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「好き」を言語化する技術 三宅香帆(著)

自分の好きなこと、「推し」を題材に、
文章作成スキルを解説する話題の本

わかりやすい内容ですが、何か物足りない、、、
と思っていたら、一番最後にあった!
「推し」の例文解説が秀逸です!

理論編と実践編、
前半の理論編が9割くらいですが、
この本の一番おいしいところは、一番最後の1割にありますw

そして、もう一度読み直すと、いい感じ ^^)



「好き」を言語化する技術 三宅香帆(著)

「好き」を言語化する技術
-推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない-
三宅香帆(著) 2024.7、263p

『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』が大ベストセラーで、話題になりました
noteも書いていらっしゃいます


自分の言葉で、自分の感覚を語る

自分が好きな本や、アイドル、、、
「推し」 について語りたい、という衝動
オリジナリティの高い、自分にしか書けない文章の題材として最適!

でも、せっかく 「推し」 について、語るのに、
他人の言葉を使って、ありきたりの表現になってしまうと、残念な感じ

「推し」 は、正解のない世界なので、
自分の言葉で、自分が感じたままに、周りに言いふらすのが正解(笑)
まずは自分中心で言語化することが大事

「クリシェ」とは?

「クリシェ」とは、ありきたりな言葉、台詞、という意味らしいです
ちまたでよく聞く、他人の言葉

  • 泣ける

  • やばい

  • 考えさせられました

が代表例、 こういう言葉が出てきたら、要注意!!
思考停止の象徴ですねw


感情が動いた情景を具体的に言語化する

自分の心、感情が動いたシーンを切り取る
事実の描写ではなく、自分の感情をクローズアップする
他人のことは気にしない

具体化とは、要素を細分化して捉える、ということ
5W1Hもいいけど、

それって、どういうことだったのか??
具体的に何? どんな風に感じたの?

と繰り返し問い続け、事実と感情を掘り下げる

感情が動く、原因と結果を掘り下げる

さらに具体化するには、原因と結果に分けて、
その因果関係をひもづける

原因も結果も、自分の感覚で、妄想して広げていい
事実かどうかより、
連想、関連付けして、共通点を無理やり見つけて
自分がしっくりくる、因果関係、ストーリーをでっちあげていいw
たぶん、こうなんじゃないか、という妄想(私も大好きです ^^)

感情が動いた瞬間をスナップショットのように、記録する

まずは、自分の気持ちをメモしておく
誰にも見せない
自分だけのメモ

先に他人の感想を見てしまうと、他人の言葉に流されてしまう
感覚が薄れる前に、自分の気持ちを言語化して、記録しておく

自分の気持ちは、うつろいやすい
そのときの自分の感情を記録していくことは、
自分自身の確認であり、肯定でもある

自分の「推し」 「好き」に対して自信を持つ
自分軸を明確にすることは、
自分をいたわる、自分を愛することでもある

そうすることで、自己肯定感が上がり、文章も書きやすくなる

共感と驚き

そうそう、あるある、という共感
えっ!意外性、新しさ、という驚き

こういった、自分の心が動くポイントに着目する

ネガティブな感情も個性的

逆にネガティブな感情も個性的で、オリジナリティにつながる
具体的にどこがイヤなのか、掘り下げてみる

不快(気持ちがザワザワする、イヤ)
退屈(つまらない、ありきたり)
など

自分のコンプレックス、マイナス体験とつながっていることもある
それも、自分の価値観の一部だったりする

マイナスな感情と対比することで
プラスの感情が際立つ


伝える技術

伝えるには、相手を想定することが大事
誰に伝えるのか?
絞るか、広げるか、そこは戦略w

  1. 相手の前提知識、好き・嫌いのレベルなどを想定する

  2. 相手と自分の情報格差に着目

  3. 知らない状態から、知ってもらうには、何を伝えるか?(伝えるポイントを絞る)

修正前提で、ラフに書き切ってから、修正を加える

文章を作る上で一番大事なことは、一旦最後まで書き切る
ということ

修正前提で、とにかく、最後まで書き終わることが
最上位の目的と言っていいくらい

著者も、実体験として、書き終えるまでの苦労を散々経験している
今も、書き終わらないなぁ、と思いながら書いている、とかw

一旦、書き終えたら、それだけで、エライ!
と、自分をほめてあげたい

そのくらい、書き終えるまでが、大変


そして、修正
何度も修正する

着目すべきポイントは、伝えたいことが、伝わるか?

  1. 順番を変える

  2. いらないところを削る(シンプル化)

  3. 見出しをつける

など


例文の解説

「推し」 の例文を解説する、最後のパートは秀逸すぎて
私には解説できないので、本でお楽しみくださいませ(笑)


著者のYouTube動画より

動画もわかりやすい!
オリジナルの言葉を使うことの重要性を、具体例を挙げて解説しています



文章作成のノウハウを
新しい角度から、掘り下げた本

この本を読んだ後は、何か書きたくなります ^^)/




この記事を書いたのは、
収益の柱を増やす「未来実現パートナー」 川原茂樹
https://mousoubiz.com/
https://twitter.com/mousoubiz

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