今週の選挙(2023 9.24投票)
今週はなんといっても東大阪市長選&市議選が有りますが、そちらは多くの選挙ウォッチャーが取材に行かれているので、そちらを優先してチェックしていただければ、と。
そんなワケでコチラでは他の選挙を取り上げます。 今週は「オレンジ」が(東大阪市議選を含め)4つの市町議選に候補を出しており、今月1勝2敗の「オレンジ」は今週に勝ち越しを賭けるので、そちらを中心に10本、セレクトしてみました。
まず、今週取材をした2本をチェックしていきましょう。
◆【取材済】長野県・岡谷市長選挙
現職が引退を表明し、ともに無所属新人で、ともに元市議の3人が立候補した “16年ぶり” の選挙です。
現職は新人同士の一騎打ちで初当選した後、2期、3期、4期と無投票で当選してきた方です。 後述の岡谷市議選の体たらくも相まって選挙熱、政治熱は高くない地域のようです。
そんな岡谷市の新しい市長を決める選挙に立候補した3人は、ともに男性で、ともに無所属で、ともに元市議(2期×2人、1期×1人)で、政策も似たり寄ったりで、党派性も無い(自民も立憲も複数候補に為書きを出している)ため、16年ぶりの新市長交代にもかかわらず盛り上がりに欠ける選挙戦になっています。
恐らく、私の見立てが正しければ、この選挙の結果は “立候補を表明した順番” で全てが決まっていると思われますが、どうなるでしょうか。
◆【取材済】長野県・岡谷市議会議員再選挙
4月に行われた市議選で候補が定員に1人足りず無投票当選になったコトを受けて行われる「再選挙」です。
新人男性2人が立候補しております。 市長選とのダブル選挙になりますが、結局は “人口の多い地域にいるコト” “地域活動を活発にしたコト” が勝敗を決めるコトになろうかと思われます。
現在の岡谷市議会の会派は、このようになっており、最大会派の「おかや未来研究室」は自民系無所属に公明党と参政党が合体した、闇鍋のような会派になっております、ハイ。
それでは、他の選挙を8件、紹介して行きましょう。
◎北海道・雄武町長選挙
2期目を目指す現職に、新人2人が挑む三つ巴の選挙です。
新人の2人が「元副町長」と「元町議」という強敵相手に現職は2期目当選となるでしょうか。 本来 “現職の2期目” というのは有利に働くもので、且つ三つ巴となれば票は割れるものです。 ただ、この選挙は新人も強そうで、特に「元副町長」が出て来たトコロが、この選挙のPOINTなのだろうと感じます。 結果や如何に。
◎山形県・天童市議会議員選挙(定数21/22人)
現職16人、新人6人が立候補した “定数プラス1” の選挙で、政党別では公明、立憲、共産、国民民主、参政、諸派が1人ずつ立てています。 女性候補は5人です。
さぁ来ました。 今週の参政党、一発目。 “定数プラス1” という落選者が少ない選挙を狙ってきました。
私が候補のパターンを(勝手に)分類した上記記事で言うところの「パターン③ “無風選挙区” で議席を勝ち取れ!」に該当します。
SNSを見る限り特に活発な選挙運動をいていませんが、投票日前日に党中央から応援が入ります。 それが、神谷代表、、、 ではなく、“自称外科医” の吉野歯科医だというトコロがポイントで、私が調べた限り統一地方選後に行われた選挙で吉野歯科医が選挙期間中に応援に入るのは初めてになります。
さぁ、投票日前日という大切な時間に、あの “本当のコトを探す方が難しい” と言われる吉野歯科医の演説をお見舞いされた天童市の有権者がどのような反応を示すのか、愉しみです。
ただ、この選挙に関しては、もっと厄介なのが「諸派」。
「新党天童」っていうとってつけたような団体名ですが、それもそのハズ、この方、N国です。 現在N国は党名を堂々と言って選挙に出ると勝てないため候補者に何かしらの政治団体名を名乗らせて “N国隠し” をして当選させるという手段を用いており、この方もそれにあたります。 しかも現職で当選時はN国で当選したにもかかわらず、しれっと所属団体名を変える厚かましさです。 騙されてはいけません。 だってN国の浜田聡参院議員が応援に入っている時点で関係性の継続は明らかです。
こんな “二大害悪” が立候補して落選が1人しかいないという、天童市の不幸・・・ 有権者は他の19候補から選べばイイのですが、どちらが当選した方がマシかといえば、私は、参政党候補が当選した方がマシだと考えます。
とにかくN国議員は仕事をしません。 議員報酬(¥398,000)を党中央に上納するコトだけが目的だから。 その点、参政党議員は仕事をしようとする分だけマシだと思うのです。
勿論、コレについては各自意見が有るでしょうから、それぞれの意見は尊重しますが、返す返すも、この2候補のうち1候補は議員になってしまう天童市が気の毒で気の毒で・・・
改選前の天童市議会は、このようになっておりまして、立憲の狩野候補が無会派にいるコトから見て、どうやら自民系が2つに分かれているものと思われます。 自民以外で唯一会派を結成していた共産党も候補者1人で会派消滅が確実。 前回の票から見て、もう1人立てても余裕で当選しそうでしたが成り手がいなかったのでしょうか・・・
◎千葉県・君津市議会議員選挙(定数22/26人)
現職17人、元職1人、新人8人が立候補し、党派別では自民1人、公明3人、共産1人、諸派1人。 女性候補は2人です。
この選挙、実はツッコミどころ満載でして。
まず私がやらないといけないのは、無所属新人の「大和ヒロシ」候補へのツッコミ。 彼は現役のプロレスラーであり、プロレスヲタでもある私が説明せねばならぬのです。
大和選手は、武藤敬司さんが社長を務めていた頃の全日本プロレスに入団し2007年、メヒコ(メキシコのこと)マットでデビュー。 同期には新日本プロレスで現IWGP世界ヘビー級王者のSANADA選手、同じく新日でLOS INGOBERNABLES de JAPON所属のBUSHI選手、DRAGON GATEでヒールとして活躍中のKAI選手と、他が第一線で活躍する中、随分差をつけられた印象が有りますが、2015年に頸椎を損傷して長期欠場してしまい、復帰後も怪我の影響から第一線で活躍できなくなったせいなのですが、その原因が、
ダイビングヘッドバットの “裏ヴァージョン” 、つまり相手に背を向けてコーナーに登り、後頭部を相手にブツけるという、最早どっちにダメ―ジが有るのか分からない技。その名も「一直線」。 コチラのリンクをクリックして写真を確認いただければ如何に(自分が)危険な技か分かるかと思います。 みんながみんな「アレは危ない」と言っていた中で本当に怪我してしまうという、レスラーの頸椎損傷史上最も心配できない事故となりました。
復帰後しばらくは本格的な試合をしていましたが、現在は地方団体のリングに上がりながら、君津市名産の海苔を販売する業者となり、恐らくそれが縁で君津市議選に立候補したのだと思われます。
実直な方なので市議レベルなら任せても大丈夫のように私は思いますが、受け入れられない人も多いコトでしょう。 その理由も良く分かります。 地元でそこまで有名ではないと思われるので、当選するかどうかは分かりません。 浮動票次第でしょう。
次に触れなければならないのは、貴重な女性候補の一人が、よりによって「市民をつなぐ党」だというコト。 そう、あの「日本母親連盟」が名称変更した「市民がつくる政治の会」を母体とする政党で、母体の代表は “反ワク医師” でお馴染み内海聡氏です。
当然ながら君津市議選の候補も反ワクを主張しており、山梨県甲府市で同系統の主張をする候補が当選し、その方のTwitter-Xが大炎上したというコトが有りました。
こういった方が議員になって良いかどうか、君津市の有権者には候補者をしっかり吟味して一票を投じていただきたいです。 だって前回の市議選後、任期途中で2人辞職しており、ひとりは、
ヘイトをネットに書き込んで賠償命令を受け辞職勧告を受け辞職。 しかもその人は辞職後県議選を経て今回の市議選に立候補するという厚かましい人物で、もう一人が、
現職市議が大物演歌歌手の全国ツアーに同行してるとFRIDAYされ、こっそり辞職というコトが有ったので、なんとか1期4年を務め上げる方を選んでいただきたく存じます。
現在の会派は、このようになっております。 共産候補は前回6位当選なので油断をしなければ大丈夫だと思われます。 最早、共産党が霞むホドにツッコミどころ満載の選挙、どうなりますやら・・・
◎静岡県・伊東市議会議員選挙(定数20/30人)
現職16人、元職1人、新人13人が立候補し、政党別では自民6人、公明3人、共産2人に維新とれいわが各1人ずつ立てています。 女性候補は6人です。
本来ならココにも参政党が候補者を立てる予定でしたが直前に離党。 無所属で立候補しています。 ただ、離党理由は話せないだとか、イメージカラーがオレンジのままだとか、参政党関係者が応援に来てるだとか怪しい部分も有りますが、離党からの無所属というコトなのでステルスでは無いだろうと判断し(それ以外にも党内の “内ゲバ” のニオイもするため)参政党候補者のカウントには含めないとします。
維新の候補は現職です。 市議を二期務め、二期目は「維新の党」公認でした。 県議選に(無所属で)出るも落選。 その後、市議に返り咲き任期中に日本維新の会入りし現在県支部副代表。 市議選挙は強い方でいつも上位当選していますが維新の会入りがどう影響するのか見もの。 これまでに柳ケ瀬参院議員が応援に入ったようです。
れいわの候補は元職。 2017年の市議補選に当選するも2019年の本選で落選。 その後れいわ入りし、4月の県議選に出るも落選し、今回市議返り咲きを狙います。
選挙前に山本太郎代表が、選挙中にも櫛渕真理衆院議員を始め、党中央関係者が多数応援に入っています。 こう見ると山本代表頼みだった選挙から随分協力的になったなぁと感じますが、票に繋がるかどうかは別の話。 コチラは “元職” であるコトが足を引っ張るかもしれません。 どうなるでしょうか。
現在の会派はコチラ。 自民党が「正風クラブ」「清友会」「自民・維新の会」の三派に分裂しています。 共産は現有3議席から候補者を2人に絞っての選挙です。 会派を維持するためにも絶対に負けられませんが、46歳の現職が立候補せず、代わりに出たのが75歳という、、、 さぁ、どうなりますか。
◎愛知県・稲沢市議会議員選挙(定数26/30人)
現職18人、新人12人が立候補し、政党別では公明が2人、維新が1人、共産が2人、そして参政が1人立てています。 女性候補は7人です。
さぁ、今週2件目の参政党です。 神谷代表が月曜日に応援に入っていますので、
コチラで分類するトコロの「パターン① 大きな街の選挙は、ちゃんと応援に入れば勝てる」になるかと思われますが、これまで全勝だったこのパターンが9月10日の滋賀県草津市議選で初の落選となり “勝利の方程式” が崩れつつあり、この選挙で負けるようだと「党勢衰退」と言われても仕方ないでしょう。 同党にとっては負けられないトコロ。
一方維新は64歳の新人候補です。 維新という党のキャラクターからか、OVER60の新人は勝ちに恵まれていません。 さて今回はどうなるでしょうか。
共産は前回の選挙で1人落選で1議席に。 その後、補選が有り立候補するも落選。 そんな状況下で2人立てて大丈夫でしょうか。 下手したら議席がゼロになる可能性が有りますが・・・
ちなみに、この選挙、とても “パンチの効いた” 候補がチラホラ見えます。 選挙公報(PDF)を見て楽しむのも、また一興かと。
◎福岡県・苅田町議会議員選挙(定数16/20人)
現職13人、元職1人、新人6人が立候補し、政党別では公明が2人、共産が1人、そしてそして、参政が1人立てています。 女性候補は2人です。
さぁ、この記事で紹介する最後の参政党候補です。 他党の候補が公明と共産しかいないので、落選者が少し多いですが
コチラで分類するところの(何度もリンクを出してスミマセン・・・)「パターン③」に属するかと。
応援には熊本県議の高井千歳氏がボードメンバーとして応援に入ったようですが、いわゆる “ゴレンジャー” と最近ボードメンバー入りした人では圧倒的に知名度が違うため、この効果が有るかどうかは不透明。 神谷代表が入らないで勝てるようには見えませんが、党の判断は違うのでしょうか・・・
共産党は前回1人落選し1議席に。 更に今回は現職が引退し、2015年に落選して以来の立候補となる79歳が唯一の公認候補として出てきました。 ・・・これは相当厳しい戦いになるかもしれません。
◎福岡県・大刀洗町議会議員選挙(定数12/14人)
現職8人、新人6人が立候補し、政党別では自民共産が1人ずつ立てています。 女性候補は1人のみです。
前回は無投票のため8年ぶりの町議選となります。 自民現職は前々回、無所属で10位。 共産現職は前々回、6位でした。 ココは自民候補が公認となるコトで票を伸ばすコトが出来るのか、注目してみようかと。
以上となります。
候補者の皆様の御健闘をお祈り申し上げます。
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