り、道沿いに植えられた木から、桜が咲き乱れていた。
桜に心を安らがせつつ散歩を続ける。そろそろお腹もすいてきたので、チェーン店でもいいからどこか入って、お昼にしようと思った。
発見したのは吉野家。実は吉野家にも行ったことがなかったので、「よし、今日の昼は吉野家にしよう」と決めた。
しかし、店内を覗くとお客さんはたったひとり。
「うわ嫌だな～」と感じてしまった。どうせならゼロであってほしかったし、それかあと2～3人くらいいてくれたら気軽に入れたのに。
たったひとりは正直キツイ。別に、そのお客さんと僕の間に何かがあるわけでは当然ないのだが、2人きりは謎の気まずさがある。
だが、2人きりのすべてが嫌というわけではない。店内が空の状態で自分がひとりだけ、そこに別のお客さんが入ってきて結果的に2人きりになるのは全然平気なんだが、たったひとりの店内に僕が入っていった結果の2人きりは気まずく感じてしまう。
でもこれはあくまで、「原則」である。物事はそう単純じゃない。
自分ひとりきりのところに、2～3人以上の団体がわらわらと入ってくると途端に気まずく感じる。2～3人以上いるところに自分がひとりで入っていくことは何故か平気なんだが、入ってこられるのはものすごく気まずい。難しいところだ。
・・・何の話をしているのだろうか。
まあ兎も角、結局その場で吉野家に入ることは諦め散歩を続行する。
しばらく歩くと、両国駅に出た。この辺りになると、墨田区に入ってくる。墨田区に入ればもう、スカイツリーは射程圏内だと考えていいだろう。
駅そば屋があったのでそこでお昼を済ませた。店内はそこそこ繁盛していたので難なく入れた。
よく使う駅そば屋チェーンでいつもかき揚げそばしか頼まないのだが、かなりお腹が空いていたのでカレーセットを頼んだ。
小休憩の後、散歩を再開。すぐ近くの旧安田庭園に寄り道したり、公園の桜を写真に収めながらスカイツリーに向かう。
数十分後、屹立する電波塔が近づいてきた。
こんなに間近でスカイツリーを見るのは初めてだった。相変わらず「634ｍはやっぱデカいな～」という、アホな感想がまず出てきてしまうのが、我ながら田舎者すぎて残念ではあるが、初スカイツリーを見事達成（達成、とは言ってもここも中には入らなかった）。
初スカイツリーの写真をパシャパシャ撮った後、これで目的達成ということで帰宅しようと思ったのだが、まだ正午を少し過ぎた頃。
これで帰るのもなんかなー、と思った僕は近くに浅草寺があることを思い出し、浅草寺へと歩き始めた。この時の僕は、左足に少し違和感を抱いたがそれを無視してしまっていた。
次回、4月2日のぶらり都内散歩、完結。
「～浅草へ、そしてやっぱり足痛めました編～」へ続く。