独裁者、かく語りき
先日、しがない本職が休みで、家で原稿書いたり娘(ネコ)を愛でたり仮眠取ったりしていたトコロ、知り合いから情報が着弾。
2022年の参院選の頃のような「ゴレンジャー」がいてブイブイ言わせているのならまだしも、独裁者が邪魔な人を斬り捨てて斬り捨てていた結果、党勢が縮小してしまった現状では正直興味も失せたのですが、とはいえ一応国政政党の党首が長野県に来たのだから取材しといた方がイイよなー、、、
ってコトで、行ってきました。
場所は飯田駅横の広場。 場所に対して観衆がまばらに見えますが、長野市でも松本市でもない街の平日で終業時間前にこれだけ集まったのは「多い」と言えるでしょう。 この日は街頭演説のアトにホールを借りてタウンミーティングと立食パーティー(!?)が行われるそーです。
先に挨拶したのは参政党所属の岡谷市議、秋山良治氏。 2022年の参院選で長野選挙区から出馬した、古参党員です。 その頃はマトモに喋るコトできなくて「みんなで変えていきましょう!!」と絶叫調でごまかしていましたが、久しぶりに見るとちゃんと議員っぽい喋りになっていて驚きました。 立場が人を育てるというトコロでしょうか。
前座が場を温めたアト、満を持して登場した、独裁者。 吉田松陰の話から始めるコトで聞いててボンヤリした観衆の脳に党の訴えをブチ込むといスタイルは健在で、やり口の変わらなさに思わず笑ってしまいましたが、
なんて言い出したので、聞くのがアホらしくなって撤収、、、 しようと思ったのですが、独裁者の他に誰かがマイクで喋ってる声が聞こえているのが気になって、それが何か探してみると、
会場横のベンチに座った男女の間に置かれたスピーカーから流れており、独裁者を糾弾する内容の演説が割と大き目の音量で流れています。 明らかに参政党を妨害する意図をもっての行動です。
妨害演説は参政党演説会場から少し離れたスペースで喋っている男性のもの。 かつては参政党で活動していたものの独裁者の独裁っぷりが許せなくて離党し、現在は大阪で政治団体を立ち上げているとのコト。 はるばる大阪から長野県飯田市までいらっしゃって糾弾演説しており、数名の観衆の中には「札幌から来た!」という人までいました。 皆様、ご苦労様です・・・
どっちもどっち。
五十歩百歩。
目ク〇鼻〇ソ。
だとは思いますが、スピーカーを相手の演説に向けて大音量で流すという行為はサスガにやりすぎ。
参政党スタッフが隣の交番に駆け込み被害を訴えたため、私服警官が駆けつけ警護にあたるという事態にまで発展したのでした。
それにしても、何故今でも独裁者を応援する人がいるのか理解に苦しむし、大阪からわざわざ来てまで妨害しようというモチベーションがあるのかも理解できないよ、私には。
アンチ参政党の人が持ってたチラシも「反ワク」のもので、コロナ禍に世の中が慣れてきた今なお、それを訴えているのかも分からない。 勿論新型コロナワクチンに問題が有ったのも分かるし薬害に遭われた方は本当に悲しいコトだと思うけど、それとこれは別でそこのマイク持ってるアンタら、薬品の専門家でも何でもないでしょ? そんな人から「スパイクたんぱく」とか「レプリコンワクチン」とか言われても説得力ないのよ。
しかも、デジタルタトゥーになりかねないので写真は載せませんが、20代の女性がマイクを握り、「コロナワクチンの危なさを知りました。 神谷さんがやってるコトはおかしいと思います!」とか言う姿は、若いが故にネットを駆使して情報を獲りに行った結果、極北中の極北に行きついてしまったように見えて、何だか悲しくなってきました。 その情熱と熱量を、何故正攻法の方向に向けられないのか。 奇抜な主張は(たとえそれが実は正しかったとしても)キワモノ扱いされて世の中を変えるコトなんて出来ないんだよ・・・
この翌日に甲斐市長選を取材に行き、昨日書いたように泊った快活クラブでテレビ番組の平和さを見て、政治のコトを見続けるのに疲れてしまったのでした。
取材のモチベ、保つの大変ですわ(涙)。