【#135】岐阜県知事選挙レポート(2025 1.26投票)
遂にこの日が来ました。
4年前に取材し、その候補の言動があまりにも衝撃で。
その候補は落選しましたが、絶対に次の知事選も立候補すると見ていたので、その日まで選挙取材を続けようと誓ったあの日から、4年。
やはりその候補は再出馬しました。 ならば私の役目は、彼が如何にとんでもない人かを拡散し、選挙運動を見届けてやるコト。 相当な気合いを入れて取材に臨んだ、のですが・・・
与野党相乗りの候補に共産系候補が挑むという、気合いが空回りする構図になった選挙。 候補者の様子と共に、2025年1月時点に岐阜県で起きているコトを書き記しました。 結果を知っている方も、見るまでもないと思っている方も、是非手に取っていただきたいレポートです。
◆岐阜県・概要
面積:10,621.29㎢(47都道府県 第7位)
人口:1,913,076人(第17位)※2024年10月時点
人口密度:180.11人/㎢(第30位)※2024年10月時点
平均年齢:48.4歳(第20位)※2020年10月時点
県選出国会議員は下記の通り
◆立候補者
元官僚で政策研究機関の所長を務める男性と、産業カウンセラーの女性の、新人同士の一騎打ちです。
◆前回(2021年)の選挙結果
前回は岐阜自民が古田氏支持と江崎氏支持で分裂。 共産を除く他政党は自主投票となり、コロナ禍の中で選挙期間中も公務を優先するという当時の “現職最強ムーブ” を展開した古田氏が5選を果たしました。
それから4年。 現職が不出馬を表明したところから政局が動き出します。
◆POINT
①5期務めた古田知事が引退
5期20年知事を務めた古田肇知事が今期を以て引退を表明。 前回の選挙の時点で多選批判が自民党内で出て分裂選挙になる程に賛否が分かれたので、今季限りの引退は既定路線のようなものでした。
20年に渡る古田県政は任期を重ねるにつれ職員や議員とのコミュニケーション不足が言われていたものの、“保守王国” 岐阜県の知事として財政健全化など手堅い県政運営を行ないながら、新型コロナや2018年の豚コレラ発生時におけるスピーディな対応には高い評価を得ていました。 また、愛知県・三重県の知事と連携して新型コロナなどの対策を広域で行なった際も、ベテラン知事として「扇の要」の役割を果たしていた点も印象的です。
2023年に知事の「城」とも言える新庁舎も完成し、やるべきコトを全てやり遂げ引退となったワケですが、後継者を指名しなかったため、後の “混乱” が起きてしまう要因となってしまうのです。
②自民党の紆余曲折
古田知事の引退を受けて、当初は参院議員の渡辺猛行氏が出馬を表明し、前回のような分裂が起きる様子も無く、自民は渡辺氏一本化が既定路線となっていました。
ところが、昨年秋の衆院選で自民党は少数与党になってしまうほどの惨敗を喫したコトで状況は一変。 改選前は岐阜県でも全選挙区自民党独占&比例復活候補ナシという「完全勝利」だったのが4区で敗れ、3区と5区で他候補の比例復活を許してしまいました。
その原因が一連の「裏金問題」で、中でも高額の裏金を捻出していたのが大野泰正参院議員(家宅捜索→在宅起訴→離党)だったため、渡辺氏までも参院自民党から離れさせるワケにいかなくなり、更に3区に出馬した金子俊平氏(落選)が選挙期間中に女性運動員にセクハラをしたと報じられ政治家生命を絶たれるなど岐阜自民で不祥事が連発。
結果、自民県連による事前調査で「江崎氏が渡辺氏に対し大きくリード」しているコトが分かったため、周囲が渡辺氏に「国会に専念しよう」と説得し、渡辺氏は出馬を断念。 岐阜自民は他をあたったものの断られ、結局江崎氏支持で一本化となったのでした。
③「江崎禎英」という人について
最も早い2024年8月には知事選出馬を表明し準備を進めてきた江崎氏。 この4年間、自身が代表を務める「社会政策課題研究所」名義で県内各地で行われる選挙で候補に為書きを出すなど地道な活動を展開し、自民の支持を得ようが得まいが再び立候補する予定で進めていましたが、上記の流れで自民推薦を得て、合わせて公明・立憲・国民民主・連合からも推薦されて盤石の組織を築くコトに成功しました。
選挙結果が決まってから出すレポートなので「ネタバレ」もへったくれもないのですが、レポートのストーリーとして結果やその考察は有料部分に書いています。 が、この構図を見れば、ここまで読んでいただければ、結果は想像つきますよね。
実際その通りになったワケですが私が問いたいのは、次の岐阜県トップに、本当に彼がふさわしいのか? というコト。 前回の取材で彼を見た際に私が抱いた印象は、
というもので、何ならこの4年間、事あるごとに「江崎氏は〇〇〇〇ス」(有料部分では伏字ナシで表示)と訴えてきましたが、まさか彼に “風” が吹いて与野党相乗り候補になるとは思ってもみませんでした。 詳しくは当記事の有料部分と前回のレポートをご覧いただく存じます。
また、今回の選挙の争点と “言われていた” リニア中央新幹線の路線工事周辺で起きている「変化」について、県の中心部と工事現場の地区に行って話を聞いてきました。 実際、現場で何が起きているのか。 既存メディアでは報じられない “声” を拾ってきましたので、是非御購読ください。
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