今週の選挙(2023 11.12投票)
今週は福島県議選や八幡市長選など多数の選挙が行われますが、例によって他の選挙ウォッチャーさんが取材に行かれているものを除いて10件選んだところ、地味な選挙だけが残ったような気もしますが、そういったのを取り上げるコトこそが私の役割だと考え、御紹介します。
なお今週は、“選挙のプロ” と “オレンジ” と “選挙ゴロ” を全て見られる、(悪)夢のような週となっております…
◎岩手県・釜石市長選挙
4期務めた現職(全て無投票当選!)が退任し、元岩手朝日テレビ契約カメラマン兼記者の方と元県議の新人2人が次の座を争う、20年ぶりの一騎打ちです。
・・・しかし4期も務めて選挙で一度も選ばれない首長ってどーなの? その間、震災も有って他の被災自治体では首長の手腕が問われる選挙が起きていたのに、さぞかし現職が見事な対応だったのでしょうか。 何はともあれ、今回は選挙が実施されて良かったです。
元県議の方は今年9月の県議選には出馬せず市長選に備えていたのに対し元カメラマンの方は先月の立候補者説明会に出席したコトで初めて報じられたようで準備期間の差は明らかで、更に元カメラマンの方は政治経験が無く、市議時代から数えて16年の政治経験が有る元県議の方との知名度の差も明らか。 両候補の差はかなり大きいように見えますが、予想を覆す結果が出たりするでしょうか。
◎福島県議会議員選挙・郡山市選挙区(定数10/12人)
現職10人、新人2人が立候補し、政党別では自民が6人、公明共産が1人ずつ立てた選挙。 女性候補は2人です。
さぁ、皆様お待たせいたしました。 2か月ぶりに “選挙の達人” 髙橋翔プロが立候補してきました(通算戦績:0勝13敗)。
今年5回目の選挙は地元郡山市の県議選。 しかし現職が全員立候補してきたため今回も当選は難しいかもしれません。 ここまできたらいっそのコト当選して政治家の苦労を一度経験してしまえばイイのにとすら思ってしまいます。
とはいえ立候補がゴールなのが髙橋翔プロ、当選は本意じゃないでしょう(←だったら出るなって話ですが…)。 ただ、もしかすると今回はプロもそわそわしているかもしれません。 何故なら、今年になって頭角を現してきた “新星” が福島に乗り込んできたからでして・・・
◎福島県・大熊町長選挙
2期目を目指す現職が立候補し無投票の公算が強まる中、告示直前に立候補を表明したのが、“選挙ゴロ” こと小西彦治です。 コイツの2023年戦績は、
となっており、9月に入ってからは悪魔に命じられたかのようなスケジュールで全国の選挙に出まくっています。
コイツが髙橋翔プロと違うのは兵庫県議を1期、伊丹市議を2期務めた政治経験が有る点(通算戦績:3勝7敗)。 なので髙橋翔プロより優秀に見えるかもしれませんが、
コチラの記事に詳しく書かれていますが、選挙に出まくるのは得票率10%以上になれば支払われる選挙費用を実際より多い額の領収書を作り提出して、その差額で稼いでいる疑惑が有ります。
大熊町長選を現地取材した選挙ウォッチャーちだいさんによると、ポスターは「ラミネート加工」されていたそうです。 一般的に選挙ポスターに使われる紙は耐水性・耐光性に優れた「ユポ紙」が使われますが、小西彦治はポスターを安く作るためにフツーの紙を使い、破れないようにラミネート加工しているとみて間違いなく、選挙後にユポ紙で作った際にかかる費用の領収書を提出し、差額をガッポリいただくという算段なのでしょう。
従いまして、こんな奴を当選させてはいけないのは勿論、得票率10%未満にして供託金没収に追い込まなければイケません。 奴は今回の大熊町のような “無投票の公算が大きい選挙” を狙って出馬し、何もしなくても供託金没収ラインである10%以上の得票率をとってガッポリ稼ぐのが目的で、実際今回も選挙運動は何もしていません。 大熊町のコトなど何も考えていないのです。
現職に対する不満は有るかもしれませんが、現職批判の意を表すつもりでコイツに入れるのは、無意味です。 絶対に投票しないで下さい。 できるだけ早く奴に “選挙ゴロ” を諦めさせないと、今度は貴方の街、私の街に来るかもしれません。 どうか大熊町の皆様の懸命な御判断に期待します。
◎宮城県・丸森町議会議員選挙(定数14/17人)
現職12人、元職1人、新人4人が立候補し、政党別では共産が1人立てている選挙。 女性候補は3人です。
前回は無投票で8年ぶりの選挙ですが、共産候補は前回が初当選で今回が初の選挙戦。 前々回は共産候補がいないため今回どの程度票を獲るかは未知数。 3人落選する選挙戦を勝ち抜くコトが出来るか。
注目は31歳の “スナックのママさん” が立候補しているコト。 とはいえこの候補は以前に移住定住サポートの仕事をしていたり役場の社会教育指導員を務めたりしているので全くの素人というワケではなさそうです。 他の候補者を見ると80代が1人、70代が6人いる中、若さを生かして当選できるでしょうか。
◎千葉県・大網白里市議会議員選挙(定数18/24人)
現職15人、元職1人、新人8人が立候補し、政党別では公明が3人、共産が2人立てた選挙。 女性候補は3人です。
前回共産は2人立てて17位と19位で1人落選。 失った1議席を取り戻すために今回も2人立てていますが、前回の結果と6人落選する構図を見ると、下手したら “共倒れ” の可能性も見えてきますが、大丈夫でしょうか・・・
◎東京都・青梅市長選挙
3期目を目指す自公推薦の現職に市議を3期務めた国民民主と都民ファ推薦の新人が挑む一騎打ちです。
新人は今年の市議選には出馬せず、この市長選に狙いを定めてきたと思われます。 青梅市がある東京西部は都民ファが強い傾向が有り、都議立川市区補選で都民ファ候補が当選し自民候補が落選した流れをここでも繋げられるのか注目です。
なお、個人的には、“隠す現職” vs “曝け出す新人” と見ています。 何を隠して何を出しているのかは、候補者の顔写真でも見ながら想像してみて下さい。
◎神奈川県・海老名市議会議員選挙(定数22/33人)
現職15人、元職1人、新人17人が立候補し、政党別では自民1人、公明3人、維新2人、立憲2人、共産2人、参政1、諸派1となっています。 女性候補は9人です。
この選挙は他の選挙ウォッチャーさんが取材に行っているので細かい紹介は省きますが、参政党が1人立ててきているので取り上げました。
40歳の女性候補という参政党では最も “売れ線” なキャラクター。 既に神谷代表と松田前代表が応援に入っていて、最終日に神谷代表がもう1回入るようで、完全に獲りにきています。
参政党は神谷独裁体制が顕在化し、かつて「ゴレンジャー」と呼ばれた中で松田氏が代表をクビになり、赤尾氏が東京比例候補を剥奪され、“自称外科医” の吉野歯科医もアドバイザーから降りた様子で党中央がゴタゴタする反面、地方議会では順調に議員を増やしているという不思議な現状です。 ここでも当選出来るのか。 もし落選したら「神谷代表が2回入ったのに落選した」選挙になって党にダメージを与えるコトになりますが・・・
あっ、あと、「新党えびな」という地域政党を名乗り立候補している現職が出ていますが、初当選した時は「N国」でいわゆる “隠れN国” です。 投票してはいけません。 御注意を。
◎山梨県・富士河口湖町長選挙
2期8年務めた現職が退任し、元町役場課長と元町議が次の座を争う一騎打ちです。
山梨といえば “長崎知事 vs 堀内一族” の永遠に続きそうな争いが有名で、最近でも富士山登山鉄道を導入したい長崎知事に対し、堀内一族が経営する富士急行の本社(と富士急ハイランド)がある富士吉田市の市長が改めて反対を表明するなどが起きていますが、この選挙では長崎知事も堀内詔子衆院議員も両候補に為書きを出しており党派性は薄そうで、構図としては現町政を継承するとする元町議と刷新を訴える元町役場課長のどちらが選ばれるのかをシンプルに注目したいと思います。
◎長野県・南牧村長選挙
2期務めた現職が退任し、元副村長と元区長と会社役員の新人3人が次の座を争う選挙です。
元副村長には自公立の国会議員から為書きが贈られており恐らく有力なのでしょうが、この情勢を覆す戦いを他の二候補には見せてほしいものですが、さて。
◎福岡県・飯塚市長選挙
こちらの選挙。 皆様こちらのニュースを覚えていますでしょうか。
2期目の現職が任期半ばで病気のため亡くなってしまい、それを受けての市長選となります。 自民推薦を受ける、市教育長を辞めた方と、元市議会議長と、市の行政経営部長を辞めた方の三人が立候補し、後任を争います。
飯塚市といえば麻生太郎氏の出身であり、それであれば自民推薦を受けている候補が有利なのでしょう。 市政継承も訴えており、この選挙を “弔い選挙” と捉える方は自ずと投票先が決まりそうです。
が、麻生氏といえば例の「公明党はガン」発言が有り、特にこの選挙が行われる理由を見ればこの発言は超NGなワケで、もし公明党が自主投票と決め、他の候補、特に自治労の推薦と市職員OBの応援を得ているらしい行政経営部長だった方に市内に7,000票あると言われる学会票が流れれば、都議立川市選挙区のような事前の情勢をひっくり返す結果が出る可能性も有りますが、果たしてどうなるでしょうか。
以上となります。
(選挙ゴロを除く)候補者の皆様の御健闘をお祈り申し上げます。
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