見出し画像

今週の選挙(2023 7.9投票)

 今週は12件の選挙が予定されていて2件無投票。 10件の選挙が行われ注目の選挙も多数という “選挙クラスタ” にとってはたまらない週になりそうです。
 ただ、個人的に最も注目していた鹿児島県・徳之島町長選が無投票に終わったのが残念。 かつて隣の伊仙町では町長選に機動隊が導入され選挙後には町内の半数の建設会社が潰れたといわれている荒々しい選挙が行われていました。 きっとそれと一緒くたにされるのは徳之島町民にとって迷惑千万でしょうが、同じ島で選挙模様がどう違うのか見たかったのです。 ちなみに町長は無投票で5選。 恐らく徳之島町は安定を望む自治体なのでしょう。

 話が横に逸れました。 今週の選挙10件を御紹介します。 まずは取材予定のコチラから。



◆【取材予定】岐阜県・瑞浪市長選挙

 5期目を目指す自公推薦の現職に元県議が挑む、8年ぶりの市長選。
 現職が組織選挙で戦う一方、多選批判が出てくるであろう構図が想像できますが、新人候補は現職より1歳若いだけなので「世代交代」だとは言えないのが痛いトコロ。 どーいうコトになっているのか、取材に行く予定です。

 では次に、残り9本の選挙を紹介して行きましょう。 見どころ満載ですよ!


◎福島県・福島市議会議員選挙(定数35/46人)

 現職33人、新人13人が立候補し、政党別では公明から3人、立憲から3人、共産から4人、れいわ・社民・参政から1人ずつ出馬しています。 また、他の方のツイートによると無所属候補32人のうち自民系が19~22人、立憲系会派に入っている連合推薦の無所属が4人、国民民主と連合が推薦する無所属が1人、日本第一党推薦の無所属が1人います。
 分かりやすい見どころとなると、れいわ・社民・参政の候補が当選するかどうかでしょう。 社民は改選前に1議席持っていましたがその議員が今回は連合推薦の「無所属」で立候補しており、社民は別の新人を擁立しました。 党の議席を確保できるかどうか、注目です。 また、れいわと参政は初の議席獲得を目指しての候補擁立。 れいわの山本代表は4日に、参政の神谷副代表は告示日直前の1日に応援に入っています。 面白いのは参政党候補は最早デフォルトですが、れいわの候補も「食の安全」を訴えているコト。「オーガニック右翼」vs「オーガニック左翼」の対決の行方は大注目で御座います。
 そして、先週各地で落選の憂き目に遭った共産党。 現職4人がそのまま立候補していますが、前回は落選者が僅か2人の選挙だったのに対し今回は5倍強の11人落選の選挙。 全く状況が異なる中で議席を守るコトが出来るのか、コチラも合わせて注目していきましょう。

 あっ、そういえば、これだけの規模の選挙なのに維新候補がいませんね。 やはり維新は東北においてはまだまだなのでしょう。 ただ数年前の維新なら知名度アップのためにとにかく候補者を立てていたのが、ある程度の知名度を得た今では「落選」によるイメージダウン、リスク回避を優先したのかもしれません。 もしそうだとしたら、ドンドン選挙が上手くなってきている維新は地方においても、脅威です(※政策は何ひとつ評価できませんが)。


◎福島県・白河市長選挙

 5期目を目指す現職に合併前の元村議が挑む、4年前と同じ一騎打ちです。
 ちなみに前回は約2万5千票 vs 約3千票・・・ これ以上言うコトは無いかなぁ、と。

◎福島県・白河市議会議員選挙(定数24/30人)

 市長選と同日実施の市議選は現職22人、元職2人、新人6人立候補し、政党別では公明と共産が1人ずつ出しています。 5期目を目指す共産候補は前回22位。 前回1人落選しており今回は候補を1人に絞ってきました。 やはり手堅く獲れる議席を獲りに行くコトが大事ですよね。
 それと「ハナリン」という名前で立候補した無所属候補の行方も気になります。 奇をてらった名前で立候補するという策は果たして成功するのでしょうか。
 ・・・ちなみに、かなりの「アレ」な人のようでして、書き出すコトは避けますが気になる方は各自検索して下さい。  「オレンジ」が霞む勢いですよ!


◎福島県・本宮市議会議員選挙(定数20/23人)

 現職16人、元職1人、新人5人立候補した8年ぶりの市議選。 政党別では公明・共産、そしてれいわが1人ずつ擁立しています。
 6期目を目指す共産候補は前々回7位と上位当選していますが、8年の時を経てどのような結果が出るのか注目です。
 そして、れいわ候補。 山本代表は福島市議選と同じく4日に応援に入ったようですが、他の国会議員は応援に入らないのでしょうか。 例えば参政は神谷副代表だけでなく赤尾氏(元党ボードメンバー、現アドバイザー)が応援に入るようです。 れいわも本気で当選させたいなら大石衆院議員や櫛渕衆院議員等の知名度の高い党関係者が応援に入って然るべきだと思いますが・・・


◎山形県・尾花沢市議会議員選挙(定数14/16人)

 現職11人、新人5人立候補し、政党別では自民が3人、公明・共産から1人ずつ擁立しています。
 共産候補は前回11位。 落選者も少なく公認候補1人だけなら大丈夫・・・ と言い切れないのが現状の共産党。 前回も前々回から2割(約110票)減らしていました。 さて、今回はどうなるでしょうか・・・


◎埼玉県・越生町議会議員選挙(定数11/12人)

 “定数プラス1” の選挙で現職9人、元職1人、新人2人立候補し、政党別では公明・共産が1人擁立しています。
 共産候補は前回5位当選。 定数プラス1の選挙なら、まぁ大丈夫でしょう・・・ とも言い切れないのが共産党の現状。 同様の構図で唯一の落選が共産公認候補だったってコトは各地で起きていますからね。


◎神奈川県・厚木市議会議員選挙(定数28/36人)

 現職22人、元職2人、新人12人立候補し、政党別では自民が4人、公明が5人、維新が1人、立憲が2人、共産が2人、国民民主が1人、諸派が1人擁立しています。
 立憲の2候補のうち女性1人は前回国民民主公認で当選し、後に立憲へ移籍したようです。 それにより議席を失った国民民主は新たに新人1人を立てています。 この2候補の争いを注目したいです。 また前回2位当選した立憲候補は4月の県議選に立憲公認で挑むも落選。 返り咲きを目指す今回は何故か無所属で立候補しています。 HPには立憲公認で戦った過去の選挙の写真が載り続けていますが、何かあったのでしょうか? その代わりにと立憲は34歳の候補を立てていますが、野球ボールを握ってポーズを決めたポスターを見ると、何だか不安になってしまいます・・・
 そして「諸派」は「厚木新党」と名乗る団体ですが、中身はN国です。 「NHK党」とも「政治家女子48党」と名乗っても票に結びつかないと考え、地域政党の体裁を装ったのでしょう。 名乗れないほど恥ずかしい政党なら存在価値ないでしょ、もう・・・ しかも厚木に何の思い入れが無いコトが露呈したのか、ツイートで「厚新党」という厚木市民が一度は弄られたコトがあるであろう誤植をかましてしまっています。 きっとコレは茨城県を「いばら」と発音したら県民から怒られるレベルのタブーです。 N国ウォッチャー界隈からはこのミスをTwitterで拡散されていましたが未だにそのツイートは削除しないまま。 ゴミ袋有料化反対だとか何とか言っていますが、その政策だけなら他の候補に託した方が確実です。 厚木市民の懸命な判断に期待します。


◎徳島県・美馬市議会議員補欠選挙(定数5/8人)

 地方議会の補欠選挙にしては定数が多すぎますが、今年4月の知事選に立候補した候補(落選)への票の取りまとめを依頼するために現金を渡したとして起訴略式命令を受けた3議員が5月に辞職。 プラス4月に行われた市長選(※コレも2022年の参院選で票の取りまとめ目的で候補のパンフレットを職員に配ったとして略式命令を受け辞職したコトを受けて行われたもの)に立候補した1人の合わせて4議席を補充する選挙で元職1人、新人7人が立候補しています。 候補者は全員無所属のため、この選挙は度重なる不祥事に呆れかえった市民の投票率に注目したいです。


◎大分県・日田市長選挙

 4期目を目指す現職に前回659票差で敗れた元厚労省課長と元市議が挑む選挙です。
 元厚労省課長は前回の市長選は立候補のために引っ越してきて “よそ者感” が払拭できなかったようですが、この4年間日田市で生活し市民と対話を重ねて準備をしてきたようです。 果たして前回の雪辱を晴らすコトが出来るでしょうか。 ただ前回の3人目の候補は明らかに一枚落ちる方で票も2候補から大きく離されていますが今回の元市議は2019年の市議選で7位(定数22)当選した方で、ある程度の固定票を持っているものと思われますので票が割れる可能性が高く、そうなると3期12年の実績を誇り、実は3候補の中で最も若い現職が有利になると想定されるという、実は最もガチガチで面白い選挙はココかもしれません。 大注目です。



以上となります。
候補者の皆様の御健闘をお祈り申し上げます。


メンバーシップ参加者を募集中です
取材費捻出のために御協力をお願い申し上げます




もし宜しければサポートをいただけると大変嬉しいです! いただいたサポートは今後の取材費として使わせていただきます。