【#130】山梨県・北杜市長選挙レポート(2024 11.17)
10月の衆院選取材が、私の個人的事情(引っ越し等)により出来なくなるという失態を経て、2か月ぶりの取材となります。
そして、2020年の10月から取材活動を始めた私にとって、遂に訪れた「2周目」の選挙取材です。 やっとここまで来るコトができました。 自らの目で見た「前回」と「今回」の選挙を比較するコトが出来る。 取材が本当に面白くなるのは、ココからなのです。
その一発目となるのが、山梨県北杜市。 4年前は私が住む長野県と県境が接しているのに、そのあまりに異なる選挙模様に驚いたものですが、4年間の経験を重ねた私の目には、どう映るのでしょうか。
前回とほぼ同じ顔合わせとなった市長選。 4年前と比べて変わったもの、変わっていないもの、そして、どうやったって変えられないものは何かを、レポートします。
◆概要
面積:602.48㎢(山梨県 第1位 / 27市町村)
山梨県の13.51%もの面積を占め、東京23区とほぼ同じ大きさ
人口:45,491人(第6位)※2024年11月1日現在
人口密度:75.50人/㎢(第20位)※2024年11月1日現在
平均年齢:54.03歳(若い順 第21位)2020年10月1日現在
衆議院は山梨1区に属し、
◆立候補者
2期目を目指す現職に、前回に続いての出馬となる元県議とシニア世代向け生活サポート会社の代表が挑む選挙です。
◆前回(2020年)の選挙結果
前回は県議を辞して市長選に挑んだ大柴氏が大本命だと言われていましたが、二度目の市長選挑戦となる元市議の上村氏が大柴氏を僅か107票差で振り切り初当選。 誰もが驚く結果となりました。
前回のレポートはコチラ。 合わせて読めば、この選挙やこの市が抱える問題が更に鮮明に分かるので、宜しければ御購読いただきたく存じます。
◆POINT
①「幟」が消えた!
北杜市の選挙といえば、各陣営が候補者を想起させるような幟を作成し市内の至るトコロに建てまくって選挙ムードを高めるのがお馴染みの光景でしたが、
今回は、このように候補者に関する幟は姿を消していました。
ある候補のスタッフに聞いたトコロ、選挙にあたって候補者で申し合わせ、幟は使わないと決めたとのコト。 理由は「景観を損ねるから」だそうです。 前述の通り幟は選挙ムードを盛り上げる重要な役割を果たしていましたが、
広い北杜市の北側に連なる八ヶ岳の別荘地に幟が立っていた光景は間違いなく景観を損ねていたので、妥当な判断でしょう。 アトは投票率がどう変化するのかが気になるトコロです。
今回の選挙は、市役所新庁舎建設や図書館の統合などが争点になっています。 “平成の大合併” で誕生した市なのでこういったコトが問われるのは当然の流れですが、北杜市はその地形と誕生の経緯から、その解決は至難の業となっています。
それについてや候補者の選挙運動については有料部分でお送りしますが、ひと言で表すならば、
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