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コミュニケーションの基本って、何ですか?

コミュニケーションについて色々考えることがあります。基本中の基本である「会話」が成り立つかどうか、その条件について考えたことがあるでしょうか?

かなり昔ですが、仕事で米国に赴任したとき、英語が苦手で、全然わからない。そんな中でも、最低限のコミュニケーションが取れることがわかってきました。

極限状態では、モノゴトの本質が見えてきます。今日はそんなお話です。

敵か味方か、そこが一番重要!

まず、会話を始める前に、相手がなのか、味方なのか、見極めることが一番重要です。ケンカするわけではないので、そこまで大げさな話ではありませんが。

相手がなにやら怒っている、こちらを睨みながら迫ってくる、それは敵対する関係ですよね。警戒する、身構える、防御姿勢を取る。そんな状況では、相手との距離感、間合いなど、細心の注意を払うと思います。

逆に、ニコニコしながら、手を振ってきたらどうでしょうか。米国では、見ず知らずの人、通りすがりの人でも、「ハ~ィ!」とにこやかに声をかけてきます。これは、「私はあなたの味方ですよ」と積極的に発信しているのだと理解しました。

米国は多民族国家、英語が母国語じゃない人もたくさんいます。思想も宗教も違う仲で、みんなが平和に暮らすには、「私はあなたの味方ですよ」と常に発信しておく方が都合がいいわけです。いちいち、そんなことは意識していないと思いますが、長年の歴史の中でコミュニケーションが進化した結果ではないかと思いました。これは、私の推測ですけど。

相手が敵対する関係なら、それなりの準備が必要。不用意な返しは、面倒なことに発展するかもしれません。
味方の関係で、いい雰囲気なら、とりあえず大丈夫。こちらは無防備でもそんなに問題は起きません。気楽にいきましょう。

自分自身も笑顔で「私はあなたの味方ですよ」オーラを出していると、いいコミュニケーションが取れそうです。

相手が言っているのは、疑問文か、肯定文か?

次に問題なのは、疑問文か、肯定文かの見極め。英語では語尾が上がる疑問文が要注意です!

米国で最初に入ったスーパーのレジの兄ちゃんが「How are you doing?」って話しかけてきたんです。私は、初めて聞くフレーズだったので、固まってしまいました。しかも疑問文です。何か答えないといけないのに、何を聞かれているかわからない。。。w

困って、固まっていたら、2、3また疑問文が飛んできて、最後は「OK, OK, Take care!」みたいな感じで、肯定文で終わってくれました。私は、照れ笑いしながら、その場を後にすることができたのです。

おわかりでしょうか?
疑問文が飛んで来たら、何か答えないと会話が成立しない。
肯定文なら、とりあえず、微笑んでいれば、なんとかなる。
というのが基本ルールです。

そうすると、疑問文は相手にストレスを与えるかもしれない。この視点も重要です。疑問文は最小限にして、シンプル・端的に言う方が良さそうですね。


アイコンタクトできれば、言葉が下手でも伝わる!

うまく話せなくても、アイコンタクトは忘れずに。ちゃんとあなたの話を聞いてますよ、という意思表示です。

米国のちゃんとしたお店やホテルなどでは、私のたどたどしい英語でも一生懸命、聞いてくれます。その一途なまなざしは「私はあなたの味方ですよ」オーラをまとっている。そして、なんとか理解してくれる。そんな経験から、やはり相手への気持ちが大切、と思いました。

言葉より、気持ち。相手が何を望んでいるのか、理解しようとする気持ちがあれば、たいていうまくいく。表情、あいづちも含めて、アイコンタクトできれば、相手といい関係がつくれます。


部下や社員の話にイライラする人も、一生懸命聞いてあげると、いい展開が生まれるかもしれません。いい関係で、いいコミュニケーションを!


この記事を書いたのは、
もうそうビズ企画 代表 川原茂樹
https://mousoubiz.com/
https://twitter.com/mousoubiz


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